ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日はビワハイジの孫世代の産駒からGI馬、しかもクラシックホースが輩出されたということで、その血統を調べてみたいと思います。
エンブロイダリー桜花賞制覇
有力馬の一頭エリカエクスプレスの逃げで始まったレース序盤、その直後で番手に付けた馬がポジションを取ろうとゴチャつく感じになっていた状況でもエンブロイダリーはしっかり中団待機で脚を溜めていました。
最後は直線で馬群を割って抜け出し、あっさり前を差し切ると最後は二歳女王アルマヴェローチェとの追い比べを制して先頭でゴール、クラシック最初の一冠目である桜花賞を制しました。
このあたり、モレイラJKもレース後のインタビューにもあったように、脚を溜めて抜け出す場所を狙ったポイントがしっかりハマったのもありますし、馬場が渋った割りには勝ちタイムの1:33.1秒という時計もまずまず速めで、エリカエクスプレスが抑えきれない勢いで引っ張ったレースの流れから脚を溜めることができる馬が限られたような感じもしました。
エンブロイダリーの血統
エンブロイダリーは父アドマイヤマーズ、母ロッテンマイヤー、母父はクロフネという血統です。アドマイヤマーズの初年度産駒に当たる世代になります。
このため、アドマイヤマーズ産駒のGI初制覇がこのエンブロイダリーとなりましたが、エンブロイダリーはクイーンCで既にアドマイヤマーズ産駒のJRA重賞初制覇の活躍を見せていた一頭、産駒初の重賞勝利とGI制覇&クラシック初制覇がこのエンブロイダリーという記念の一頭となりました。
母のロッテンマイヤーも新馬戦勝利後にクイーンC三着と力を見せて、忘れな草賞を勝利している実力馬です。本番のオークスは残念な結果に終わりましたが、デビューから四戦は力を見せていました。この辺りはPOG馬だったので楽しませてくれた一頭だった思い出があります。
母系は遡ると母母アーデルハイト、母母母ビワハイジと繋がる血統です。ブエナビスタの半妹の孫がエンブロイダリーということになります。既にビワハイジから四代の代重ねに時の流れを感じます。アーデルハイトもPOG馬だった(未出走のまま引退と残念でした)ので思い入れがある血統です。
エンブロイダリーの戦歴を振り返る
エンブロイダリーはデビュー戦で二着、残念ながらデビュー戦の勝利を飾れませんでした。
ただ、この新馬戦のレベルは高かったと後に評価されることになるレースで、勝ったミリオンローズはその次走クローバ賞二着(ただ三走目のアルテミスSで敗戦後骨折休養中)と力を見せましたし、三着だったクライスレリアーナはその次走で勝ち上がり三戦目の1勝クラスで二着、四着馬エストゥペンダは三戦目で勝ち上がってフェアリーSとクイーンCの重賞二戦連続二着と好走を見せています。
エンブロイダリーもその次走は新潟芝1800mの未勝利戦、ここで逃げて七馬身差の圧勝を見せます。さらに2歳コースレコードというレコード走のおまけ付き、とにかく派手な勝ち方で昇級後にも一番人気は必至とみられていました。
しかし、1勝クラスへの昇級初戦サフラン賞は中山1600mに舞台を移し五着に敗戦してしまいます。
これで右回りは今一つなのかなという印象が残り、本番桜花賞でモレイラJK騎乗でもホドホドの人気に収まった要因かなという気もします。
ただこのレース勝ったのは後にチューリップ賞を勝利して重賞制覇するクリノメイでしたし、その勝ち馬から0.1秒差と五着でもかなり上位馬とは着差が拮抗していました。ハナ差やクビ差・アタマ差などで五頭が並んでのゴールインだったことに加え、前残りの競馬、出遅れで最後方から直線一気を余儀なくされたこと、様々な要因が重なっての敗戦だったようにも思えます。後でならいくらでも言えます。
サフラン賞の敗戦から立て直し、次の1勝クラスは東京1400mの平場でした。ここで阪神JFを使わずに自己条件の1勝クラスでしっかり勝ちを積んだのが後に繋がってきたのかもしれません。
この1勝クラスでも後にフィリーズレビューで三着入線で桜花賞出走まで漕ぎ着けるボンヌソワレ(二着)とか、ここで三着の後1勝クラスを突破してオープンクラスで活躍するモジャーリオといった顔ぶれを相手にして一馬身以上の差を付けての快勝、1400mでも一定の実力を発揮してスピード能力があるところを見せてくれました。
明け三歳初戦となった重賞初挑戦のクイーンCは、これまでと一転し序盤からポジションを取っていくレース運び、四角では逃げ馬の直後に付けて、これまでの上がり最速のレース振りとは違って前目押し切りという勝ち方で、桜花賞の有力候補の一頭に。
このレースもメンバーはなかなかのメンツ、二着マピュースは本番桜花賞で四着と好走を見せましたし、フェアリーS三着だったエストゥペンダが前走に続いて三着、四着にはコートアリシアンが入線、重賞は勝ててないけど好走は見せています。さらに着外だったショウナンザナドゥは次走フィリーズレビューを勝利し桜花賞の惑星候補になっていました。
こうして対戦してきた相手関係をみると、レベルに疑問があるレースはそれほどなかったエンブロイダリーの戦歴、実力馬たちを相手にしっかり結果を残してきたあたりに桜花賞勝利へ繋がる道があったのかもしれません。
POGで指名すればよかったと後悔
後でなら何でも言えるのですが、エンブロイダリーもPOG馬指名の候補の一頭ではありました。
2024年POGを考え中(その1/2) - SpecialなWeekを目指す競馬日記
ただ、ここでのチョイスが同じ新種牡馬でもナダル産駒のメルキオルのほうに目を引かれてしまい、指名には至りませんでした。残念、POGって難しい。
ビワハイジから派生するブエナビスタ一族、その一族からクラシックホースが誕生したのは一ファンとしては嬉しい出来事です。来年のPOG馬を考える時にも影響しちゃいますね。