SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:宝塚記念の開催について思ったこと

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は春のオールスター戦、宝塚記念が同じオールスター戦である暮れの有馬記念ほど盛り上がらない理由について思ったところを。

ちなみに私は特に問題提起をするつもりはなくて、毎年楽しく宝塚記念を予想しています。

世の中の人の感覚

有馬記念は一年の総決算という売り出し方で毎年盛り上がります。
ですが、宝塚記念はそういう区切りではなくてあくまでも競馬界隈での春競馬の総決算。
日本人向けの興行は四季に絡めるとよい、という話がありますが、宝塚記念は有馬記念ほど四季を絡めていないところがまずは一般の競馬ファンでない人に届かない理由のように思えます。

ですが、一般の方に届かなくても豪華メンバーで盛り上がるレースはあるけども、宝塚記念はそれほど豪華メンバーで開催されることは少ないように思えます。それが次の理由。

有力馬の選択肢が増えている

ズバリこの理由、有力馬の選択肢となるGIが増えており、秋競馬に備えるにあたって時間的余裕が取れない宝塚記念を選択する必然性が減ってきているという点が一番大きいように思えます。

一昔前では天皇賞春は距離的に長いなあ…と思える中距離古馬の春競馬の目標とすべきレースはこの宝塚記念しかなかった、という事情から中距離馬のレースの選択肢はここだったのですが、秋の目標とすべき天皇賞秋とジャパンカップを走るにはちょっと休養して復帰戦を使うのが難しい調整となることもあるように見えます。
それなら今年のスワーヴリチャードのようなGI大阪杯勝利後に休養⇒秋に備える、という馬が多いんじゃないかなぁ、と。
あと、安田記念から間隔をある程度取っているところから「中距離こなせるマイラー」の出走もあったのですが、近年安田記念からの出走馬はほとんどない状況です。ペルシアンナイトなんかは出走して穴人気しそうな一頭ですが時期が時期だけに安田記念後休養に入っています。
近年のマリアライトやデニムアンドルビーのような「有力な古馬牝馬」の出走による好走もあるのですが、有力古馬牝馬はヴィクトリアマイルを春の大目標にするという傾向が見て取れます。

大阪杯がGIとして新設されたことによって、今まで出走していた中距離馬も大阪杯出走後に宝塚記念回避が増えて、あまり有力馬が集まらない、という状況に見えます。

時期が悪い?

選択肢が増えた有力馬が秋に備えるためにここをムリに使わないっていう事なんじゃないかなぁ、と思います。
で出走馬が一線級から一枚落ちるようなメンバーになってしまう、以前「七夕の宝塚記念」と称して7月1週目(7月7日に引っ掛かるような)に宝塚記念の開催日が移動したこともありましたが、見事に夏競馬のようなメンバーばかりですぐに6月の開催に戻ったことがありました。
興行的には七夕の宝塚記念っていい響きですが、有力馬が集まらない時期の開催はさすがに無理があるようです。
やっぱ秋競馬が9月から始まる関係上、春競馬の総決算でオールスター戦、というのはちょっと無理があるのかもしれませんね。

梅雨時期のオールスター戦

宝塚記念の開催時期は梅雨の時期と重なります。
例年雨で馬場が渋ることが多い、そうなると必然的に重馬場の巧拙がレースの結果に繋がってい来るという一面があります。展開以上にまずは馬場状態に左右される実力馬の取捨が難しいという点は重要なポイントになりそうです。
これによって実力馬が強い勝ち方を期待するファンの期待は裏切られる結果となることもしばしば。通常のレースならイイのですが、春のオールスター戦と銘打っている宝塚記念がこれはどうだろう、という点はちょっと思うところがあります。

パンパンの良馬場で実力勝負、誰が一番強いのか?が梅雨時期の渋った馬場で今一つピンとこない結果につながる、これも宝塚記念がオールスター戦としては盛り上がらない一因のような感じはしています。

※穴党が選んだ穴馬が人気する本命馬を負かす、という面白さはありますけどね。なので私個人としては宝塚記念では穴馬探しを毎年楽しくやっています。

今後の宝塚記念

心配しているのが、「大阪杯がもっと重視されて、宝塚記念が軽視される」ような傾向にならないか心配しています。
どちらも阪神競馬場での開催ですし距離も2000mと2200mと似通った距離、ムリにどちらも使わず秋に備えるに当たって時間的余裕がある大阪杯に有力登録馬が殺到して宝塚記念のメンバーが手薄になっちゃう、なんてことになると、宝塚記念の存在意義が問われてしまうようなことに陥ってしまうかと。心配。

そんなことはないと思いますが、今までも何回か宝塚記念のメンバーが手薄でいかんよね、みたいな問題提起はされていました。
なんかこう…もうちょっと盛り上がるような手が今後は必要になるかもしれませんね。