今週は牡馬クラシック最後の一冠となる菊花賞。
一強ムードが一転波乱となった先週とは対照的に混戦模様です。
他、古馬のマイル戦富士Sもいつものマイル戦とはちょっと違ったメンツで楽しみあり。
平場では、土曜新潟8R1勝クラスにクイーンズキトゥンが鞍上杉原JKで出走、同日阪神6R1勝クラスにはワイドアウェイクが鞍上藤岡（康）JKで出走予定。
翌日の菊花賞直前となる阪神10R元町Sにはタンタラスとマイエンフェルトの二頭が出走、タンタラスは鮫島JK、マイエンフェルトはデムーロJK。ただ相手は強そう。
菊花賞
皐月賞上位二頭にダービーの上位二頭が揃って回避となった今年の菊花賞。
ダービー馬シャフリヤールはジャパンカップ直行、エフフォーリアはぶっつけ天皇賞（秋）挑戦、トップ二頭がいずれも菊花賞回避。
春の二冠制覇した二頭が回避で混戦模様と言われている今年の菊花賞です。
個人的にはGI馬不在の菊花賞で混戦模様ならヴァイスメテオールが気になっています。
ラジオNIKKEI賞勝利から休養し菊花賞直行、勝ち鞍のあるコースは東京、中山、福島と関西遠征は初、それに加えて枠は7枠と望みの内枠が引けなかった点でも今ひとつ。
ただ、それでもラジオNIKKEI賞勝利は鮮やかでした。その前走のプリンシパルSは四着と敗退していますが、これはスローペースで前残りの展開が合わなかったなかでただ一頭後方からよく追い込んできたと思っています。
ラジオNIKKEI賞では一転、内枠を利して脚を溜め、最終コーナーで外に持ち出すと、そこから一気のスパートで抜け出した脚は菊花賞でも通用しそうな気もします。キングカメハメハに長距離のイメージはないですけど、例年と違って阪神3000mというコース設定で例年と違った傾向が出てもいいかなと。
人気しそうなのはステラヴェローチェ、春のGI馬が不在のここは、皐月賞とダービーを共に三着したこの馬が春の実績最上位馬となります。
秋初戦となる神戸新聞杯もレッドジェネシスとの争いを半馬身制して勝利、三着馬モンテディオやダービー馬シャフリヤールや人気馬キングストンボーイといった三着以下を三馬身離して二頭の競り合いでした。
朝日杯二着もあるステラヴェローチェはGIまでもう一歩が続いていますが、最後の一冠で悲願達成となるか注目されます。ヴァイスメテオールと同じ7枠で、今年は7枠がアツい。
もう一頭、まだ底が見えていないオーソクレースも気になる存在。
デビューから二連勝、三戦目のホープフルSはダノンザキッドの二着、しかし春のクラシックは不出走で年明け初戦となったのは秋の菊花賞トライアルセントライト記念。久々を三着と上々の結果でした。
鞍上はルメールJKですし、マリアライトの初仔という良血馬が大舞台で良血開花ということも。
でも大外枠なんですよね。そこはちょっとマイナス面で気になる。
皐月賞二着馬タイトルホルダーは前走大敗も菊花賞は合っている舞台と言われているのは気になる所です。
あと連下として気になっているのは、阪神の中距離戦で良積を出しているコース実績のある馬。
人気馬（たぶん）だとレッドジェネシス、春に1勝クラスゆきやなぎ賞（阪神2400m）を二着リーブルミノルに四馬身差つけて勝利しており、阪神コースの中長距離はかなり走るんじゃないかと。リーブルミノルはその次走でアザレア賞（これも阪神2400m戦）でモンテディオ相手に一馬身以上の差を付けて勝利していることを考えると、神戸新聞杯で三着のモンテディオを三馬身差置き去りにし勝ち負けという結果も納得です。
他にも阪神2200mすみれSの勝ち馬ディープモンスター、前走阪神2200mの2勝クラスを勝利して挑むゴールドシップ産駒のヴェローチェオロあたりも気になる存在です。ヴェローチェオロって重賞三戦して全部五着なんですね。うーん、なかなか絞りにくそうです。
富士S
同期の三歳馬が菊花賞で覇を争うその前日に、去年ホープフルSで2歳王者となったダノンザキッドが出走、三歳馬は他にも前走関屋記念で古馬初対戦を互角に戦ったソングラインや京成杯オータムHでは今ひとつだったもののハナに行ければ一発ありそうなバスラットレオン、そのバスラットレオンが圧勝したニュージーランドTで二着に入ったタイムトゥヘヴンとなかなか粒ぞろいの出走馬。
ただ、古馬もなかなかの出走馬が顔を揃えています。
前走関屋記念でソングラインを三着に退けて勝利し重賞初制覇となったロータスランド、去年二着でコース相性も良いGI馬ラウダシオン、さらにダービー馬ワグネリアンも鞍上福永JKに手が戻って出走してきます。
穴だとダーリントンホールなんかも面白そう。
東京マイル戦というコースを考慮して絞り込んでいきたいところです。
