今週はいよいよオークス。樫の女王決定戦。気になる馬が一杯でなかなか目移りします。
土曜にはダート重賞平安Sも開催、クラシックが盛り上がりを見せる時期がやってきました。
平場では、土曜東京7R1勝クラスにテンペストが鞍上ルメールJKで出走予定。
昇級初戦は良いとこなしの着外に終わりましたが、休養してリフレッシュ、改めて好走を期待したいレースです。ただ現級好走馬が多数出走してくるのでなかなか超えるハードルは高いような感じがします。前走に引き続きルメールJKを配して勝負気配がするだけに変わり身に期待したくなってしまいます。
この他、開催ラストの新潟では千直レースの韋駄天Sもあって気になるレースです。
オークス
ステレンボッシュが二冠を目指して出走してきます。桜花賞で本命にしたステレンボッシュはレースで強さを目の当たりにし、オークスでも当然本命候補になる一頭と言えます。ただ、すんなり二冠というほど他馬のレベルも低くはない、桜花賞で負かした馬たち以外にも別路線から続々と実力馬が名乗りを挙げています。
その筆頭と言えそうなのがスワーヴリチャード産駒のアドマイヤベルです。フローラSの勝ち馬。
桜花賞馬が二冠確実と評されそうな人気になるレースなので勝負するなら別路線組からということになりそう。スワーヴリチャード産駒で東京は得意そうですし、負けた1勝クラスの二戦はいずれも牡馬相手のレース、さらに負けた相手が後に京成杯二着から皐月賞四着に好走するアーバンシックのような強豪、牝馬限定戦なら重賞を勝ちきれる実力馬と前走で証明して見せた格好です。ある程度人気はすると思いますが、予想するときは意識してしまう一頭です。
この他、個人的にタガノエルピーダはありだと思っています。
忘れな草賞勝利からオークス直行で挑むローテは直近こそアートハウスやステラリアのように結果が出ていないものの、その前にはラヴズオンリーユーが勝利していたり、ウインマイティーが13番人気ながら三着好走を見せて穴をあけたりと悪くないローテ、二歳時は阪神JF除外で朝日杯FSを選択して展開が向かないなかで三着に踏ん張った実力馬、同世代牝馬とはひと味違うローテでここまでレースをこなしてきたタガノエルピーダがオークスの穴として魅力に映っています。
クイーンCで着外に敗戦、そこから休養し立て直しをはかるサフィラも気になる一頭です。
既に阪神JFで四着と好走実績がある阪神1600m戦の桜花賞はすっぱりと回避して、オークス一本に絞ってきたローテがなんとも気になっています。クイーンCは輸送のせいか馬体重-10キロの大幅減が響いた格好なんじゃないかなぁと。東京コースは既にアルテミスSでチェルヴィニアに次ぐ二着に入った実績もあるし、阪神JFで四着は世代でも上位と言えそうな着順でした。勢力図が阪神JFからあまり変わっていないような状況で、レースが終わってみたらやっぱり強かったんだ、と評価されるシーンがあってもいいかなと思っています。
桜花賞からの巻き返しがあるとしたらで考えると、大敗したチェルヴィニアがやや気になっています。
桜花賞は13着とチェルヴィニアの人気から言えばかなり大敗といえる着順でしたが、休養明け初戦が桜花賞、そして不利と言われる大外8枠18番、鞍上はムルザバエフJKとはいえテン乗りだったこともあるような感じがしました。
今回はケガから復帰したルメールJKが手綱を取りますし、前走桜花賞が一叩きで叩き二走目、枠も6枠12番と決して内寄りではありませんが大外枠ではなかったところが好印象です。巻き返しがあっても良いんじゃないかと思いました。
あと、スウィープフィートも気になる一頭。桜花賞は四着と好走、チューリップ賞勝利の実力は見せてくれました。
スタートはカギになりそうですが距離は延びても問題なさそうですし、後方から追込んでステレンボッシュを上回る速い上がりの脚を見せています。瞬発力勝負となるならスウィープフィートの出番があっても良さそう。鞍上武豊JKの継続騎乗も好印象です。
瞬発力勝負と言えば、桜花賞の上がり最速を記録したのがライトバック、スウィープフィートを上回って32.8秒と破格の上がりを見せました。二着アスコリピチェーノにクビ差まで迫った三着は評価できそう。これもスウィープフィート同様に東京コースへのコース替わりで瞬発力勝負になるなら警戒しておきたい一頭と言えそうです。ただ2400mという距離への対応はスウィープフィートの方が上じゃないかなぁという感じはしています。なんとなくですが。
平安S
ヴィクティファルスが前走アンタレスSで大敗して出走、ダート転戦から初の着外となりましたが、意外とその次走で巻き返すというシーンもあってもいいと思っています。同じアンタレスSからの出走馬は勝ち馬のミッキーヌチバナや上位馬のハギノアレグリアスと再戦することになりますが、ここで巻き返しに期待したいと思っています。
意外と直線で坂のない京都コースで順位が逆転するシーンに期待して狙ってみるのもありかなと思っています。
芝からダートに帰ってきたハピも気になる一頭、前走天皇賞（春）は競走中止となってしまいました。
元々ダートで好走を続けてきたのですが、勝ち切れなかったせいか芝のレースへ転戦、長距離戦に活路を見出したものの結果は出ず、再び自身の適鞍と言えそうなダートの中距離戦を選択しました。ダートに戻ればこの距離やコースは好走実績が豊富にある条件なので、上位人気に推されることは間違いなさそうです。
あとマーチSを逃げて二着に粘り込んだミトノオー、ほぼ一年間交流重賞を渡り歩いてきましたが、久々に中央ダート重賞に出走し二着と改めて力のあるところを見せました。
ヴァルツァーシャルに出し抜けを食らったような格好でしたが、ミトノオー逃げ切りの体勢は整っていて、三着以下は三馬身引き離してのゴールでした。ダート1800mは中央競馬では連対率100％、四戦して三勝二着一回と水の合う舞台です。ここも期待していいような感じがしています。
