ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は「少頭数なレース」について。
去る7月14日中京メインレースが6頭立ての少頭数でした。
少頭数は的中馬券の種類が減少する
一番注意したいのは、「少頭数レースでは普段より的中となる種類が少なくなる」ということです。
我々が普段楽しんでいる馬券は9頭以上の出走馬が登録してきた状態のレースです。9頭立て以上のレースであれば枠連の発売もあるし、複勝も三着以内で的中になります。
これが8頭立てになると、まず最初の変化として、枠連の発売がなくなります。8頭立てだと、1枠に1頭がゲートインすることになり、八つの枠番号=八つの馬番号となりますので、馬連と枠連に差がなくなります。よって馬連で代替される式別となる枠連の発売がなくなる、ということです。昔は枠連が発売されるから馬連が発売されない、だったような記憶がありますけど。気のせい?
出走馬がさらに減少し、7頭立て以下になると、基本的に馬券の的中は2着までに入線した馬が馬券の対象となります。
8頭立てで発売されなくなる枠連は当然発売されません。これに加えて、
複勝は一着馬と二着馬のみが的中の対象となり、三着は的中の対象になりません。
馬連や馬単は通常通り、当然三連複&三連単も通常通りです。明らかにオッズが低くなるのが普段と相違するくらいのもんです。
複勝が二頭だけの的中なのでワイドも…、と思いがちですが、ワイドはしっかりと三着までが的中対象となります。例えば2017年2月5日の東京9R早春Sは6頭立てとかなりの少頭数の一戦となりましたが、三着に入った3番が複勝の対象から外れているのにきっちりとワイド馬券になっています。
たぶん5頭立てでもこれと同じだと思います。
レース成立は最低5頭の登録=5頭立て
JRAでは5頭の出馬投票がなければレースが開催されません。
なので、めったにないことですが、出馬登録が5頭で枠順が確定した後、アクシデント等で出走取り消しとなるケースもあります。この場合、5頭立てのレースで出走取消分の1頭を減らした4頭立てでレースが開催されます。
ちなみに四頭立てだと複勝の発売がなくなってしまいます。
単勝、馬連、馬単、ワイド、三連複、三連単のいずれかで勝負することになります。※ワイドは、4頭立てというめったにない少頭数でもきっちり三着までの馬券が的中となります。ある意味少頭数レースにはいい馬券なのかもですね。
例として2012年8月4日、札幌5Rの新馬戦(メイクデビュー)を見てみると、四頭立てのレースが実際に開催されたことが分かります。一着から二着の着差は二馬身半差なのですが、三着が二着から大差で引き離されており、何とも難しいレースです。
しかもよりによって四着になったのは二番人気馬、一番人気が快勝しているだけに、二番人気馬が飛んで四頭立てにも関わらずそれなりの配当になっているところが興味深いです。
少頭数はあまりやらないほうがいい?
少頭数はオッズが堅く収まる傾向があります。というのも、馬券の対象となる点数が頭数が減れば減るほどに少なくなるためです。
全体の購入数から的中者への分配が払戻金となるため、当然ですがその払戻金は多頭数のレースよりも少なくなりがちです。
本命党が少ない点数で馬券を検討するのであれば、それほど影響はないと思いますが、穴党や点数を増やしがちな予想をするとトリガミになる可能性が非常に高いため、少頭数レースはやらないほうがイイのかもしれません。