今週はいよいよ夏競馬も最終週を迎える新潟記念と小倉2歳Sの重賞二鞍。
もう夏の終わり?と思ってしまいます。結局夏競馬あまり的中できなかったなぁ、最後くらい的中したいですね。
平場では、土曜新潟7R未勝利戦にオーデンヴァルトが鞍上丸山JKで、リアソールが石川JKでそれぞれ出走予定、同日新潟10R赤倉特別にはマイネルトルファンが鞍上菅原(明)JKで出走予定、日曜中京10R桶狭間Sにはローズスターが鞍上団野JKで出走と、なかなか鞍上が良い感じでの出走が続きます。
ローズスターは前走現級二着で同タイムでの勝ち負けをしていますし、マイネルトルファンは前走除外で仕切り直しの一戦。オーデンヴァルトはキャリアが浅くまだ可能性を感じさせますし、前走出走取消のリアソールは実質デビュー戦とそれぞれに楽しみなポイントがあるレースとなっています。
新潟記念
登録馬の中で最も注目を集めそうなのは三歳牝馬でクラシック二戦連続三着と好走を見せたライトバックだと思います。人気もしそうなので荒れる印象のあるレースの新潟記念でピンとくるタイプではないのですが、ハンデ戦の斤量面から考えても三歳牝馬の斤量で牝馬クラシック世代トップクラスの実力馬が出走してくると軽視するのは危険な感じはしています。
ただ、新潟記念は一番人気が五年連続馬券外に敗戦、そのほとんどが着外と掲示板にも載れないことが多く、2018年ブラストワンピース(一番人気で一着)の勝利まで遡ることになります。久々の一番人気勝利となるか注目したいレースです。
ただ、古馬にも有力馬が多数、まずは前走七夕賞で重賞初勝利となったレッドラディエンスです。
そもそも福島コースが向いているかどうかが微妙だったレッドラディエンスの七夕賞でしたがそんな不安を吹き飛ばすように上がり三ハロンメンバー中最速の脚を繰り出して後方から差し切っての勝利、二着が多くて詰めの甘いタイプと思われていましたが、重賞初挑戦で初勝利しているように現状はかなり本格化してきた気配を感じます。通常の七夕賞勝ち馬が新潟記念に挑戦してきたら微妙なことも多いのですがレッドラディエンスに至っては東京コースで準オープンクラス勝利とかリステッド二着の実績がありますし、新潟コースも一戦だけですが準オープンクラスで三着した実績があります。前走の福島コースから直線が長い新潟コースへのコース替わりは歓迎のように見えますので、ここは重賞連勝のチャンスのように思えます。
さらに七夕賞ではレッドラディエンスの二着だったキングズパレスも逆転があっても良さそうな実績があります。
前走七夕賞は0.3秒差二着に終わりましたが、二走前の新潟大賞典ではヤマニンサルバム相手にハナ差の接戦で二着、実力馬ヨーホーレイク(三着)を一馬身半差突き放して勝ち負けとなりました。そこから考えると、七夕賞で同斤量のレッドラディエンスに0.3秒差敗戦となったキングズパレスでも、ハンデ戦で斤量差(およそ1.5kg斤量差の予定)が出る今回はキングズパレスに逆転の目があると考えることもできそうです。
あと、マーメイドSの上位二頭アリスヴェリテとエーデルブルーメも出走してきます。
新潟実績で言えば初コースのアリスヴェリテに対して、エーデルブルーメが三戦一勝二着一回とコース実績があります。エーデルブルーメはビワハイジの孫で母アーデルハイトのハービンジャー産駒という点も気になっている一因となっています。
あと新潟実績で考えるとセレシオンもなかなか侮れない一頭です。POGで個人的に親しみのある母クルソラのハーツクライ産駒というのも気になった要因ですが、前走オープン特別の関越Sは勝ち馬から0.1秒差の三着、それ以前の条件戦の成績も含めると、四戦二勝二着一回、三着一回で複勝率100%なのが新潟コースです。適性にものを言わせて一発あるかも。
さらに開催が進んで上がりの競馬になりそうな状況ですから、速い上がりを武器にしているセレシオンもなかなか気になる一頭といえそうです。
小倉2歳S
中京芝1200m戦となる今年の小倉2歳S、傾向が変わるかもしれない上に13頭立てとまずまずの頭数が揃って難しくなりそうな一戦です。
前走敗戦も重賞三着から挑むエンドレスサマー、前走は敗戦でしたが二着馬とはアタマ差の三着、逃げ切り五馬身差圧勝から挑んだ初重賞でしたが番手で折り合ってレースを進めることができたのはここでも武器になるような感じはします。前走の敗戦で人気が落ちるようなら狙い目のように見えます。
本線なのはレイピアかなという感じもしています。
前走未勝利戦はスピードの違いでハナに立つと、そのまま終始主導権を握って逃げ切り勝利、新馬戦では荒れた内を通る格好になったのが響いたが未勝利戦ではそういったこともなくスムーズなレース運びだったと思います。スピードで押し切るレースになるならレイピアの出番かなという感じがします。
当然ですが全て一勝馬同士の馬が争う重賞なのでなかなか絞りづらいものがあります。意外と初勝利を圧勝で飾った馬は少なく前走敗戦もエイヨーアメジストが二着に1.4秒差(ただし九州産馬限定戦なので参考外かも)だったり、エンドレスサマーが二着以下に0.8秒差で勝利(するも前走重賞で三着敗退なのはどうか)だったり、これに次ぐのがレイピアの前走未勝利戦の0.4秒差の勝利で、あまり目立つ圧勝をしている馬が少ない感じがします。なかなか穴馬探しも苦労しそうです。
札幌2歳S
2020年ソダシが勝利して以後の快進撃から、翌年は皐月賞馬ジオグリフが勝ち馬に名を連ねて、その翌年はドゥーラがここで重賞初勝利のあと翌年のオークスで三着好走があって、意外にクラシックに繋がってくるレースという印象が付き始めています。
今年はやはりアスクシュタインが注目を集めそう。コスモス賞は個人的に気にしているレースで、そこの勝ち馬アスクシュタインは同じ札幌1800mということもあり一枚上手の感が出ています。
同じオープン特別からの出走はもう一頭バセリーナがいますが、こちらは未勝利戦でレーヴドロペラに敗戦しているように、どうせ狙うならレーヴドロペラ狙うかなぁという感じ、前走オープン特別からの出走馬はアスクシュタインだけ入れておけばいいかなという感じがします。
コスモス賞のアスクシュタインのレース振りも強い内容で、逃げてならが上がり最速と後続を突き放す一方の脚でした。強いレース振りで役者が違うとみられているかも。
今年期待されていたキングスコールがソエによる出走回避が発表され、人気サイドの一角となりそうな馬が回避となりました。これでより一層人気が集中しそうなのが前走オープン特別勝利のアスクシュタインです。でも人気に逆らえないような雰囲気を醸し出しています。
他には、ショウナンマクベスが気になっています。
東京1600mの新馬戦を逃げ切って勝利、枠も好枠だったこともありスタートも良好で楽に行けたことで最後は半馬身差凌いで勝利しました。
新馬戦で負かした中からシルバーレイン、オーケースマイル、の二頭があっさり次走の未勝利戦を勝ち上がっていますし、六着と着外だったドゥカートが次走の未勝利戦ではバセリーナに0.1秒差二着と好勝負をしています。相手関係も強かった新馬戦で勝ち上がったのは収穫、ここでも好勝負が期待できそうです。
あとはファイアンクランツも気になる一頭です。
新馬戦が札幌1800mと今回と同じ舞台で、新馬戦で負かした二着馬と三着馬もその後勝ち上がりを見せています。先行策で押し切った勝ち方は上がり三ハロンが加速ラップということもあり強い勝ち方だった印象、長くいい脚が使えるタイプで展開次第で楽しみなタイプですが、新馬戦で暴れたり放馬したりと気性面に多少課題はありそう。
あとは、なんとなくレーヴドロペラ、マジックサンズあたり。週末までに絞っていきたいと思います。