今週は毎日王冠、天皇賞（秋）の前哨戦です。
と、いうことは東京競馬場の開幕週、西では京都競馬場の開幕週となり馬場傾向が変わる週、ということでもある、予想に気をつけたい週です。
平場では、土曜東京2R未勝利戦にマイネルレガシーが鞍上嘉藤JKで出走予定、同日京都5Rには新馬戦にPOG馬アールドヴィーヴルがデビュー戦を迎えます。
日曜には新潟8R1勝クラスにイルミナルが鞍上横山（武）JKで出走、東京では9R準オープンクラス六社Sにサトノラディウスが鞍上田邉JKで出走、そして同日京都ではPOG馬ワイドアウェイクが鞍上幸JKで出走予定、さらにその後の6R1勝クラスにはヴィルトゥースが鞍上浜中JKで出走と、なかなかに楽しみな出走が続きます。
特にPOG馬アールドヴィーヴルとワイドアウェイクのデビュー戦は楽しみ。
心配なのは台風の影響。
毎日王冠
ここはやっぱりサリオスに注目が集まりそうなレースです。
皐月賞はコントレイルに勝ったかと思えるような真っ向勝負。ダービーではその差は開いてしまった感もありますが、今回古馬初対戦とはいえ1800mという距離は合っているように思える一戦。別定戦ゆえ斤量54キロというアドバンテージも有利に働きそうで不動の軸馬といえそうな三歳馬です。
同じ三歳馬サトノインプレッサも注目されそうな一頭です。
毎日杯まで三連勝、期待されたNHKマイルCでは13着と大敗、うーん。
スタートはマズマズだったのですが、いかんせん位置取りが後方17番手という位置取り、序盤で押して前に出していたラウダシオンがそのまま押し切ったことを考えれば、結果論ですが勝負にならない位置取りだったといえそうです。
毎日杯までは重馬場や稍重の渋った馬場で、初の良馬場だったことも影響していたのかも。
ただし、良馬場のダービーは後方待機策から速い上がりの脚をつかって四着と健闘していることを考えると、ここでも勝負になっておかしくない実力はありそうです。サリオス同様斤量54キロの優遇もあるし。
この二頭の三歳馬相手にカデナやザダル、ダイワキャグニーといった古馬勢がどう立ち回るかが気になる毎日王冠です。
京都大賞典
キセキが秋に向けてどのようなレースを見せるかが気になるレースです。武豊JKが騎乗出来ないので鞍上は浜中JKの代打騎乗。
一時期スタートに難があって、その後道中で掛かるところを見せるなど、成績が下降傾向にあったものの前走の宝塚記念で復活二着と力を見せました。
思えばキセキは2018年四歳時の春競馬も日経賞を一番人気で九着に大敗し、その後の宝塚記念で二番人気に推されながら八着と大敗してしまうなど、低迷した時期がありました。
そこから秋の毎日王冠で復調気配を見せそのままGIで強豪と互角の勝負をしてきたという時期があったので、春の低迷はそれほど気にしなくても、秋にはきっちり巻き返してくる、というタイプなのかも。ここは気にしておきたい一鞍です。
そんなキセキに立ちはだかるのは、グローリーヴェイズ…、いやキングオブコージかなぁ、どっちだろう。
グローリーヴェイズは去年の天皇賞（春）二着馬、フィエールマンと最後まで叩き合い、クビ差の接戦で二着でした。しかしフィエールマンを上回る上がり三ハロン最速の脚を使っており、力的には目を見張るものがあります。昨年の香港ヴァーズでGI初制覇しており、宝塚記念でも人気を集めたのですがブービーと大敗してしまいました。
去年の京都大賞典で一番人気ながらドレッドノータスの逃げ切りで決着し六着に終わったこともあって、リベンジに期待したい一戦、しかも京都2400m戦とくれば重賞初勝利を挙げた日経新春杯と同じコース＆距離というのもあるし、実績は十分。キセキと互角の勝負となっても不思議じゃないように思います。
一方で、条件戦三連勝のあと重賞目黒記念の勝利で四連勝と勢いに乗るのがロードカナロア産駒の中長距離馬キングオブコージです。
京都実績は条件戦で実績しかないのですが距離的には合っていそう。
このほか、去年の天皇賞（春）三着で負傷し、ケガで一年以上休養していたところからの復帰戦となった今年の鳴尾記念をラヴズオンリーユー相手に接戦をもぎ取って勝利したパフォーマプロミスも力的には上位。
どの馬も京都2400m戦でもう一度GIへ向けての勢いを付けたいところなのは間違いなさそう。
オールカマーで本命にして三着に終わったステイフーリッシュをおさえに入れられるかどうかも怪しくなってきます。
あと、スーパーステイヤーのアルバートがケガからの復帰戦、しかもいつの間にか転厩しているし。複勝圏内は難しいと思うけど、向かない距離のなかを何度も掲示板争いを頑張ってきたアルバートの復帰戦は、ちょっと気になるものがあります。
