今週は中山記念、芝1800mの名物重賞、裏の阪神では阪急杯、高松宮記念に向けたスプリント戦も開催。
今週は平場で注目している馬の出走はないようです。ちょっと寂しいです。
中山記念
毎年中山の芝中距離が得意なタイプが好走するレース。2016年から同一騎手が連覇（デムーロJK＝2016/2017、松岡JK＝2018/2019）しているので、今年は去年勝利の横山（典）JKが気になる…、と思ったらと黒くには名前がなく残念。
ここはやはり三連勝で重賞中山金杯勝利を決めたヒシイグアスが注目されそうなレースです。
ハーツクライ産駒ですが長距離というわけでなく、この辺が適距離。中山実績が豊富で六戦三勝二着二回とほぼ完璧な成績、取り逃した一戦は重賞スプリングSでの五着ですがこれも勝ち馬から0.2秒差とさほど着差なく中山は走るコース。しかし中山金杯前の二走前と三走前は東京コースで二連勝を飾っており、中山でも東京でもしっかりした末脚を使う実力馬、この距離で期待ができそうです。
松山JKが継続騎乗でここは死角が見当たらない状況、重賞連勝が期待されます。
中山というコースを考えると、前走と前々走をGI二戦大敗で多少人気は落ちそうだけどバビットも侮れないものがあります。セントライト記念逃げ切り勝ちで中山コースの実績はあるし、1800m距離実績はその前のラジオNIKKEI賞の逃げ切りで実績があります。ハナに行く馬も見当たらず、バビットの単騎逃げになるだろう展開でマイペースで逃がすと怖い存在。
金杯勝利と言えば前走で2年4ヶ月ぶりの復活勝利を重賞制覇で飾ったケイデンスコールも出走してきます。前走は12番人気の低評価を覆す勝利、ただ中山コースは初コースで良積は左回りに集中している点は気に掛かります。京都金杯勝利も今年は中京開催だったからという見方もできます。ここで結果を残してこそといえる試金走のような一戦。
個人的に気になっているのは鞍上デムーロJKのフランツ。
前走白富士Sは二着にクビ差三着でした。勝ったポタジェと二着馬サンレイポケットの着差もクビ差で三頭がクビ差の接戦でのゴール。
そのサンレイポケットが日経新春杯で（本命にしたんですけどね…）クラージュゲリエに半馬身差の四着、タイム差0.1秒差はありますがほとんど差の無い競馬をしました。白富士Sでサンレイポケットにクビ差迫ったフランツなら、ここで人気しそうなクラージュゲリエと互角に走れそう、なんて。
あとはゴーフォザサミット、別の意味で気になります。
鞍上の蛯名JKの引退重賞となる今回、最後の花道を飾れるかも気になっています。
阪急杯
去年の阪神Cを三着に取りこぼしたインディチャンプの始動戦、しかしその阪神C勝利から重賞連勝を狙うダノンファンタジーも出走で再戦の様相に、明け四歳の有力馬レシステンシアが加わって三つ巴の争いになりそうなレース。
これに、去年の阪急杯で人気馬フィアーノロマーノとダイアトニックを従えて勝利したベストアクターが一年振りの休養明け初戦で連覇を狙っています。
これに去年の阪神C五着とインディチャンプとタイム差0.1秒で走っているクリノガウディーや、GI馬ステルヴィオを退けて11番人気で重賞勝利をスワンSで挙げたカツジも侮れない所。上位人気馬は拮抗しそうだなぁ、と感じます。
穴目だとジャンダルムとか。
荻野（極）JKに乗り替わった二走前、テン乗り荻野（極）JKを背にオープン特別を勝ち切って前走阪神Cに出走、七着でしたが勝ったダノンファンタジーからタイム差0.5秒差は五着馬のクリノガウディーと同タイムです。
去年の阪神Cって三着インディチャンプ以下がクビ差とかハナ差でかなり団子状態でゴールしていてサウンドキアラとかイベリスとかと並んでのゴールでした。
そのイベリスは先週の京都牝馬Sを逃げ切って勝利、今年の京都牝馬Sのコースは阪神Cと同じ阪神1400mということもありコースに適性があったのかなぁと思える結果でした。そういう意味では去年の阪神C上位七頭（つまり七着ジャンダルムまでは）はインディチャンプと同様に評価しておいてもいいかなぁ、くらいに考えています。
マイルだと断然インディチャンプだとは思いますが、一ハロン短縮であの阪神Cの走り、スプリンター寄りの馬でも勝負できそうな気がします。
