ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は毎年恒例の中山開幕週のレースを観て思ったことの記録です。
一昨年:競馬雑学:秋競馬の開幕週から最終週までの馬場を考えてみる(2022年9月) - SpecialなWeekを目指す競馬日記
去年:競馬雑学:開幕週の馬場は内枠の逃げ馬を考える - SpecialなWeekを目指す競馬日記
今年は何か違う?
中山開幕週の馬場でレコード連発
中山コースの開幕週となった9月1週の馬場コンディション、クッション値は土曜に10.4、日曜は10.2と発表されました。やや硬めとなった馬場。
天候は土日共に晴れ、芝もダートも良馬場発表での開催でした。
レースになると土曜メインレースの紫苑Sで勝ったクリスマスパレードがレコードを記録、さらに翌日に2歳新馬戦で二歳コースレコードを記録し連日のレコードタイムが記録されました。
土曜メイン紫苑S
勝利したクリスマスパレードが1:56.6秒のコースレコードで快勝、重賞初勝利を秋華賞トライアルで挙げたことで、本番に向けて有力候補の一頭にのし上がりました。
しかもこのタイムが、今年の皐月賞ジャスティンミラノが記録した1:57.1秒より0.5秒速い勝ちタイム、皐月賞のジャスティンミラノのレース振りもかなり強い内容だっただけに、それを0.5秒上回る走破タイムで勝ち切った内容は馬場の差があるとはいえコースレコード更新という以上に強く映りました。
道中は二番手追走だったクリスマスパレード、開幕週で前残りの馬場というセオリー通りの前目から押し切っての勝利、ただ単純に行った行ったではなかったレースでした。逃げたイゾラフェリーチェは10着に沈んでいますし、二着ミアネーロは四コーナーで八番手、三着のボンドガールはさらに後ろの10番手から飛んで来ていました。
この二頭の追撃を振り切って二番手から四角先頭くらいの勢いで押し切ったクリスマスパレードがレコードを記録したのは必然だったかもしれません。
クリスマスパレードの鞍上石川JKがコメントで、「もう少し遅い流れだったら決め手のあるミアネーロに差されていたかも」というコメントが印象的。1000m58秒台で逃げたイゾラフェリーチェの直後で立ち回ったクリスマスパレード、もっとスローだったらスローからの瞬発力勝負になってミアネーロやボンドガールの出番だったのかもしれません。単純に行った行ったじゃないし、スローで瞬発力勝負にもならない、なかなか予想には難しいレースになったと思います。
ちなみに、この日の中山7R3歳上1勝クラスが芝2000mでしたが、タイムは1:57.6秒とジャスティンミラノの皐月賞勝ちタイムから0.5秒差(こっちは0.5秒遅い)でのゴールとなっており、かなり時計が出る馬場になっていることがうかがえました。
日曜中山5R新馬戦
ここで勝利したのがサートゥルナーリア産駒のファンダム、芝1600mで1:32.8秒の2歳コースレコードを記録して快勝しました。
ファンダムも道中は三番手と好位追走、前目に付けて四コーナーでは二番手で上がってきました。直線で鞍上の合図に応えて末脚を発揮し二着に一馬身差の完勝、二着馬が三着以下を四馬身ちぎっているので、上位二頭がかなり抜けていたような格好になりました。
上がり三ハロン33.4秒なのですが、ラップタイムを見ると11.6 - 11.5 - 10.8と加速ラップなだけでなく、最後の最後で二頭が競った結果、最後の200mで10.8秒とかなり速く、単純な加速ラップじゃないなという印象を持ったレースになりました。
サートゥルナーリアが好きなので産駒には活躍してもらいたいのは個人的な贔屓目ですが、それにしても勝ちっぷりが良かったし、サートゥルナーリアのようにお終いの切れも見せてレコード以上に走りが強かった印象が残りました。
ちなみにこの日のメインレース、京成杯オータムハンデも同じ芝1600m戦でしたが、アスコリピチェーノが快勝したレース、そのタイムは1:30.8秒、2019年京成杯オータムハンデでトロワゼトワルがマークした1:30.3秒に0.5秒差という好タイム、去年の1:31.6秒で走り切ったソウルラッシュのタイムもかなり速いと思いましたが、今年のタイムはそれを超えてきました。そこからも、かなり時計の出る馬場になっていた開幕週だったことが窺えます。
今回の開幕週はとかく時計が出た
時計の出る馬場は恐らく二週目にも継続、予想には時計の裏付けがあるタイプを狙っていこうかなと思う一方で、天候にも注目していきたいと思います。一雨あったら馬場が変化することもあるでしょうし。
また今回のレコード決着だったレースの各出走馬、次走出てきた時にレコードの反動がないかという点も吟味していきたいと思います。