今週は夏の名物新潟千直アイビスサマーダッシュ、北海道では夏の牝馬重賞クイーンSと重賞二鞍。
やはりアイビスサマーダッシュは見応えあるレースで一年でも楽しみなレースの一つです。
今週から新潟と札幌の二場開催になります。
平場では、土曜札幌2R未勝利戦にルールザウイングスが鞍上角田JKで出走予定、翌日札幌7R1勝クラスにはマイネルトルファンが鞍上丹内JKで出走予定。
マイネルトルファンは新馬戦の勝利後にケガで戦線離脱、復帰戦が今週の平場のレースとなります。二戦目の出走までが長かった分、がんばって欲しいと思う一頭です。
アイビスサマーダッシュ
去年の勝ち馬オールアットワンス、連覇に向けて順調。しかし去年二着のライオンボスも三年連続勝ち負け（2019年勝利で一昨年と去年が二着）していて新潟千直は強い、とはいえ近走は得意の千直でも斤量負けしているような感もあって、去年より＋1キロ重くなる58キロの斤量でどうなるか気になります。別定戦なので仕方ないのですが、さすがにこれだけ斤量を背負ってしまうと得意の千直でも割り引きが必要になる気はしてきます。
前哨戦っぽい韋駄天Sでオールアットワンスを退けて快勝したのはマリアズハート。
韋駄天Sの勝利で新潟千直は二戦二勝、前哨戦の韋駄天S以外にも去年のルミエールADも千直実績のあるタマモメイトウやジュニパーベリー、ライオンボスなどを退けて快勝しています。
そしてこのマリアズハートの勝利した二戦、去年のルミエールADと今年の韋駄天Sの両方で一番人気に推されたジュニパーベリーも三度目の正直で挑む重賞初挑戦。巻き返しに期待が掛かります。
韋駄天S二着だったロードベイリーフも出走してきますが、韋駄天Sでは斤量54キロだったのに対して今回は斤量56キロと+2キロの増、前走のCBC賞もまずまず走っていますが、どちらかというとロードベイリーフよりは三着馬のシンシティやオールアットワンスのように内枠からのスタートで割り引きが必要だったメンツのほうが気になっています。とはいえ今回外枠を引けるかどうかがポイントになりそうです。
千直初挑戦ですがヴェントヴォーチェも気になる存在です。
二走前の春雷Sは二着タイセイビジョンに三馬身差の完勝、そのタイセイビジョンは次走CBC賞でも二着に好走しており、地力のあるところを見せてくれています。ヴェントヴォーチェは函館SSで七着と着外に敗れてしまいましたが、初重賞のせいかちぐはぐな内容だったような印象です。枠順次第では巻き返しもありそう。
何はともあれ、枠順次第で予想がガラッと変わるレースですので、枠順発表を待ちたいですね。
クイーンS
去年函館芝1800mで開催されたクイーンSですが、今年は札幌芝1800mで開催。メンバーも桜花賞二着ウォーターナビレラ、去年の勝ち馬テルツェットの参戦でなかなか豪華。
やはり筆頭は桜花賞二着馬のウォーターナビレラかなと思いますが、一ハロン長いかなぁという印象があります。穴馬につけいる隙があるとしたらそこなのかなと。
そういう意味では去年の上位四頭、勝ったテルツェットに二着マジックキャッスル、三着サトノセシル、四着フェアリーポルカに加えて六着馬ローザノワールまでが出走してくるのはなんとも気になるところ。テルツェットやマジックキャッスルはある程度人気すると思いますが、前走準オープンクラスで勝ち切れなかったサトノセシルや近走大敗が続くフェアリーポルカはそれほど人気しなさそうで、穴ならこの辺を狙ってみるというのも面白いかも、と考えています。
ローザノワールも前走ヴィクトリアマイル四着からの出走で、しかも鞍上は先々週久々の重賞制覇となった田中（勝）JK、昨年同様ハナにこだわるタイプもおらず単騎逃げ確実なローザノワールは枠順次第では狙っていきたい一頭です。
他にも重賞馬はメイショウミモザとかルビーカサブランカとかも出走してきているのですが、メイショウミモザはちょっと距離が長い印象、ルビーカサブランカは逆に小回りコースの1800mは距離が短いような印象があってちょっと狙いづらいような感じが。やっぱ狙うなら去年の三着四着で今年人気しなさそうなサトノセシルとフェアリーポルカあたりかなぁと思っています。
ローザノワールの枠順次第では前残り前提で考えることになり、さすがにウォーターナビレラを切るわけにはいかないでしょうし、差し・追い込み寄りの馬たちは割り引くことになりそうです。
逆に去年のテルツェット勝利のような決め手の勝負になるとしたらウォーターナビレラは思い切って評価を下げて、穴のサトノセシルとか前走巴賞勝利のホウオウピースフルあたりを狙ってみるのも面白そう。裏の新潟同様にこのレースも枠順発表待ちのような感じになってしまいました。
