今週は牡馬クラシック最終戦となる菊花賞が京都競馬場で開催となる週です。前日土曜日にはマイルCSの前哨戦富士Sが開催。
平場では、土曜東京6R新馬戦にラブリーガールが鞍上吉田(豊)JKで、その次東京7R1勝クラスにはテンペストが鞍上ルメールJKで出走予定。翌日の日曜東京10R甲斐路Sにはマイネルエンペラーが鞍上松岡JKで、京都12R桂川Sにはローズスターが鞍上横山(和)JKでそれぞれ出走の予定となっています。
POG馬ラブリーガールがデビュー戦を迎えます。サートゥルナーリア産駒で兄弟に活躍馬はいないものの、母系は思い入れの強い血統で、デビュー戦で好走を期待したい一頭です。
ただ、馬券的に勝負できそうなのはその他のテンペストやマイネルエンペラー、ローズスターの方で、テンペストは近二走で勝ち上がりは順番と言えそうな状況ですし、マイネルエンペラーも現級で複数回勝ち負けがあります。ローズスターも三洗練ぞkう複勝圏内でうち二戦が勝ち馬と僅差の二着と勝ち上がりがありそう。
菊花賞
皐月賞馬ジャスティンミラノが天皇賞(秋)へ向かう(その後ケガで回避が発表)ことで、春の主役であるダービーから直行のダノンデサイルを打倒する新たな勢力は誕生するかがポイントになりそうな今年の菊花賞です。
セントライト記念を勝利したアーバンシックが気になっています。
セントライト記念が的中できたレースだから、というのも理由としてはあるのですが、前哨戦で一番印象に残っているのがセントライト記念の上位二頭です。
アーバンシックはルメールJKのテン乗りで見事な勝利、ダービー大敗から秋初戦を重賞初制覇で再スタートを切れたのは大きかったと思います。単純に中山巧者というわけでもなさそうで、デビュー戦の札幌1800m、二連勝した1勝クラスは東京2000mとコースは問わない感じがしますし、なんとなくですが、母の母ランズエッジの孫世代ステレンボッシュやレガレイラが活躍していることで、同じアーバンシックも期待が持てそうな印象を持っています。
勝ち負けという意味ではコスモキュランダもかなり気になる存在です。
コスモキュランダの場合は"今年の弥生賞を勝利した"ということが大きな理由で気になっています。近年の弥生賞の勝ち馬の菊花賞成績を見て見ましょう。
2020年サトノフラッグ、秋はセントライト記念二着から菊花賞三着、
2021年タイトルホルダー、秋はセントライト記念13着も菊花賞勝利、
2022年アスクビクターモア、秋はセントライト記念二着から菊花賞勝利、
2023年タスティエーラ、ダービーから直行ローテで菊花賞二着、
同年の弥生賞馬は菊花賞でもれなく馬券になっています。もちろん2019年メイショウテンゲン以前にはこの傾向はなかったので、確実と言えるものではありませんが、過去四年のこの傾向から今年のコスモキュランダも秋初戦セントライト記念二着から菊花賞好走があるんじゃないかと考えています。叩いて良化するタイプだと思いますし、一叩きして本番菊花賞を迎えるのはかなり良いんじゃないでしょうか。春のクラシック好走馬が上積みありなら本番は勝ち負けしてもいいように思えます。
もちろんダービー馬ダノンデサイルも気になる一頭。
ダービーで世代の頂点に立ったダノンデサイルが昨年のタスティエーラのように直行ローテで菊花賞に出走、今年に入ってから京成杯からダービーを勝利し、間の皐月賞は競走除外なので実質無敗の状況、なんとなく長距離を走る感じの血統じゃない印象はあるけど、コスモキュランダやアーバンシックより好枠といえる2枠4番と内枠を引けたのは大きいと思います。ここは二冠達成も。
穴目だと前走本命にして三着に終わったショウナンラプンタあたりかなぁと思います。
前走は自信持って本命にしたのですが三着に終わってしまいました。道中は後ろ目から進めましたが直線で外に持ち出すと末脚を発揮、前二頭を追い詰めましたが既に上位二頭は前を行き、二着ジューンテイクから二馬身及ばず三着でした。
結果的に勝ったメイショウタバルが逃げ切り、二着にも三コーナーから早目に前に取り付こうと動いて行ったジューンテイクだったことで前にいないと勝ち負けに加われなかった流れ、ただ菊花賞でその流れになるかというと疑問はあるので、メイショウタバルと逆転があっても不思議じゃないとは思っています。
富士S
ジャンタルマンタルが出走予定から熱発で回避。三歳馬の出走はゴンバデカーブースとロジリオンの二頭になった今年の富士Sです。
三歳馬だとゴンバデカーブースが気になる一頭。
ダービーは13着に大敗、ただこれは距離が合っていなかったようなレース振りですし外目の枠も良くなかったので度外視して良さそうです。その前走NHKマイルCで四着とマイル戦なら世代でも上位の実力は見せており、二歳暮れに感冒で取り消して以来となる休み明け初戦がぶっつけ本番だったこともあって本調子でないなかでの四着はマイル戦で未来を感じさせるものだったように思います。本番に向けての一叩きでも古馬との初対戦でどれくらい走るか楽しみな一頭です。
ただ本線になりそうなのは古馬の有力どころ、まずはソウルラッシュが真っ先に\名前が挙がります。
今年のマイラーズCで三年連続好走を見せたあと期待された安田記念は香港馬ロマンチックウォリアー相手に0.1秒差の三着に終わりました。ただそれでも二着ナミュールとはハナ差の接戦で去年のマイルCSがナミュールとクビ差だったことで実力差はほぼないような感じです。安田記念は二年連続大敗を喫していた舞台ですが、今年の安田記念は好走を見せてくれたことで、一昨日二着の実績もある富士S=東京1600mなら勝ち負けは確実と言えそう。
もう一頭、セリフォスも気になる一頭です。
一昨年ソウルラッシュを下して富士Sを勝利したセリフォスは、昨年の秋に着外を連発してしまったマイルCSから香港マイルの二戦で多少評価を落としたような感じがしていました。ただこの敗因は夏負けを引きずって調子が戻らなかっただけ、ということのようで、今年はマイラーズCでソウルラッシュに0.3秒差の二着、安田記念でもソウルラッシュに先着を許しているものの五着掲示板とGI馬の実力の片鱗は見せています。今年は二戦とも雨で渋った馬場だったのもセリフォスにとっては残念な感じで、今週末の天気は晴れそうなので久しぶりの良馬場でセリフォスが躍動、ということもあって不思議じゃないと思えるものがあります。
まだ穴馬が見つかりませんが、なんとなく吉田(豊)JK騎乗で変わり身があるかもしれないバスラットレオンとかを穴候補にしても面白いかなという感じはしています。
ただ、富士Sはあまり荒れないレースということもあって割と手堅く狙っていくレースかなという感じはしています。週末までにもうちょっと考えてみます。