ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日はチャンピオンズCの舞台、中京ダート1800mコースについて思うところを。
中京ダート1800mコース
チャンピオンズCの舞台となる中京ダート1800mという舞台はみんな知ってる左回りの舞台。
ダートコースは三コーナー付近から下り坂となり、最後の直線に入って残り400mからラスト一ハロンまで上り坂となっています。坂を駆け上り、ゴールへ突入するには(中山コースほどでないにしろ)スピードだけでなく坂をクリアできるスタミナ(というかタフさというか)もある程度要求されるコースになっています。
チャンピオンズCでみやこSや武蔵野SがJRA重賞としての前哨戦なのですが、思ったほどこのステップからの優勝馬が出ていないというのは、コースとしての特殊さに秘密があるのかもしれません。
あとチャンピオンズCにはJBCクラシックからの出走馬も結構多いのですが、JBCクラシックの勝ち馬はあまり成績が振るわず、敗退した馬が巻き返すケースの方が多い(とはいえ掲示板以下の負けすぎでは巻き返せない)というのも気になるポイントになります。
東海SとチャンピオンズC(GI)
中京ダート1800mコースはGIチャンピオンズCに加えて、フェブラリーSの前哨戦となる東海Sが開催されるコース。
坂のある直線からスタートするというちょっと癖のあるコースといえそうです。
坂からスタートすることで脚を使わされてしまう=最後の直線に入ってからもう一回同じ坂超えを要求される=二回の坂越え=バテやすいコースといえそうで、この二回の坂超えをこなすタフさが要求されることから、他場のダート1800mで好走している実力馬であってもこの中京ダート1800mでは結果が出ないこともあるようです。
これはつまりリピータが多い、ということにも繋がってくることで、東海Sを予想するときはかなり意識するポイントになっています。
ここ二年でいえばオーヴェルニュが二年連続で勝ち負けしています。2017年二着だったモルトベーネは2018年も六番人気と低評価ながら三着に健闘し穴をあけています。(※ただこの年は13番人気のコスモカナディアンのほうが波乱の主役でしたが)
また2014年二着のグランドシチーはその翌年九番人気と低評価ながらインカンテーションとハナ差の競り合いを制して二年連続となる二着に入線して波乱の立役者となりました。
東海Sと繋がるチャンピオンズC
直結というほどでもないのですが、中京ダート1800mコースの特殊さを垣間見ると同じコースである東海SとチャンピオンズCの関係も見えてきます。
代表的なところではインティ、重賞初勝利を東海Sで挙げました。その次走フェブラリーSも勝利して既にGI馬として実力を示していますが、その後成績が下降線を辿り勝ち切れなくなってしまいます。
しかし、それでもチャンピオンズCは二年連続三着(ちなみにその二年はいずれもゴールドドリームが二着で二年連続二着三着が同じ馬という結果)で、そのうち一回は10番人気の低評価での三着で波乱の中心となりました。複勝圏外となった三度目の(去年の)出走も九番人気ながら四着と力をみせてくれました。
そのインティの勝利した東海Sで二着だったチュウワウィザードも、同年のチャンピオンズCこそ四着と敗退してしまいましたが、翌年のチャンピオンズCではクリソベリルやゴールドドリーム、カフェファラオといったJRAのGI馬を退けて勝利し、交流GI二勝に加えてJRAのGIも勲章に加えました。
その翌年のチャンピオンズCでもテーオーケインズ絶対という中で六馬身差付いたものの二着を死守して、改めて力を見せる内容となりました。
チュウワウィザードを書いていて思いだしたのですが、2021年のチャンピオンズCといえば、三着に入線した14番人気アナザートゥルース、四着インティとの競り合いをクビ差制してアナザートゥルースだけで波乱を起こしてくれました。
このアナザートゥルースも同年の東海Sをオーヴェルニュに次いで二着入線しています。中京ダート1800mはリピータが多いのもそうですが、東海Sと同条件のコースということもあり、東海Sの好走馬が穴をあけることも考慮して狙うと面白いかもしれません。
でもオーヴェルニュはチャンピオンズCの成績悪いよね、というのも事実なので必ず東海SとチャンピオンズCが繋がるわけではないのが一種の罠なのですが。
リピータか、新たな中京ダート1800mマイスターか
ここまでで中京ダート1800mコースはリピータが多い、と言う点はなんとなく伝わったかと思います。
次のレースはリピータの出番か、はたまた新たな中京ダート1800m巧者の誕生を目の当たりにするのか、気になるレースのポイントになりそうです。