ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は阪神コースの内回りと外回りでレースの質が異なるという点を改めて。
内回りと外回りで異なるレース
以前に京都コースの話を競馬雑学:京都内回りと外回りの違いを調べてみる - SpecialなWeekを目指す競馬日記にて調べたことがありますが、同じ関西の阪神コースで改めて内回りと外回りのコースの違いでレースの質が異なる点を実感したので、JRAのホームページからコースの特徴を調べてみることにしました。
詳しくはJRAホームページで阪神競馬場のコース紹介を図入りで確認してみることをお勧めします。
阪神外回りコース
日本の競馬場の中で、右回りコースでは一周の距離が最大の長さを誇るのが阪神競馬場の外回りコースです。実は東京競馬場より長い一周が2089mという長さで大跳びの馬が得意そうな舞台となっています。
サウスポーではない右回りが得意な大型馬(跳びの大きい馬)にとっては阪神コースが絶好の舞台、詰まるところ右回りと左回りの違い(この違いは大きいけど)だけで、レースの質としては東京競馬場で要求される能力が阪神外回りコースには内包しているといえそうです。
直線も473.6mと表記されているように長く、つまり瞬発力勝負で切れ味の競い合いということです。
AコースとBコースの二種類がありますが、レースとしては芝の1400m/1600m/1800mのレースが外回り、中距離戦では2400m以上のレースである、2400m/2600m/3200m(ただし3200mは外回りから内回りに入って両方使うコース設定)が外回りコースを使うレースとなります。
オープンクラスの2600m戦も阪神では開催されるため、このコースを把握しておくのは予想のポイントの一つになります。
あと、1600mといえばGI桜花賞に阪神JFといった牝馬のGIに加えて、2014年からは二歳牡馬の王者決定戦である朝日杯FSも阪神競馬場の外回りコースを使っています。
阪神内回りコース
外回りコースのイメージで予想すると全然な結果に終わってしまうのが阪神内回りコースを使うレースとなります。
外回りでは日本最長だった一周の距離は、内回りでは1689mと400m程度短くなっており、コーナーの角度も急になっています。さらに直線も356.5mと短くなっていて、正直外回りのような直線勝負をやっていてはとてもじゃありませんが、上位争いに加わることもできません。
同じ西の小回りコースである小倉競馬場のCコース(Cコースが小倉競馬場で一番大回りとなっています)で一周の距離が1652mなので、阪神競馬場は内回りコースになるだけで途端にローカルの小回りコースのようなレースを想定しなきゃいけない、というコース設定になっているのが面白いところです。
このため外回りコースとは打って変わって、コーナーに入る段階であらかじめポジションを取っておく必要があるレースが多いです。前につける力がないと上位争いが難しいレースとなっています。
内回りにもAコースとBコースの二種類でCコースはありません。レースとしては1200m/1400mの短距離戦と、2000m/2200mの中距離戦、レースは少ないですが3000mの長距離戦があります。3200mは前述の通り外回りから内回りコースの両方を通るコース形態です。
阪神競馬場の大レース大阪杯に宝塚記念という二つのGIがこの内回りコースが使われることに加えて、内回り二周する阪神大賞典とか、毎年好メンバーが揃う年末の短距離戦阪神カップのような名物重賞も内回りコースが使われます。
ちなみに、ラストの坂は残り200mでガツンと上り坂になるコース形態のため、内回りと外回りで差はありません。
内回り・外回り、それぞれで要求される能力
同じ阪神コースへの出走でも、他場と同じように阪神実績の有無で取捨を決めると、意外とこの内回りと外回りの違いで取捨を誤ることがあります。
ここまでの解説のように内回りコースで要求される能力と、外回りコースで要求される能力がまったく異なるから、というのがその理由です。適性として要求される能力が対極なんですね。
コーナーの角度が急で減速の影響が大きい内回りコース、だから前が残って後ろから行くと届かないという傾向があります。逆に緩やかな外回りコースでは減速の影響も少なくて差し・追い込みにはプラスに働きます。
これに加えて、直線の長さがガラッとかわり、117.1mも短い内回りコースはローカル競馬場の小回りコースと大差ないことからより前が残って後ろから行くと届かない傾向が強まります。一方で一周距離が日本最長の外回りコースではこの直線距離からも差し・追い込みが決まりやすいことから切れ味を武器とする馬の舞台になる傾向がある、ということです。
実は阪神芝1400mは内回りしかレースがない
ここでちょっと不思議に思ったのですが、「阪神芝1400mの外回りコースを使うレースってある?」
と、いうのも、コースの解説によれば阪神芝1400mは内回りも外回りもレースの設定があります。確かにJRAのホームページではそのような記載になっていました。
しかし、阪神芝1400mで外回りのレースって実際にはどんなレースがあるの?と調べてみると、基本的に阪神芝1400mで開催されるレースは内回りコースしかなく、外回りコースが使われることはほとんどない(コースとして設定があるだけで実際のレースは組まれていない)ようです。阪神1400mの重賞といえば阪急杯や桜花賞トライアルFレビューに暮れの名物阪神カップなど有名なレースもあるものの、これらはすべて内回りコースです。
桜花賞トライアルと一言にいっても、チューリップ賞が直結してFレビューがなかなか直結といかないのは、この内回りと外回りの差があるんじゃないかなぁという感じがしてきますね。
予想の際には阪神芝1400mは内回りコースという前提で予想すればいいようです。小回りコースの短距離戦ということですね。