今週はGI阪神ジュベナイルフィリーズが開催、もうこんな時期になってしまいました。
重賞は他にも中日新聞杯とカペラS、リステッドのリゲルSと師走Sもなかなか面白そうなメンバーです。
平場では注目馬の出走馬はなく、中日新聞杯のリューベックの出走だけになっています。
今週は重賞に注力かなという週になりそうです。
阪神JF
戦前からアルテミスS勝利のチェルヴィニアが左トモに違和感があり回避が発表されていたのですが、追い切り後にボンドガールも放馬の際に打撲とのことで阪神JFを回避することが発表され、やや混沌としてきた今年の阪神ジュベナイルフィリーズです。
この状況なら気になってくるのはファンタジーS勝ち馬カルチャーデイとアルテミスS二着馬サフィラの二頭かなという感じがしてきます。
カルチャーデイは前走ファンタジーSを15番人気の低評価ながら勝利して波乱の立役者となった一頭、父ファインニードルも母父マイネルラヴもスプリンターズS勝ち馬でスプリンター血統と思われたところにファンタジーSで人気薄だった要因があるのかなと思いました。
新馬戦でも揉まれる競馬で直線では詰まっていながら外に持ち出してからの非凡な瞬発力で前を差し切って勝利していました。二着馬がその後三戦目で勝ち上がり、着外からもジャスパーノワールが二戦目勝利から先週さざんか賞勝利で二勝目と新馬戦のメンバーもなかなか強かった印象があります。
前走で馬体重420kgという小柄な牝馬ですが前走がフロック視されるようなら狙ってみたい一頭と言えそうです。
ただ、血統からは距離延長が疑問、前で上手く立ち回るにしても枠順は内枠を引いて欲しいなと思います。外枠だとちょっと評価は落ちるかなという印象。
アルテミスS二着のサフィラは一勝馬ですがその一勝が強い内容で、スタートから接触して後ろからの競馬になり、さらにスローで前残りの中で差し切り三馬身半と、さすがのサラキア＆サリオスの妹と言えそうな内容でした。初重賞アルテミスSでも二着に終わりましたがチェルヴィニアに及ばなかったものの、上がりタイムはチェルヴィニアに0.1秒遅い33.4秒とこの馬なりに末脚を使っていたと思えました。
サリオスの全妹ということでやはり二歳GIとなると気になる存在です。
次点となると、現状はアスター賞圧勝のキャットファイトとかファンタジーSで連下だったドナベティやシカゴスティングあたりが気になっています。
キャットファイトはアスター賞の中山1600mでレコードタイムでの勝利、デビュー戦こそボンドガールの六着と大敗したものの、メンバーが二着チェルヴィニア、三着コラソンビートという二頭が後の重賞馬となり、掲示板だった二頭も勝ち上がるという話題の新馬戦でした。ハイレベルのメンバーでデビュー戦を迎えて着外だったものの、その後二連勝で力を見せています。アスター賞も前半は58.9秒とハイペースを自分から動いて行って番手から押し切って圧勝と強い内容でした。人気が分散するようならキャットファイトを狙ってみるのは面白そうです。
ファンタジーSの連下二頭はいずれも勝ったカルチャーデイに0.1秒差、上がりの脚も同じでしたが、勢いはシカゴスティングの方が勝っていた化なぁという感じはしました。一ハロン距離延長で浮上しそうなのはシカゴスティングのような感じがします。ただクビ差先着したのはドナベティ、ファンタジーSの時のように最内枠に恵まれたとしたらドナベティがもう一度、というシーンもあるかなと気になっています。
あとはプシプシーナでしょうか。
デビュー戦が減量騎手だったことで二戦目に乗り替わり西村（淳）JK乗り替わりで人気しなかったのが、スタートから他馬とは違ったゲートの出を見せて先手を奪うとそのまま逃げ切り、中一週での出走となりますが面白い一頭だと思います。
中日新聞杯
中山記念六着以来の久々でリューベックが出走してくるレース。準オープンクラス勝利から中一週で挑んだ中山記念は六着と着外でしたが勝ち馬から0.2秒差と悪くない内容、そこから春全休で秋初戦を迎えます。期待値は上がっていますが相手関係からオッズもある程度人気しそう。
ただ三歳馬ホウオウビスケッツとドルチェモアの二頭は気になりますし、前走リステッド競走で勝ち負けしたヤマニンサルバムやピンハイも良さそう。
去年中日新聞杯を勝利したキラーアビリティも出走してきます。GI馬キラーアビリティとGI馬ドルチェモア…、どっちも今年は精彩を欠いていますが、最後で光ることが出来るでしょうか。
元POG馬の贔屓目でリューベックを本命にしたいレースなのですが、上位馬の人気は拮抗しそうで結構どれを取ってどれを切るか迷うレースになりそうです。リューベック自体は中京2000m若駒Sの勝利はあるので期待値は結構高いです。
カペラS
前述の中日新聞杯同様に上位人気馬が実力拮抗で割れそうな感じがするレースです。
まずはデュアリストが斤量を背負わずに出走してくるので気になっていますが、重賞で勝ち負けを繰り返しているリュウノユキナは強そうですし、鞍上菅原（明）JKが前走から継続騎乗となるメタマックスはかなりありそう。
中山ダート1200mといえばテイエムトッキュウがコース実績がある一頭です。二走前は芝で度外視、前走は五着も逃げて勝ち馬から0.1秒差まで粘っており近二走も悪くありません。
他にもタガノクリステルもながつきSの勝利実績がありますし、アイスリアンは準オープンクラスで中山ダート1200mの勝利実績があり、コース実績から気になる馬も多いのですが、新潟千直という芝からの転戦なのがオールアットワンスとカイザーメランジェの二頭。
オールアットワンスは初ダートとなります。カイザーメランジェはデビューから笠松で初勝利を挙げるまでダートで走っていましたが、既に六年前の話、うーん、どうかな。二頭も気になっています。
