ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は前回の2022年のシーズンで引退となった印象に残る馬の最終回です。今回はダート馬やジャンパーと番外編など、いろいろ。
オメガパフューム
みやこSで引退。
ダートの帝王として東京大賞典四連覇、史上初のGI四連覇を達成したダート王です。若いときは同期のルヴァンスレーヴの影に隠れがちでしたが、ケガで戦線離脱のルヴァンスレーヴと対照的にケガなく無事是名馬を地で行き大記録の達成ができました。
コツコツ走ってきた全26戦、2022年で引退撤回し引退前の三戦はアンタレスSの勝利のみでしたが、その後の帝王賞三着、引退レースとなったみやこS三着と大きく崩れなかったのも力あってこそに思えました。
クリンチャー
名古屋グランプリで引退。
派手な成績こそ少ないものの、印象がすごく残っている一頭がクリンチャーです。自分の予想との相性が悪いクリンチャー、予想に入れれば着外になることも、予想から外したら入着することも、多くの予想を裏切ってきたクリンチャー(あくまで個人の主観です)でした。
初めて本命にして的中できたのは2020年みやこS、ダートに転戦してからも悩ましい存在でしたが本命にして的中できたことで苦手意識が消えたような気がします。とはいえその後は交流重賞をメインに出走していたのであまり予想に絡むこともなくなっていましたが。
GI勝利はなかったものの、芝もダートもGI二着はあるクリンチャー。引退後は乗馬となるそうです。
オジュウチョウサン
ラストランの中山大障害では六着と有終の美を飾ることが出来ませんでしたが、最終コーナーの手応えは期待させるものがありました。
力強く駆け抜けた全40戦、前人未踏のジャンプGIを九勝と史上最多の記録を保持するまでになりました。
ジャンプでやり切ったあとには再び平地に挑戦し、条件戦を勝利すると有馬記念にも出走、夢のあるジャンパーとして活躍しました。
リターンエース、ポレール、ゴーカイなど名ジャンパーを超えたオジュウチョウサン、その強さは後世に語り継がれていくと思います。
エントシャイデン
京都金杯で引退。※番外編:2023年出走後に引退です
この馬も京都開催がなくてあおりを喰ったタイプの一頭じゃないかと思っています。
一番印象に残っているのは的中を運んでくれたレースより、不的中だった2020年の中京記念、フルゲート18頭立ての重賞で最低人気のメイケイダイハードが勝利して大荒れになったレースだったのですが、ここでクビ差で四頭が並ぶ入線となったゴール間で競り合って三着を確保、人気馬ケイアイノーテックを四着に競り落としたことで大波乱を演出しました。
古馬になってから一番人気になったことがなく、ザ穴馬といえそうなエントシャイデンですが成績自体はそこまで悪くないという、毎レース予想では検討しがいのある一頭として印象に残っています。いつも"ここで来るかも"と思わせる一頭でした。晩年は帯同馬として海外遠征、1400mマイスターのような成績で仏GIフォレ賞を二年連続三着など国内で出走しないGIに海外で出走して結果を残すというなんだか不思議な実力馬でした。それゆえ並みの馬より印象が強く残っているのかも。
ダイワキャグニー
京都金杯で引退。※番外編:2023年出走後に引退です
穴馬としてレースを賑わせてくれたダイワキャグニーも九歳となって2023年京都金杯に出走しましたが1月18日付けで引退が発表されました。
個人的に一番光っていたように見えたレースは、ダイワキャグニーが勝ったレースよりも負けた2019年ジャパンカップ。ブービー人気の低評価ながら逃げて直線半ばまであわやというシーンを見たときに、ダイワキャグニーの力を実感しました。最後差されたけど好レースだったと思います。
他にも11番人気で二着だった2022年の京都金杯、勝ったザダルに0.1秒差二着の結果には八歳にしてまだ健在ぶりを見せつけてくれました。京都競馬場改修で左回りコースの中京での代替開催が増えたこともダイワキャグニーには追い風だったような気がします。
そして冠名ダイワ最後のJRA競走馬となったダイワキャグニー、馬事公苑で乗馬となるそうです。