今週はフェブラリーステークス。個人的には、いよいよ去年秋からのダートレースはここでいったん総決算のような印象があるレースです。
平場では、土曜東京12Rの1000万下にスイーズドリームスが鞍上ミナリクJKで出走、翌日日曜の京都10R準オープンクラスにロッテンマイヤーが鞍上鮫島（駿）JKで出走と二頭の出走。
フェブラリーステークス
気になる馬、というよりは気になる騎手と言う方がイイかもしれない今年のフェブラリーステークス。JRA女性騎手のGI初騎乗ということで藤田（菜）JKがコパノキッキングの鞍上でテン乗りフェブラリーSに挑みます。
また、この、コパノキッキングが前走強かったんですよね。取捨に悩みそうなところです。馬の力は申し分ないのですが、やはり初のGI騎乗ということが少なからず鞍上に影響するところはあると思います。現在では名手の域に達しつつある福永JKも初のダービー騎乗となったキングヘイローのレースではスタートから一コーナーに向かうまでに頭が真っ白に（その上キングヘイローが加速してハナを奪ってしまうという思わぬ展開に）なった、という逸話もあるほど。
先週50勝を挙げた藤田（菜）JKは若手とはいえかなり乗れるJKの一人というのは間違いない評価だと思います。ただ個人的には差し・追い込みよりも逃げ・先行で良績を挙げている印象があって、このあたりコパノキッキングとの組み合わせでどういうレースになるかは気になっています。
人気を集めるだろうコパノキッキングがすんなりGI制覇となるかはちょっと考えたいところです。
さて、コパノキッキングはさておき中心の馬はインティですね。ちょっとコパノキッキングの注目度が高いのでつい長話になってしまいました。
インティは前走の東海Sでチャンピオンズカップより優秀なタイムで快勝、堂々の一番人気でここ出走となりそうな最有力馬です。
ただ、去年の勝ち馬ノンコノユメもいますし、ゴールドドリームもいます。ここの勝ち馬って意味じゃ昨年覇者ノンコノユメに一昨年の覇者ゴールドドリーム、さらに2016年のモーニンと三頭もフェブラリーSの勝ち馬が出走する豪華メンバー。
他にも重賞で勝ち切れないまでもそれほど人気せず好走が続くクインズサターン、明け四歳で末脚強烈なオメガパフューム、近二走が今一つパッとしないものの東京ダート戦なら末脚でサンライズノヴァ、GI二戦連続三着のサンライズソア、一年以上大崩れがないユラノト、どの馬も有力そうで目移りしてしまう登録馬たちです。
新星インティやコパノキッキングがどれくらい既存の有力馬とやり合うのかが楽しみなレースになりそうです。
その他の重賞
京都牝馬Sでは連覇を狙ってミスパンテールが出走予定です。他に強力な対抗馬も見当たらず人気は確実ですね。
ただ四歳馬も多数特別登録をしており、アルーシャやリバティハイツ、ベルーガのような人気サイドの馬からアマルフィコースト、ハーレムラインのような穴馬まで、明け四歳世代の勢いを考えるとミスパンテールやワントゥワン、エイシンティンクルのような五歳以上の馬たちもうかうかしてられないですね。
この時期の名物長距離重賞ダイヤモンドSも土曜東京のメインレースで開催。
菊花賞三着馬のユーキャンスマイルがここ出走で人気を集めそうです。明け四歳馬唯一の出走ですし、前走の万葉Sではヴォージュに負けたものの、その差は僅かなハナ差という僅差の競馬。
そのユーキャンスマイルとクビ差の三着に競ったグローブシアターも出走しています。ユーキャンスマイルより前目で競馬していましたがハナを切ったヴォージュをとらえ切れず逃げ切りを許してしまいました。
この二頭からいきなり逆転しそうな出走馬はちょっと見当たらないような感じを受けるメンバーですが、もうちょっと考えてみたいところです。基本は堅そうなレース。
去年は有力馬トリオンフが出走してちと盛り上がった小倉大賞典ですが、今年も有力馬タニノフランケルが既存勢力と言えるマイスタイルやスティッフェリオあたりとどのようなレースを繰り広げるかが見ものなレースです。昨年のトリオンフが重賞初制覇で有力中距離馬の一角に成り上がったように同様良血タニノフランケルが重賞初制覇を飾る舞台なのかも。
同じ明け四歳ケイティクレバーも出走しますので、四歳馬同士の決着と言うのも十分に考慮しておきたいレースです。
あ、あと人気は落ちるけどローカル平坦小回りの競馬場なら走るエアアンセムも高齢馬ながら警戒しておきたい一頭。
裏開催のローカル重賞って表のGIとは別の意味で（個人的には）盛り上がります。
