SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:定量戦、別定戦、ハンデ戦の違い

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は定量戦、別定戦、ハンデ戦、について、ざっくりと。

定量戦、別定戦、ハンデ戦の違い

レースごとにこのどれかの表記が見えると思います。競馬新聞でレース名の近くに「ハンデ」と書かれていればハンデ戦、「別定」と記載があれば「別定戦」、「定量」と書かれていれば「定量戦」となります。なお「馬齢」と記載があるケースもありますがこれは馬齢重量といい、定量戦とほぼ同じように考えてOKです。

この三つ、何が違うのかと言えば、各馬に割り振られる斤量の決定方法が変わってくることになります。

定量戦とは

別定戦の一種ですが、馬齢と性別を基準に負担重量である斤量を決定する方式です。
計算方式が年齢と性別によってきっちりと決まっており、斤量による紛れが少ないレースです。つまり馬の実力差がそのまま結果に繋がってくるといえるレースです。
そのため、最も優秀なサラブレッドを決定するためのレースは定量戦が多いことになります。クラシックレースをはじめとしたGIレースは定量戦(あるいは馬齢)で施行されることになります。

定量戦では馬の実力差をきっちり見極めることが要求されます。要するに斤量は一部例外(※後述)を除いてあまり考えなくてもOK、と言えるレースです。

別定戦とは

レースによって負担重量を決定する基準(計算式)が決められているレースを別定戦と言います。
定量戦で加味する馬齢や性別のほかに、獲得賞金額や勝利数によって負担重量が計算され、その結果斤量が上下することになります。勝利が多い馬はより重く、賞金を稼いでいる馬もより重く、という具合に斤量が課せられる傾向があります。
強い=稼いでる、強い=勝利数が多い、というのはなんとなく成立します。それによって重量が決定されるのですが、トップハンデ=強い馬、となるのでトップハンデの馬でもすんなり勝利できるレースと言えます。

ハンデ戦

ハンデ戦は別定戦のような計算式は存在せず、各馬の実績や状態を考慮し"専門の人間が負担重量を決定する"というレースです。
ハンデキャップ委員(ハンデキャッパー)の方々が、各馬の負担重量を決定します。決定基準は出走すべての馬が横一線でゴールするように斤量を決定する、という方針で斤量を決定しますので、オッズが極めて高い(人気が薄い)大穴の激走が期待できるレースと言えます。
結局ハンデ戦は、「馬の実力を評価して見極めるだけでは足りない」という事になります。実力を元に評価された斤量差を予想に加味して、穴馬を狙うと面白いことになります。穴党はハンデ戦こそ出番ですね。

定量戦の一部例外って?

定量戦で開催されるGIで「斤量は一部例外を除いてあまり考えなくてもOK」と記載していますが、この一部例外って何?って話。

この一部例外というのは、「突出して強い3歳馬が古馬のGIに挑戦するケース」です。
天皇賞秋が分かりやすいので例にすると
通常天皇賞秋は斤量58キロで各馬出走します。古馬牝馬が出走するとココから-2キロされ斤量56キロで出走、三歳牡馬も-2キロされ斤量56キロで出走できます。
つまり2018年天皇賞秋は三歳馬であるダノンプレミアムやワグネリアンが出走を予定していますが、他の古馬牡馬と比較して斤量-2キロの56キロで出走できることになります。-2キロの斤量差は世代を代表するようなレベルの実力馬であれば、結構有利に働くことになります。
加えて、これが三歳牝馬の場合、-4キロの斤量54キロで出走できることになります。牡馬相手に互角の勝負ができるほどの牝馬は最近珍しくなくなってきていますが、他の古馬牡馬が58キロを背負って出走する中で、三歳牝馬は54キロの斤量で出走すると、ハンデ戦並みの斤量差で出走できることになります。
古馬牡馬が頂点を目指すレースである天皇賞秋はそう簡単には勝てるものではありません。
とはいえ斤量の上では三歳牝馬はかなり有利に出走できるので、世代を代表するようなレベルの三歳牝馬であれば、斤量差-4キロのアドバンテージをどれくらい予想の計算に入れるか、というポイントが"一部例外"という形で存在しています。