ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日はたわいもない話ですが牡馬クラシック皐月賞に向けた小話。
2024年京成杯が終わって思ったこと
2024年の京成杯が終わった直後に、ちょっと気づいたことがあったので、これを勢いで書いています。
2024年の京成杯は好位から差し脚を伸ばして外差し、差し切ったダノンデサイルの勝利。
二着には上がり33.9秒とこの時期の中山で33秒台の上がりを使ったレベルの高い走りを見せたアーバンシックが入線しました。
二頭ともなかなかにレベルの高い走りを感じました。京成杯の昔は仕上がりの早いタイプのためにある重賞というイメージだったのが、徐々にその色を変えてきているような気がします。同じコースである中山2000mのクラシック一冠目皐月賞を意識させるように。
近年の皐月賞の前走を見る
皐月賞馬は近年トライアル以外のステップから、という傾向があります。
前年(2023年)の皐月賞馬から、その前走を見てみましょう。
2023年:ソールオリエンス:前走、京成杯1着
2022年:ジオグリフ:前走、共同通信杯2着
2021年:エフフォーリア:前走、共同通信杯1着
2020年:コントレイル:前走、ホープフルS1着
2019年:サートゥルナーリア:前走、ホープフルS1着
2018年:エポカドーロ:前走、スプリングS2着
2017年:アルアイン:前走、毎日杯1着
アルアイン以前はディーマジェスティとドゥラメンテイスラボニータと三年連続で前走共同通信杯から皐月賞を制しています。その前が個人的大好きロゴタイプがスプリングS勝利から皐月賞を制しています。
ご覧の通り2018年エポカドーロの勝利を最後に皐月賞トライアルからの出走馬が皐月賞を勝利することは途絶えています。さらに言うとアルアインの前走毎日杯もトライアルではないのでエポカドーロから遡ると10年以上前となるロゴタイプまで遡らないと皐月賞トライアルを使ってからの皐月賞馬は誕生していないのが近年の傾向です。
ちょっとしたことに気づく
ここまでで気づいたことが一つあって、2019年から二年連続ホープフルSからの直行で皐月賞勝利、次の2021年から二年連続で共同通信杯から直行で皐月賞勝利と、二年連続で同じステップからの直行ローテが皐月賞勝ち馬を輩出しています。
しかもそのローテは、"前例がない"と言われるものも含んでいることが特徴的です。
特にサートゥルナーリアのホープフルSからの皐月賞直行は当時ではレース間隔として最長の皐月賞勝利という異例の直行でした。
また京成杯勝利から直行というローテもエイシンフラッシュの皐月賞三着が目立つ程度で、あまり例のあるローテではなかったと思います。
しかし、二年連続パターンが今年も続くのなら、2024年の京成杯を勝利したダノンデサイルと二着だったアーバンシックの二頭は可能性を感じるような走りだったと思います。
こういうのは、"気づいた時には既に終わっている"ことも多いので、過信は禁物ですが。
弥生賞組が勝てない不思議
個人的に一番不思議なのは弥生賞(弥生賞ディープインパクト記念)からの出走馬が同じ中山2000mコースである皐月賞を勝てていないという点です。ちょっと調べてみたら不思議な感じになりました。
2023年はタスティエーラの勝利、ご存じその後に皐月賞二着からダービーを制覇し菊花賞二着と世代でもトップクラスの活躍を見せたダービー馬です。
2022年はアスクビクターモアの勝利、その後菊花賞を制覇して中山巧者なだけじゃない、というところを見せてくれました。しかしこの年二着にはドウデュースも入線、後にダービーを制覇する一頭です。
2021年にはタイトルホルダーの勝利、タイトルホルダーは菊花賞を制覇して古馬になってからも中長距離のGIで圧倒的な力を見せた一頭です。
さらに他にも2018年二着のワグネリアンや2016年勝利したマカヒキ、2014年に二着のワンアンドオンリーなど後のダービー馬の名前が目に付きます。
弥生賞って皐月賞トライアルでも同距離/同コースな分だけ、個人的にはかなり特別視していたのですがどうも近年は皐月賞じゃない感じがするトライアルに見えています。