今週は皐月賞トライアルとなる弥生賞ディープインパクト記念、阪神では桜花賞トライアルとして最有力なレースとなるチューリップ賞、古馬の高松宮記念前哨戦は中山スプリント戦のオーシャンSと重賞三鞍です。
平場では、土曜中山8Rに（個人的に）待望の出走ブエナベントゥーラが鞍上ルメールJKで出走、翌日の日曜中山9R湾岸Sには1月の中山開催から出走するサトノラディウスが鞍上三浦JKで出走予定。
どちらも現級では勝ち負けくらいの実績はある二頭で、特に中山の2000m超のレースなら互角以上に戦えるサトノラディウスに期待を掛けています。ただ相手も強そうですが。
弥生賞ディープインパクト記念
去年のタイトルホルダーも一昨年のサトノフラッグも一番人気を破っての勝利、重馬場で荒れた三年前は上位人気三頭総崩れというのもあってすんなり人気通りに決まらないレース。
なのですが、三戦三勝無敗で朝日杯を制したドウデュースが弥生賞に出走してきます。これはなかなか迷いそうです。
朝日杯勝利のハーツクライ産駒といえばなんとなくサリオスを思い出すのですが、サリオスも純粋なマイラーというわけでもなく皐月賞二着だったことですしドウデュースもデビュー戦から二戦目は芝1800m戦だったこともあり2000mのここもこなしてくれそう。四戦四勝で弥生賞を制して皐月賞でキラーアビリティと雌雄を決することになるかも。
ただ、一番人気が勝てない最近の弥生賞ということを考えると、ドウデュースが出し抜けを食らうこともあるのかなぁと。
もしドウデュースに僅差でも勝ちきるとしたら…、という視点で考えると、ジャスティンロックかマテンロウレオという重賞馬二頭が挙げられそうです。
ジャスティンロックはリオンディーズ産駒として重賞初制覇となった京都2歳Sが強いレース内容でした。
スタートこそ今一つでしたが三コーナー付近から押し上げて行ってラストでもう一伸び、こないだダイヤモンドSを勝利した同じリオンディーズ産駒のテーオーロイヤルのようなバテない感じがします。中山2000mもよさそう。
マテンロウレオはきさらぎ賞を上がり三ハロンメンバー中最速の脚を繰り出して一気の末脚でハナ差の接戦をモノにしました。前走の末脚は見事でしたが二走前の中山2000mホープフルSは六着と掲示板を外しているのは気になる所。
ただ、中京2000mの勝ちっぷりがお見事すぎて東京コースでの活躍がみたくなる感じもします。
そしてPOG馬リューベックも皐月賞に向けてトライアルに出走してきます。
若駒Sを勝利し札幌2歳Sが案外なレース内容だったのを再評価。今回は同タイプのメイショウゲキリンの出方が気になるところですが、池添JKの手綱に期待しています。
あとは前走ホープフルSでマテンロウレオに先着しているボーンディスウェイとか京成杯二着でここに挑むロジハービンあたりはオッズ次第で気になっています。
チューリップ賞
阪神JFの上位を占めた三頭が出走するチューリップ賞。前哨戦ですがなかなかに本番に向けての意味の大きいトライアルになりそうなメンバーでのレースと言えそうです。
前走阪神JFからの出走馬は勝ったサークルオブライフを始めとして三着馬のウォーターナビレラに四着に終わった一番人気ナミュール、七着だったステルナティーアの四頭、そのうちステルナティーアはちょっと評価が落ちるものの、他の三頭はどうあっても人気を集めそうです。
やっぱりGI馬はアタマ一つ抜けている印象があります、一番人気必至ですが死角はなさそう。
負けたのはデビュー戦のみ、先着を許したのもイクイノックスともう一頭の牡馬で牝馬に先着を許したことはなく、牝馬限定戦のここは断然の本命視されそうです。しかもマイル戦は三戦三勝で阪神マイル戦という舞台は前走で既に勝ち切っています。
本番に向けてどんな勝ち方をするかに注目が集まりそうです。
三着好走のウォーターナビレラも阪神コースはファンタジーSで既に重賞制覇とコース実績のある一頭。四着だったナミュールも同様ですが、サークルオブライフより外枠になったウォーターナビレラとナミュールの二頭が枠の有利不利が出たような感もある結果でした。
特にナミュールは8枠17番とほぼ大外枠、三着のウォーターナビレラとはクビ差の接戦だったことを考えると枠の有利不利がなければここは互角とみて良さそうです。
ナミュールはスタートが上手くないので課題かもしれません。一番人気に推された阪神JFでも仕上がり一息のようなところもあったので、本番に向けた一叩きでもサークルオブライフにリベンジするところをみたいレース。
これ以外だと、ラリュエルなんかは面白そうかもとみています。
阪神1800mの新馬戦を牡馬相手に勝利、レースに向かう前から落ち着きもあって、レースに行ってからも持ち前の長くいい脚を存分に使った勝利に見えました。馬場の良いところを通れたのもあるけど、このデビュー戦の後すぐ未勝利戦を勝利してきさらぎ賞（一番人気に推されて）五着だったストロングウィルを相手に勝ち切ったというのはかなり好材料。前走東京マイル戦で瞬発力要求や馬体重-10キロが響いて負けたようならここは穴で一考と考えています。
オーシャンS
去年三着のビアンフェと近三走で勝ち負けを繰り返しているナランフレグに中山巧者のジャンダルムの争いになりそうなスプリント戦。
中山実績で狙いを絞っていきたいレースです。
オープン特別の実績で言えばカーバンクルSの二着マリアズハートや三着マイネルジェロディあたりも気になっています。あとは中山1200mの準オープンクラスを勝利したロードベイリーフ、人気しないようならこの辺を狙ってみるのは面白いかなと思っています。
あとはかなり前の話になりますが、2018年と2019年のオーシャンSで二年連続三着という実績があるダイメイフジ、人気しなさそうですしオッズとともに気になる一頭です。忘れた頃のダイメイフジ、みたいな。
