SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:「前進気勢」ってなにか

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は、最近よく耳にする「前進気勢」という言葉について。

前進気勢の意味

前進気勢は

前進する気持ちと、前に行こうとする姿勢(動き・勢い)

を示す言葉のようです。

競馬では、少しでも前に出ていた馬が勝利を得ることができます。とにかく速く、前に前に進んで行こうとする気持ち、そしてその前に出ようとする気持ちを実際に体現する体のデキ、レースで重要になる「他馬より前にいること」が気持ちの面でしっかりと出来上がっている状態が作られているからこそ、競馬の結果にも結びついてくるということですね。

鞍上のコントロールを受けて暴走しないことも重要です。

以前は「行きっぷり」と言われていた

ちょっと前の競馬新聞を見ていた層からすると「行きっぷりがいいので勝負になる」とか「行きっぷりが悪くハナに立てなかった」といったコメントを自然に見ていたと思います。

"行きっぷり"というのがどうも最近は「前進気勢」という単語になっているようです。

しかし、「行きっぷり」という言葉も付かれていないわけではなく、前進気勢と同様に行きっぷりという単語自体もつかわれています。

どこかで断言されたわけでもないし、確実に同じものだと言われたわけではないのですが、概ね同じ文脈で使われていると思いますので、同じ意味と考えています。

行きっぷりという言葉は善し悪しで使います。「行きっぷりが良い」、「行きっぷりが悪い」
前進気勢は有り無しで使います。「前進気勢がある」、「前進気勢がない(足りない)」

"良い"とか"ある"という肯定的な表現のときは、前に行く気持ちがあるとか前に進む力が強い状態を示しています。

"悪い"とか"ない(足りない)"という否定的な表現の場合には、前に行く気持ちがないか不足していて、レースに集中出来ない状態だったり、鞍上の反応に応えることが出来ない状態を示しているといえます。

ちなみに、好調すぎるとか前に行く気持ちが強すぎるとか言う場合、「行きっぷりが良すぎて心配」という表現をされることがあります。これは「行きっぷりが良いのはいいけど、良すぎるとオーバーペース(暴走?)に繋がることもあって心配」という意味です。
前進気勢があることは歓迎・喜ばしいものの、前進気勢がありすぎると前に行きすぎて最後に疲れてしまうんじゃないか?と懸念しているわけです。

なぜ前進気勢がない?

たぶん、気性の問題ということが大きいんじゃないかと思います。

幼い、と言われる馬が走ることにしっかり集中しないため、別の動くものを気にしながら走ると「走る気持ちが散漫になる」ということはありそうです。
激しい気性、と言われる馬がカッカした状態で走ることだけに集中できないのもあります。また走ったとしてもオーバーペースな速度になることもあり、レースでは勝てないことになります。

少しでも速く、少しでも前に、これがレースで成績を収める条件にあると思いますが、実際に体のつくり(筋力とか馬体)によって走れる速度は各馬バラバラです。
ただ、好馬体であっても前に行く気持ちがなければ手抜きのレース(この状態は遊び遊び走る、と言われます。)になることもあり、前に進む気持ちを持っていることの重要性がなんとなく感じ取れます。

鞍上とのコミュニケーションが重要?

ここまで書いてて思ったのですが、前進気勢というのは鞍上である人間の指示を迅速に受け取ってレースに必要な行動に移す、という能力も関係していそうだと思いました。

鞍上の指示のほとんどは「他者より先んじて前に出る」ことに繋がる指示なので、その指示を受け取って自分の体の動きに伝達する能力も前進気勢の一部なのかも。(ただし、一部は危険回避などの前に出る以外の指示があります。)

そういう意味でも、激しい気性で鞍上の言うことをまったく聞かないような性格の暴れん坊だと、暴走気味に前に出る動きをするとしても、前進気勢が良いと言うのはちょっと違うのかなぁと思いました。