今週は古馬の中距離戦京都記念に三歳重賞共同通信杯とクイーンCが開催の週。
共同通信杯は近年クラシック有力馬を輩出するレースですし、クイーンCも早い時期ながらクラシック候補の出走があるレース、結果は気になるレースです。
平場では、両方POG馬の未勝利戦。
土曜東京3R未勝利戦にコンドライトが、東京6Rにはロールオブアームズが、どちらも鞍上ルメールJKで出走となります。両方ともかなり期待してしまいます。
コンドライトは初ダートとなるダート1600m戦の出走です。ロールオブアームズはデビューから徐々に成績を上げているので三戦目は楽しみ。
あと平場とちょっと違うけど、土曜京都11R洛陽Sにリューベックが鞍上坂井JKで出走予定となっています。前走案外だったものの、ハンデ戦で斤量減となってある程度人気しそうなのでここは気になる一鞍です。
京都記念
ある程度上位人気と下位人気で人気が分かれそうな感じのするメンバーになりました。
気になるのは京都大賞典を勝利し重賞二勝目を挙げたプラダリアでしょうか。
前走有馬記念は外枠が響いてか14着と大敗でしたが、二走前には京都大賞典をボッケリーニやディープボンドといった強豪を退けて勝利していて2200mではあるものの同じ京都コースで気になる存在です。阪神コースだったけど去年の京都記念三着とかイクイノックスの宝塚記念では0.4秒差六着と2200mの実績もあるし、勝ち負けしてくれそう。
同じ重賞二勝馬で明け四歳となるベラジオオペラも人気しそうな一頭です。
前走チャレンジCは古馬との初対戦となった2000m重賞でしたが、ボッケリーニをハナ差退けて勝利を収めました。
二走前のダービーでは同タイムで勝ち馬タスティエーラと並んだ四頭の中で四着だったものの上がり三ハロンメンバー中最速の脚を繰り出している点は評価したいところ。京都は初コースですが展開次第で勝ち負けしてくれそうな気がします。
あとは牝馬ルージュエヴァイユ、前走エリザベス女王杯二着からの出走です。
GIを含む三戦連続重賞二着、今回は上位人気必至となりそうです。
ちょっと穴目なところだとラヴェルとか気になっています。
オークス四着の力走時にはさすがリバティアイランドにアルテミスSで勝利した馬、とその地力が評価されたものですが、秋の重賞二戦はいずれも二桁着順に沈んで不完全燃焼に終わりました。
今回デムーロJKに乗り替わりで変わり身があるかも、と期待させる一頭です。
他には、二年前に逃げ切ったアフリカンゴールドの出走とか、二連勝で昇級初戦を迎える明け四歳馬ブレイヴロッカーとか、しょっちゅう複勝で狙っているマテンロウレオとかなかなか気になるメンバーではありますが、ここは人気サイド中心になるかなと思っています。
共同通信杯
近年はクラシック好走馬を輩出するレースとなった共同通信杯、少頭数ながらかなり混戦模様の感じがするメンバーになっています。10頭立てでも上位人気はある程度拮抗しそう。
デビューから三連勝で朝日杯を制して無敗のGI馬となったジャンタルマンタルが出走してきたというのはメンバー中でもちょっと一枚上手の感じを醸し出していると思います。
1800mは新馬戦以来となりますが新馬戦はきっちり勝利を収めていますし距離的な不安はなさそう。実はマイラーだった…、なんてオチもないんじゃないかなぁ。
と、ここまで書いたときに、何故か無敗の朝日杯勝利から共同通信杯出走でダノンキングリーの二着に敗れたアドマイヤマーズのことを思い出してしまいました。
対抗馬となりそうなのは、朝日杯で二着に敗退したものの速い上がりの脚で見せ場十分だったエコロヴァルツです。鞍上は引き続き武豊JK。
朝日杯はジャンタルマンタルをとらえきれなかったものの後方から一気の脚で他馬を差し切って二着を確保、一ハロンの距離延長で逆転もあるかも、と思わせるのは朝日杯の前走コスモス賞の走りがあるからです。
コスモス賞に出走したエコロヴァルツは二着以下を六馬身差の圧勝、二着コスモディナーも三着タガノデュードに二馬身差を付けてかなり上位馬が着差を付けて各馬の能力差が見えたレースでした。
二着だったコスモディナーはその次走クローバー賞を快勝していますし、三着タガノデュードはしばらく走って朝日杯15番人気ながら0.3秒差五着と好走を見せています。決してレースレベルは低くなかったと思います。
ジャンタルマンタルがマイル寄りだった場合、ここを勝ち切るのはエコロヴァルツなんじゃないかと。なんとなくそんな気がします。
あと、名前から気になっているパワーホール、前走京都2歳Sこそ二桁着順に終わってしまいましたが、直線に向いてバランスを崩すアクシデントで追わなかったようなレース後コメントも見掛けましたので、何かあったのかも。
この馬の場合は展開もポイントになりそうです。今回テン乗り田辺JKで気になっています。
クイーンC
前述の共同通信杯でエコロヴァルツとコスモス賞で戦って二着に敗れたコスモディナーが出走してくるレースです。
一勝馬がほとんどのレースで二勝馬はこのコスモディナーとルージュスエルテのみ。ルージュスエルテは芝1400mを二連勝しており距離が持つかどうかは気になるところですが、その二戦の1400m戦はいずれも二着以下を五馬身差とちぎって圧勝しており、なかなか気になる一頭ではあります。
ただ、エコロヴァルツと好勝負だったコスモディナーも前走阪神JF大敗とはいえ仕切り直しの一戦で気になる一頭。
この二頭以外でも予想を難しくしそうなのがサフィラです。サリオスやサラキアの妹、サリオスの全妹となる良血馬、アルテミスSをチェルヴィニアに0.3秒差二着、続く阪神JFでも三着馬コラソンビートから三馬身差が付いたものの四着を確保しており実力の高さがうかがえます。
あと良血と言えばナミュール妹のアルセナールも気になる一頭です。
今回と同じ東京マイル戦の新馬戦でしたし、直線に入ってから完全に抜け出した二着馬を射程に入れると、あっという間に差し切って最後は一馬身差突き放してのゴール。
鞍上は引き続きルメールJKですし、いきなり二戦目で重賞制覇があっても不思議じゃないような気がします。気になる。