ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は競走馬の負担重量について、2023年からルール改正となるようです。
なんとなく思っていたこと
今年(2023年)の金杯予想の時に、なんとなくですが斤量がいつもより重いなと思っていました。
ただ、このときは調べていなかったので、なんとなく、だったのが、ちゃんと調べてみると、明確に負担重量の基準変更がされていたようです。
詳しくは、JRAの公式情報を。
※2022年10月のJRAニュース「令和5年度(2023年度)開催日割および重賞競走」に公式情報(詳細な情報)が記載されています。
二週目の小倉メインレース(門司S)で、久々に斤量60キロという出走馬を目の当たりにして、負担重量の基準変更を実感しました。
ざっくり概要
ざっくりとJRAホームページに記載されていることをメモしておくと、
「斤量が前年比+1キロになる」
という考え方をしておけばいいようです。
2023年からは馬齢による斤量が+1キロされ、今まで55キロの斤量で出走していた競走馬は2023年からは斤量56キロでの出走になる、と言うことのようです。
馬齢による斤量が増えたことで別定戦の重量も+1キロの増になるし、最低負担重量も48キロだった斤量が49キロ(オープンクラスのみ、その他のレースでは最低負担重量は49キロなので今後は斤量50キロ)になるということです。
馬齢や別定戦の重量が増えることで、ハンデ戦の斤量もおそらく+1キロ増になっています。
これの狙い
人馬一体で臨む競馬のレースですが、斤量は鞍上の体重も加味されるため騎乗に際しては無理な減量が必要になるケースもあるそうです。
鞍上の健康面とよりレベルの高い騎乗を実現する観点で負担重量を増やす流れになったという狙いみたいですね。
体格が良くて減量が難しいけど騎乗の腕があるジョッキーとか、軽ハンデの騎乗馬が依頼できないベテランの活躍の場が広がる可能性もある斤量増は歓迎したいと思います。
これの影響
+1キロの斤量増がどう影響するかは難しい所です。斤量1キロの差は一馬身=0.2秒と言われていますが、まんべんなくすべての競走馬が1キロ増となるので、競走馬間で差異が出るというのはあまり考えなくてよさそう。
そうなると、斤量の増によって影響が出る「馬格のない馬」への影響が考えられます。
競馬雑学:斤量が重くなるとどこに影響があるか - SpecialなWeekを目指す競馬日記
馬格のない馬は(すべてがそうではないけど)斤量が増えることで競走に影響することが多いとされています。馬格のある大型馬よりも斤量が増えたときの加速やスピードの減が大きいということです。
近年は馬場の状態によってレコードが連発していたこと(例:競馬雑学:小倉でレコードタイムが連発している(2021年7月の3回小倉開催) - SpecialなWeekを目指す競馬日記)もあり、この負担重量増によってこういったことも少なくなるかなぁと思いました。