今週は安田記念、東京競馬場の連続GI開催もいよいよ最終日。
西では中京で鳴尾記念が開催、どちらも混戦模様とみています。
平場では、土曜中京4R未勝利戦にスタニングスターが鞍上福永JKで出走予定、中京6R1勝クラスにはワイドアウェイクが鞍上坂井（瑠）JKで出走予定、翌日日曜東京12R小金井特別にはフェアレストアイルが鞍上ルメールJKで出走予定と土日で三頭。
良血スタニングスターが半年間の沈黙を破って二戦目、未勝利戦も少なくなってくる時期ですので結果が求められるレースになりそうです。
安田記念
なかなか難しくなりそうな一戦です。
重賞初勝利を含む四連勝でここに挑む上がり馬が二頭、イルーシヴパンサーとソウルラッシュはどちらもステップレースといえる東京新聞杯やマイラーズCを勝利してここ直行、勢いも実績面でも侮れないところで人気を集めそうな感じがします。
二頭の内でも四連勝の内三勝が東京マイル戦というイルーシヴパンサーは特に注目を集めそう。東京新聞杯の二着馬はその前走を秋華賞二着、その次走がヴィクトリアマイル二着といずれもGIに着で好走しているファインルージュだったことも後押しになりそうです。東京新聞杯の後方一気の脚はかなりのものでした。
着実にステップを重ねてきたイルーシヴパンサーはコース適性も味方に好走が期待されそうです。
ただ、実績馬も多数出走で勢いだけで安田記念を勝ち切れるほど今年は甘くないという印象もあります。その実績馬の筆頭になりそうなのがシュネルマイスター、海外帰りの一戦ですが去年の安田記念では三歳馬の身でありながらアタマ差だったダノンキングリーとグランアレグリアの二頭に0.1秒の半馬身差三着でインディチャンプに先着するという走りを見せました。
秋に毎日王冠でダノンキングリーにリベンジし勝利を収めると、マイルCSでは女王グランアレグリアの引退レースで再び0.1秒差の二着に好走します。去年の頂点に最も近づいた実績馬がシュネルマイスター、今年も健在なら有力最右翼と言えそうです。
先週ダービー最多勝を更新した武豊JKに乗り替わりとなるファインルージュも気になる一頭。実績のほとんどは牝馬限定戦なのですが二走前に牡馬と混合で東京新聞杯を二着好走、イルーシヴパンサーの後方一気にやられたもの去年の勝ち馬カラテにはクビ差きっちりと先着しており能力の高さが窺えます。メンバーが揃ったGIヴィクトリアマイルでも休養明け初戦できっちり二着に好走、叩き二走目の今回も気になる存在です。
個人的に気になるのはソングライン、前走ヴィクトリアマイルではその東京コース適性を評価して本命にした一頭です。しかし結果は五着に終わりました。
レース後のコメントを見る限りではスタート後ごちゃついて下げてしまい位置取りが悪くなったことが要因、加えて三コーナーで躓くところもあってお終いよく伸びてはいるのですが及ばず掲示板、とはいえ二着ファインルージュとは同タイムで着順ほど差はない印象。引き続き得意の東京マイル戦ということで警戒しておきたいなと思います。
他にも高松宮記念上位馬二頭も出走してきます。勝ったナランフレグよりはどちらかと言えば本質的にマイラーのロータスランドのほうが気になる一頭。
鞍上はデムーロJKに乗り替わりですし馬場が渋るのは大歓迎、金曜に強い雨が降るらしいので、天候次第ではロータスランドの出番があるかもと思えてくる今年の安田記念です。
あと、唯一三歳馬の出走となるセリフォス、去年のシュネルマイスターが好走したように世代トップクラスの実力馬なら通用するという一面も。週末までにここの取捨も決めておきたいと思います。
鳴尾記念
特別登録時点では10頭立ての少頭数、例年の阪神開催と違って去年から中京2000mでの開催となっている点は予想の上で注意が必要になりそうです。ただ去年は逃げ切り勝ちで二着も道中二番手ショウナンバルディが入線したように前に行った二頭で決着の行った行ったでしたし、今年もギベオンやショウナンバルディが出走で逃げ切りに警戒したくなります。
ただ、中京2000mなら阪神2000mよりもジェラルディーナが身上とする瞬発力勝負になりそうな感じもします。同様にそんな展開ならサンレイポケットも当然勝負になりそうな印象。さらに昇級初戦の初重賞新潟大賞典でいきなり二着好走のカイザーバローズや長期休養明けですが神戸新聞杯でコントレイルの二着という中京実績があるヴェルトライゼンデも侮れない存在。
結構人気が割れそうな割りに、レースを予想するのは難しそうなレースに見えてきます。しっかり絞って行こうと思います。
