SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:ダンスインザダークが老衰で亡くなる

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は思い出の一頭、ダンスインザダークが亡くなったので思い出を振り返る話題。

訃報:ダンスインザダーク

JRA発表
ダンスインザダーク号が死亡 JRA

発表では老衰とあります。
病気や事故での訃報が2019年は多かった印象ですが、ダンスインザダークは天寿を全うしたと思える最期。ご冥福をお祈りいたします。

ダンスインザダークの思い出

競馬仲間の話題でデビュー前から話題になっていたまだ見ぬ強豪、という印象でした。

「今年、ダンスパートナーの下が抜群らしいよ。」

「去年ブレイクしたサンデーサイレンス産駒の中で、同世代ではモノが違うらしい。」

「今年はダンスインザダークとロイヤルタッチで決まりだな。」

※ロイヤルタッチは父サンデーサイレンスの産駒、ダービー馬ウイニングチケットの半弟という良血馬で、ダンスインザダーク同様デビュー前から話題に挙がっていました。

と、このように、会う競馬仲間で話題となっていた超が付く良血馬がダンスインザダークでした。
ダンスインザダークの最初のイメージは「オークス馬の姉を持つエリート」というイメージだったのです。

しかし春のクラシックは…

そんなダンスインザダーク、2歳(当時の3歳)デビュー戦勝利からの次走は重賞ラジオたんぱ杯3歳S(当時、以下当時の表記で記載)でした。
重賞でいきなりロイヤルタッチとの対戦になります。
戦前はココは通過点と(少なくとも私の周囲では)誰もが思っていました。

しかし結果は、ロイヤルタッチとイシノサンデーの二頭がアタマ差の接戦でわずかにロイヤルタッチが勝利、この二頭から三馬身半も離された三着がダンスインザダークでした。

※ちなみにこのラジオたんぱ杯3歳Sで四着馬であるヤマニンメテオール、とても好きなザ・追い込み馬です。どのレースも最後方待機から一気の末脚で上位に飛んでくるという上がりの脚だけならGIレベルの隠れた名馬。(おっと脱線しました。)

ラジオたんぱ杯3歳Sで思わぬ敗戦となったダンスインザダークは、続くきさらぎ賞でもロイヤルタッチとの対決、ここでもクビ差の接戦ながらロイヤルタッチに競り負けてしまいます。
救いなのは、二馬身半差で三着にエイシンガイモンが入線、朝日杯でバブルガムフェローに肉薄したエイシンガイモンにこの着差ということでなんとか面目は保ったような格好ですが、ロイヤルタッチに二連敗したダンスインザダークは「伸び悩むエリート」の姿に見えました。

しかし、次走は弥生賞、ラジオたんぱ杯3歳Sで先着を許したイシノサンデーを三着に下し、二着ツクバシンフォニーに一馬身差で捲り気味の追い出しで見事に勝利、皐月賞へ向けて人気の一角を占めるだろうと見られていました。
一方のロイヤルタッチはきさらぎ賞の次走ミナモトマリノスに大きく差を付けられて二着に敗退しており、ロイヤルタッチにも疑問符が付くような状況が。

この時点で、「今年はダンスインザダークとロイヤルタッチで決まりだな。」と言っていた競馬ファンの知人なんかは、「今年は、もう、なんだか分からん」なんて混乱してきているようでした。

そんな混沌とした皐月賞を前にダンスインザダークは熱発、皐月賞の回避を余儀なくされます。
そして結果は、ダンスインザダークが弥生賞でリベンジしたイシノサンデーの勝利、二着にロイヤルタッチが入線し、ダンスインザダークが出走できなかったことが悔やまれるレースだったように記憶しています。(特にダンスインザダークファンがとても悔やんでいた。)

熱発から回復したダンスインザダークは一頓挫あった後の復帰戦としてプリンシパルSを一叩きしてダービーへ出走となりました。当然のようにプリンシパルSは快勝、皐月賞の結果からダンスインザダークはダービーで一番人気に推されていました。

そんな日本ダービー、直線早目に抜け出すダンスインザダーク、そのまま先頭でゴールか?と思ったところへ、外から一気の末脚で追撃する穴馬フサイチコンコルド、出し抜けを食らったダンスインザダークはクビ差及ばず、ダービーは二着に終わりました。
このとき、ダンスインザダークのファンがとても落胆し、声を掛けづらかったような記憶があります。
前日に、「橋口調教師と武豊がダービー初制覇やで!」と鼻息荒かったファンは、二着の結果に放心状態に見えました。抜け殻。

秋になって菊花賞を目指す

一頓挫あった春のクラシック、確勝を期したダービーでまさかの出し抜けを食らって二着に敗れたダンスインザダーク。
ダービー初勝利を目指した名伯楽橋口調教師の落胆も大きかっただろうな、と想像します。

気を取り直して秋のクラシック菊花賞を大目標に始動戦を迎えたダンスインザダーク。
当時、秋の菊花賞前哨戦だった京都新聞杯で早目仕掛けから力強く抜け出して快勝、二着鹿島ドリームに最後詰め寄られたものの、危なげない勝利といえる内容でした。

決してメンバーが弱かったワケではなく、先に前にいた良血馬ロイヤルタッチ(結果三着)をかわし、さらに後続から上がり三ハロンのタイムメンバー中最速の脚で飛んでくる皐月賞とダービーを連続三着の実力馬メイショウジェニエが四着、さらに皐月賞馬イシノサンデーが五着と世代のトップクラスが顔を揃えたレースでの勝利。
そこにはかつてとは違った力強いダンスインザダークの姿がありました。やはり良血はスゴイ。

そして本番の菊花賞。
古馬相手のオープン特別をステップとして出走してきたダービー馬フサイチコンコルドも参戦し、文字通り「強い馬が勝つ菊花賞」で世代最強を決めるレースになりました。レースは良血馬ローゼンカバリーが引っ張りサクラケイザンオーが二番手でレースを進めます。
ダンスインザダークは後方待機、ライバルと言えるダービー馬フサイチコンコルドは好位からの競馬、ロイヤルタッチも似たような位置取りでした。
三コーナーから四コーナーにかけて"包まれた"と思ったダンスインザダーク。というのもラチ沿いを追走していて完全に周囲を囲まれており、抜け出す隙間が見当たらないような状況です。
何とか前を走る一頭を四コーナーでパスしたものの、最後の直線へ向かってからも外に持ち出すことはできずインに入れるしかない状況、そこを先頭を走っていたローゼンカバリー他の三頭が立ち塞がり、その三頭の外にはロイヤルタッチが前の三頭を狙って追い出しを始めており、前も横も壁になっているように見えます。

しかし直線半ばまで落ち着いてラチ沿いを追走していたダンスインザダーク、ローゼンカバリーが下がってきたところで急に横っ飛びのような進路変更、外へ持ち出しました。
外から伸びてきたマウンテンストーンに馬体を併せる格好になると、そこからスパート、一気に前を行くロイヤルタッチを射程圏に入れ、外から矢のような伸びを見せます。
そのまま四頭が横一線、数秒後サクラケイザンオーが脱落し、最内のフサイチコンコルド、その外のロイヤルタッチ、大外ダンスインザダークの世代トップの三頭が横一線に並ぶ菊花賞ゴール前、溜めた分だけ伸びたのか、力強くグイッと抜け出したゴール前のダンスインザダーク、ダンスインザダークに馬体を併せていた分伸びたロイヤルタッチを二着に従えて先頭でゴールイン。

良血ダンスインザダークがクラシック菊花賞を勝利した瞬間でした。

結局菊花賞のロイヤルタッチはまた二着…。実はこのときの本命はロイヤルタッチだったのですが、改めてダンスインザダークの強さに痺れる結果となりました。
なにせ、あの直線での追い出し、競馬ゲームでしか見ないようなカクカクっと最短ルートを通した抜け出し方にはダンスインザダークは並の競走馬でない何かを感じたものです。

「馬券は外れたけど…、とても良いレースを見させてもらった、それで満足だよ。見たかい?あの脚。」

予想は外れても、レース後にダンスインザダークの走りにとても興奮を抑えられなかったのを覚えています。

「確かに、あの脚は近年見たことはない。」

などと、周囲では語り草となっていました。古馬になってどれだけ成長するものか。

故障

古馬になってどれだけダンスインザダークが成長するのか、その答えを見ることのないまま、菊花賞からほどなくして屈腱炎を発症していることが判明したダンスインザダーク。
そのニュースに、結構ショックを受けたような記憶があります。

結局ダンスインザダークはそのまま引退、種牡馬としての生活を開始することになりました。

種牡馬としても多くの重賞馬、GI馬を送り出しくれたダンスインザダーク。その力は確実に産駒に受継がれています。

名馬でした

デビュー後の重賞ではロイヤルタッチに連敗しているダンスインザダークですが、クラシックではきっちりロイヤルタッチに勝利し、最後の菊花賞で戴冠を果たしています。
一方でロイヤルタッチは皐月賞二着に続き、菊花賞ではまたしても二着に終わり、とうとうGIろころか重賞も勝てないまま引退してしまうことになります。なんかこう、この二頭には皮肉な運命を感じます。

ちなみに、愛馬スペシャルウィークのデビュー前にGallopの2歳馬特集で、「乗り味がダンスインザダークに似ている」と武豊JKに評されたことが報じられており、スペシャルウィークの誌上POGに応募した身としてはワクワクしたものです。

そんなダンスインザダーク、まだまだその血を受け継ぐ者たちが現役で走っており、改めて良血の活力を感じる今日この頃です。