今週は札幌でのスプリント戦キーンランドCと新潟の二歳重賞新潟2歳Sの重賞二鞍。
新潟2歳Sでそろそろ夏競馬の終わりを感じてしまう寂しさ。
平場では、土曜札幌11Rのワールドスーパージョッキーシリーズ（WSJS）二戦目にマイネルエンペラーが鞍上武豊JKで出走予定、日曜中京9R大府特別にレッドベルアームが鞍上小崎JKで出走予定の二鞍。
マイネルエンペラーはWSJSで武豊JKを引き当てたので結構期待値上がっています。
キーンランドC
16頭立てですが上位人気と下位人気はくっきり分かれそうな感じがするメンバーです。
恐らく一番人気はナムラクレア、去年のキーンランドC勝ち馬であり、その後のGIでも勝ち負けを繰り返している強豪です。ここでは負けられない。
高松宮記念はベスト条件が揃ったようにみえましたがマッドクールと力比べで惜敗、GI制覇の悲願達成ならず、という結果でした。去年のスプリンターズSや高松宮記念でも勝ち負けの勝負をしており、1200mなら崩れない安定感は魅力です。1400mやマイル戦になるとそれも変わってきますが、今回は1200m戦なので不動の本命と言って良い一戦となりそうです。
実績馬ナムラクレアを下すとすれば出し抜けの何かなのかも。そういう意味ではサトノレーヴは連勝の勢いがあって、"もしかしたら"を感じさせる一頭です。
洋芝コースの函館SSを勝利して重賞初制覇ということもあり、同じ洋芝の札幌1200m戦となるここも期待できそうです。ただ降雨で道悪でも歓迎なナムラクレアに対してサトノレーヴは重馬場だった阪急杯を敗戦しているのはちょっと気になる所。天気予報次第で選択の余地がありそうです。
対ナムラクレアでチャンスがありそうなのが、三歳馬でしょうか。エトヴプレとダノンマッキンリーの二頭が三歳で挑戦してきますが、どちらかというとエトヴプレのほうが気になります。
エトヴプレにとっては古馬との初対戦となる一戦、二歳時にはスプリント戦ばかり使ってきたのでスプリンターだと思われていたものの、三歳初戦でフィリーズレビューに出走しいきなり勝ち切ると、その後本番の桜花賞も勝ったステレンボッシュに0.3秒差五着と好走しました。
ナムラクレアも距離が不向きながら三歳時にはフィリーズレビュー二着から桜花賞三着と好走し、クラシックでも実績を残した後で古馬との対戦はスプリント路線を選択したことでブレイクしています。エトヴプレもなんか重ねてしまいます。
ただエトヴプレの場合、前走の葵Sで敗戦しているのがちょっと気になります。単純にマイル戦からの距離短縮で流れに付いていけなかっただけなのか、はたまた他に敗因があるのか、見極めておきたいところですね。
あと穴目だとモレイラJKが騎乗する予定のエイシンスポッターでしょうか。
追込み一辺倒ですが2020年エイティーンガールの勝利や2022年ヴェントヴォーチェの勝ったレースなんかも上がりの競馬になっていたこともあって外差しが決まる展開もあるレースです。ナムラクレア勝利で手堅く狙うとしたらヒモでエイシンスポッターという狙い方もありかもと考えています。
新潟2歳S
新潟の二歳重賞ということで、左回りへの適性が気になる重賞となっています。ですが今年は左回りのレースを勝ち上がってきた出走馬が思ったより少ない、頭数もそれほどでないため絞り込みは意外とスムーズなのかも。
前走勝利で挑む馬が多く、九頭がデビュー戦を勝利して挑むレースとなっています。その中で前走左回りだったのはコートアリシアン、ジョリーレーヌ、シンフォーエバー、スターウェーブ、プロクレイアの五頭です。その中でも注目を集めそうなのはやっぱりデビュー戦の勝ちっぷりが派手だったコートアリシアンじゃないでしょうか。
コートアリシアンの新馬戦は結果だけ見れば五馬身差圧勝と派手な勝ちっぷりでしたが、レースが始まるまでにうるさいところを見せていたり、出遅れでゲートに課題を残していたりと、まだ幼さが目に付くレース振りだったことは否めないものの、スローから上がり33.3秒という圧巻の末脚に素質を感じる走りを見ました。
サートゥルナーリア産駒期待の一頭ということもあって多少贔屓目も入ってしまいますが、近年割と順当に収まることもあって勝ち負けを期待してしまいます。
次点なのがスターウェーブでしょうか。デビュー戦は東京1400m戦で快勝でした。
序盤のスローペースから上がり33.4秒の末脚を繰り出して二着馬に一馬身以上の差を付けて勝利、勝ちっぷりはコートアリシアンほどじゃないように見えますが、二着馬が三着以下を三馬身離していることからもコートアリシアンに遜色ない印象があります。さらに気になったのは負かした馬の二戦目、この新馬戦でシンガリ負けだったレーヴドロペラが勝利したのですが、新馬戦三着馬だったレイオーバーがまた三着、新馬戦二着馬カルデライトが八着に敗戦したほか、コートアリシアンの新馬戦二着馬ベルリネッタも七着と着外に敗戦、別の未勝利戦では四着馬ホウオウブースターが勝利していることから、新馬戦の相手関係ではスターウェーブのほうが良いような感じもします。
もう一頭派手な勝ち上がりを見せたのが新潟芝1600mの新馬戦を勝ち上がったシンフォーエバーです。
デビュー戦の勝ちっぷりも見事で、スピードの違いでハナに立つと、多少ペースを落とした逃げを打ったのち、ラスト三ハロンを33.3秒で締めて二着馬に二馬身半差、二着カネラフィーナの上がりが33.1秒だったので上がり二位ですがハナに立っていたことを考えると差し馬では敵わないレースだったと言えそうです。
コートアリシアンがスタートに課題があるタイプなので、すんなりゲートを出ることは武器になりそうな感じがします。
まだこれと言って穴馬は見つけていませんが、去年一番人気アスコリピチェーノ勝利でも二着が10番人気のショウナンマヌエラで荒れたように、ヒモ荒れはあるかもしれないので、週末に向けて穴馬を探してみようと思います。
