SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:ジャンプレースから戻ると成長する馬もいる

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は平地からジャンプの練習をした馬についてのちょっとした雑学です。

きっかけ

2023年9月3日(日)新潟4Rの3歳未勝利戦を18頭立て18番人気、単勝328.1倍の最低人気だったケイツークローンという馬が勝利して大荒れとなりました。連下には人気馬が入っているにもかかわらず、シンガリ人気のケイツークローンがアタマなので大荒れという配当です。
九戦全てで掲示板が一回もなく、近走四走を二桁着順で終えていたことで最低人気も仕方がないくらいの成績でしたが、あっと驚く勝ち切りとなりました。

これにはどうやら「障害練習」と「初ブリンカー」が効いたという話を見掛けました。もうちょっと細かく考えると1枠1番の最内枠で減量騎手の起用による逃げの手に出たことも影響していそうですが、それにしても狙えない。

しかも同じ日の新潟メインレースで人気薄の三着に入線したインプレスも障害練習をしていたらしい。なんかこの日の新潟では障害練習で能力強化した馬が穴をあける日だったのか。

障害練習で穴をあける

このレースを観たときに、三年前の中京記念でメイケイダイハードが18番人気という最低人気で重賞勝利したのを思い出しました。
このときも確かテキが「前走の後に障害練習をやったのが良かったのかな。」なんてコメントをしていたと思います。

ジャンプのレースって、芝もダートも頭打ちになった馬が飛越の練習をしてものになりそうなので転向する、というイメージなのですが、必ずしも平地で実績を残した馬がジャンプのレースで頭角を現すわけでなく、ジャンプのレースに必要な要素を備えているかどうかがポイントになります。

しかし、実際にジャンプのレースに使うかどうかはさておき、競走馬の能力向上や成長の一環として障害の練習が効果を発揮するということもある、というのは知る人ぞ知る情報だったりします。

具体的な効果

若駒にありがちな、鞍上の指示を無視して走ることを「若さ・幼さ」表現されることがあります。レースを勝てるように導くのが騎手の役目なので、その騎手の言うことを聞かないとなるとなかなか勝ちから遠ざかってしまうのは仕方ないのかなと思います。

障害の練習をすることによって、この人間の言うことを聞くようになる効果があるようです。それによってレース中に余計な力を使わずに済み、成績が上向きになることもあるとか。

あと障害練習には後肢・トモの鍛錬になるそうで、能力アップにも寄与するようです。飛越が後肢で踏ん張るからですかね。

過去の名馬も

以前にオジュウチョウサンの予想の時<予想2018:中山11R-有馬記念 - SpecialなWeekを目指す競馬日記>に小話を挟んだことがあるのですが、もう一回再掲。

メジロ全盛期を支えた一頭メジロパーマーは重賞勝利をしたものの、その後逃げれなかったり。逃げても四コーナーで失速して着外に終わったりと不振が続いていたところに、調教の一環で障害練習を取り入れた時期があります。実際にレースにも出走していて二戦して一勝二着一回の成績をおさめています。
そこから平地に復帰して簡単にはハナを譲らないようになり逃げ馬として宝塚記念と有馬記念を大逃亡、GI二勝を挙げました。

ダートの女王として有名なホクトベガもエリザベス女王杯を勝利した後に成績は低迷しダートに転向する前に障害の調教をしていたというエピソードを読んだことがあります。実際にジャンプのレースには使っていませんが、ダート転向の前に選択肢としてジャンプ転向もあったのかもしれません。ただ障害練習実施後にダート転向して無敵の連勝街道を積み重ねたのは今でも伝説となっています。(ちなみに連勝が途切れたのは芝のレースを使ったからですが)

ちょっとマイナーですが、98年日経賞勝利のテンジンショウグン、この馬はメジロパーマー以上に本格的にジャンプのレースを使っていました。芝の長距離馬だったのが頭打ちとなり、ダートもいいところなく二桁着順に敗戦、ジャンプのレースに活路を求めて転向すると、三戦目で未勝利戦を初勝利、続く条件戦を連勝してジャンプのオープン馬に。しかしその後特別戦で競走中止し、阪神障害Sを九着(ちなみにこのレースを勝ったゴッドスピードという馬もなかなか思い入れのある馬ですがそれはまた別の話)したあとで、平地の重賞に戻ってきます。
それが前述の98年日経賞でした。1枠1番の最内枠で鞍上は穴男として有名な江田(照)JKでしたが、障害帰りのステイヤー血統では当然狙えるはずもなくそもそも9歳馬(当時の馬齢)だし、ダントツの最低人気でした。
それが道中はステイゴールドと同じ位置取りを追走して、勝負所からステイゴールドを超える上がりの脚を繰り出して信じられないようなレース振りで快勝、障害帰りは穴をあけるということを実感したものです。

ネガティブなイメージを払拭

障害練習をしていたとか、障害帰りとかはややネガティブなイメージがあるものですが、馬に変化をもたらすこともある、ということです。しかも人気になりにくい。障害練習となると競馬新聞のコメント欄を見落とさないようにするくらいしか情報を収集する方法はありませんが、穴狙いとして障害帰り・障害練習をしていた、という情報を見逃さなかったとき、複勝の一点もあれば穴馬との出会いがあるかもしれません。