ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は従来の阪神開催である12月の競馬が今年は京都開催となる点について重賞三鞍を考えてみました。
阪神競馬場がリフレッシュ工事
2024年は阪神競馬場がスタンドリフレッシュ工事を実施していることから例年12月の阪神開催は京都開催で代替されます。
このため、阪神コースで開催となる12月の各重賞ももしかすると違った傾向になるかもと思い、どんな変化があるか考えてみることにしました。
京都と阪神の違い
京都と阪神の違いは以前にも考えてみたことがありました。
競馬雑学:京都に戻った京都大賞典の2400mを考えてみる - SpecialなWeekを目指す競馬日記
競馬雑学:京都に戻ったマイルCS=1600mを考えてみる - SpecialなWeekを目指す競馬日記
競馬雑学:京都内回りと外回りの違いを調べてみる - SpecialなWeekを目指す競馬日記
最後の直線に坂がある方が阪神、直線には坂がないのは京都、その代わり京都外回りコースには有名な「淀の坂越え」という三コーナーから四コーナーに掛けての阪神以上の高低差がある坂がある点が主なコースの違いとなっています。ただし、この坂の影響が大きいのは外回りだけで、内回りコースでは高低差が緩和され影響が少なくなります。
ただ、関東二場と違って右回りなのは共通していますし、コーナーの角度もそれほど違いはありません。坂の違いだけ気を配っていれば良いということのなのかも。
チャレンジC
12月の阪神開催の開幕を告げる芝2000m重賞です。2023年はベラジオオペラが勝利し、翌年の大阪杯GI初制覇への飛躍のきっかけとなりました。
京都と阪神のどちらも2000mは内回りなので直線が短いということで逃げ・先行が有利なのは共通点としてあげることはできそうです。
京都2000mと言えば秋華賞じゃないでしょうか。秋華賞で京都内回りの2000mという舞台の特徴はよく取り沙汰されます。ここの適性に合わせて予想馬をアレコレと検討しています。
なんか、秋華賞だけ結構差しが届く印象があります。この辺をどう考えるかはポイントになるかもしれません。
あと阪神2000mってスタンドからのスタートで坂超えが二回あるコース、二回あるだけにこの直線の差の有無が予想に影響することもあるかもしれません。
ちなみに、過去に京都開催でのチャレンジCは1995年朝日チャレンジCと旧名のレースだったことまで遡ります。このときは個人的にファンの熊沢JKがマイシンザンに騎乗して上がり最速の脚で前を差し切って勝利していました。
二歳GI阪神JF&朝日杯FS
例年だと阪神1600mのマイル戦となる二歳チャンピオン決定戦となるGIです。
今年の二歳GIは京都開催になります。つまり京都マイル戦が二歳王者決定戦の舞台。コースが外回りか内回りかが分からなかったのですが、2歳戦や3歳戦(新馬・未勝利や1勝クラスといった下級条件)は概ね内回りでの開催、クラスや馬齢が上がると外回りになるので、二歳GIがどちらでの開催となるかは注目しておきたいポイントの一つです。
内回りだとポケットの奥からスタートして序盤は長いこと(700m以上)まっすぐ進むことができます。マイルCSのように外差しが決まるイメージで予想すると案外前が残ることになります。
外回りだとポケットからのスタートは同様なのですが、三コーナーからの上り坂の影響もありますし、中盤から下り坂で勢いを付けて直線に入ることになることと、直線が400mあって差しが届くケースも増えてきます。
今年(2024年)のデイリー杯が京都外回りBコースの1600m戦だったので、二歳GIも外回りなんじゃないかと勝手に推測しています。だとすると、例年ある程度人気していて案外な結果に終わっているデイリー杯2歳Sの上位馬が日の目を見る年になるかも、とか考えています。
ちなみに朝日杯は初の京都開催で、阪神JFは1990年の旧名となる阪神3歳S(この頃は関西の二歳王者決定戦、勝ち馬イブキマイカグラ)まで遡ることになります。つまり、まったく参考になる以前の傾向はない状況で今年は迎えることになります。
阪神カップ
例年阪神1400mというスプリンターとマイラーがちょうど戦える中間の距離で開催される、年末に短距離馬が集うレースです。これが今年京都1400mとなります。
京都1400mと言えばスワンS、2024年は10月26日に別定戦で開催され、例年と違って1200m~1400mというタイプが台頭しました。同じ京都1400mで開催されることと、2ヶ月のレース間隔があることもあり、スワンSから出走してくる馬が多いんじゃないかなぁと言う感じがしています。(勝手な個人的印象です。)
同じ京都1400mなら連勝が狙える可能性もあるスワンS勝ち馬ダノンマッキンリー、二着だった三歳馬オフトレイル、三着トゥラヴェスーラはいずれも次走に阪神Cを予定、ここからマイルCSに出走して敗戦した馬なんかが有力馬として出走してきそうな感じがします。
スワンSとコースは同じ条件となるので当然スワンSの上位馬は軽視出来ないレースになるとは思うのですが、スワンSの上位馬三頭共にマイルCSに出走していないことで、こことの比較が主になるような感じがします。あとスワンSは別定戦ですが、阪神Cは定量戦、斤量の増減も気にしたいところです。
京都1400m戦のイメージですが、阪神より時計は落ち着くものの、上がりの速さが要求されるレースが多い印象で、例年の阪神Cより差し・追込の瞬発力勝負の馬を狙ってみたい感じがしています。
ちなみに例年の阪神1400m開催の阪神Cで言えば、2021年三歳馬グレナディアガーズが勝利して、そこから三年連続勝ち負け(二年連続二着)とリピータの存在も気になるレースです。ダノンファンタジーが2020年勝利の翌年クビ差三着で二年連続好走も記憶に新しいところ。この辺りが阪神⇒京都へのコース替わりでどう変化するかが気になる所です。
ん?そうなると昨年の阪神C勝ち馬ウインマーベルが出走を予定しているのが大いに気になってきます。そもそも1400mベストと言えそうな成績のウインマーベルは前走マイルCSで10番人気ながら三着に好走し波乱の立役者となりました。前走のマイルCSで京都への適性も見せたウインマーベル、重賞三勝の実績がある得意の1400m重賞で四勝目の重賞勝利があるのかも。