SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:あなたの穴ジョッキーは誰ですか?

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は競馬にとって頼れる穴JKを個人的な印象や実績からご紹介。あくまで個人的な印象や体験が元なので自分軸です。
穴馬を華麗に駆って、本命党をあざ笑うように穴馬券を運ぶ名ジョッキー達。

騎手は3割

馬7:騎手3と言われる競馬の世界。
今回はその3割の影響力を持っている騎手に着目してみます。

その3割の役割を持つ鞍上ですが、実力で劣ると見られる穴馬を上位に持ってくるジョッキーこそ腕があるといえます。

今回は、「個人的な印象」という非常に偏った指標ですが、個人的に「ココだったか…。」と印象に残っている穴ジョッキーをご紹介します。

無印の江田照男JK

関東の穴ジョッキーといえば90年代からこの方、ベテラン騎手の江田照男JKです。
個人的には「新聞の無印江田照狙い」という狙い方でなんどか穴馬券を運んでもらっています。
信じられないような無印の人気薄を上位に持ってくる腕前はたびたび大穴馬券を演出してくれます。
世間的にはやはり2000年のスプリンターズS最低人気で勝利したダイタクヤマトの騎乗が有名かなと思います。これがフロック視されたか続くスワンSも八番人気の低評価で見事勝利。
去年の函館SSでのカイザーメランジェの騎乗もお見事でした。

最初にこの無印江田照JKを思い知ったのは98年日経賞、障害帰りで単勝12番人気のテンジンショウグンで単勝355.7倍という最低人気での勝利で一気に穴ジョッキーの認識を持ちました。この年のセントライト記念でも10番人気のレオリュウホウで勝利し、穴騎手といえば江田照JKというのが染みつきました。
翌年もエプソムCで11番人気アメリカンボスの勝利、競馬を始めて間もない頃だったのもあって、すっかり穴のイメージが定着し、下手に人気していたら避けちゃうようなことも。

他にも2012年単勝12番人気のネコパンチで逃げ切り、再び日経賞で単勝万馬券の大穴を演出しました。
カイザーメランジェもネコパンチもそうですが、最近では人気薄に加えて、逃げの要素もあるようです。

東の勝浦JK、西の古川JK

この間の2020年小倉大賞典てドゥオーモを見事に二着に持ってきてくれた勝浦JK。
若手時代から穴ジョッキーとして知る人ぞ知る存在でした。

若手の時はどちかというと目立たない存在だったゆえの人気薄というのが多かったような印象があります。武幸四郎JKや秋山JKと同期ゆえか存在が隠れていたような印象があります。まあ90年代は西高東低で栗東所属のほうが目立っていたのもありますし。
しかし、99年共同通信杯10番人気のヤマニンアクロの勝利、翌2000年には函館記念を14番人気のクラフトマンシップで勝利します。平場で高配当を度々運んでいた勝浦JKは重賞制覇でも二桁人気の人気薄を勝ち切らせています。
そのあと、テレグノシスの主戦というイメージでしたが、GI勝利からは遠ざかっていた2007年、朝日杯FSをゴスホークケンで人気サイドだけど久々に勝利、その後も2017年10番人気のインカンテーションで勝利し、有力馬ニシノデイジーをデビューから主戦を務めるなど、活躍しています。
あと、個人的には、「西の最終レースは武(幸)JK、東の最終レースは勝浦JK」という自分の格言があって、無条件で狙っているような時期もありました。今は昔(遠い目)

古川JKは勝浦JKより一年早い96年のデビュー。同期が福永JKや和田JK、引退されましたけど常石JKと派手に活躍しており、さらに中央競馬初の女性ジョッキーもデビューしており、やはりあまり目立たない存在でした。
しかし、二年目となる97年、阪神3歳牝馬S(現在の阪神JF)でいきなり7番人気の低評価であるアインブライドを勝利に導く大仕事をやってのけました。初重賞制覇がGI制覇、しかも人気薄という。
しかしそこからが長く重賞では結果が出ない時期が続きます。平場でもちょくちょく穴をあけておりましたが、(元々騎乗機会がそれほどないとはいえ)重賞では結果が出ず。
重賞二勝目を挙げたのは10年以上経過した2009年クイーンSでした。ここで11番人気のピエノビーナス、そこからまたしばらく時期が空きます。
近年は少しづつ重賞の騎乗が増えてきており、年1回以上騎乗してくれるようになってきました。シリウスSで単勝11番人気のメイショウスミトモ、2018年葵Sで9番人気のゴールドクイーンの勝利、など。
でも古川JKの妙味は平場にこそあるのかもしれません。先月(1月26日)も小倉3R未勝利戦で10番人気の低評価テーオーソクラテスで勝利、まだまだ穴ジョッキーとしてやってくれそう。

兄弟で藤岡(佑)JKと藤岡(康)JK

個人的に、2009年ジョーカプチーノで初制覇したNHKマイルCの大穴一発の印象が強く残っている藤岡康太JKです。
兄の藤岡祐介JKのほうが重賞勝ち鞍が多いものの、お兄さんが初GI制覇は奇しくも同じNHKマイルC(2018年、ケイアイノーテックで勝利)でした。その年はチャンピオンズCで8番人気のウェスタールンドが最後方待機からインを突き見事に二着、続く朝日杯では9番人気のクリノガウディーを見事に二着に持ってきて波乱の立役者となりました。
その翌年2019年には、藤岡(佑)JK騎乗のスマートオーディンが11番人気の阪急杯で大外一気の快勝、大荒れとなりました。

これまでは、弟の藤岡(康)JKのほうが重賞での穴が多い印象があったのですが、よくよく見てみると条件戦で人気薄を勝利させている実績はお兄さんのほうがどうも多いような…。
と思ったけど、藤岡(康)JKの成績を連下にまで拡げて考えてみると、去年の平安Sで12番人気の人気薄モズアトラクションを二着に持ってきたり、高松宮記念では17番人気というブービー人気というとんでもない大穴ショウナンアンセムを三着に持ってきたり、といった具合に、とんでもない穴馬を着内に持ってくるのはやはり弟さんの藤岡(康)JKです。
お兄さん藤岡(佑)JKは結構人気馬に騎乗することも多いので、割と堅実な印象。

とはいえ、この兄弟ジョッキーは目立たないところから思いがけず穴馬を上位に持ってくる印象があります。

柴田大知JK

この記事を書いている2020年2月23日、この日の小倉4Rで1位入線のマイネルポインター騎乗の柴田大知JKが走行妨害で降着、柴田大知JKが騎乗停止になってしまいました。

丹内JK同様にマイネルの勝負服でレースに挑んでいる印象が強いジョッキーで、マイネルの馬が穴をあけた時、鞍上では柴田大知JKが追っていることが多いです。
このときもマイネルの馬、2013年NHKマイルCで10番人気の低評価マイネルホウオウに騎乗し見事な追込みで勝利、NHKマイルCで中央平地GI初制覇(このときジャンプでは中山GJを既に二勝していた)し、感極まって男泣きが非常に感動を呼んだジョッキーです。

しかし、勝利だけでいえば、これまでに挙げたジョッキーほど穴馬での勝利は少ない、けど穴ジョッキーの印象が強いのはやはり、「ヒモ穴の複勝やワイドで波乱の演出が多い」ということなんじゃないかと。

10番人気前後の人気薄に騎乗したときのヒモ穴として柴田大知JK騎乗馬を狙うと良い印象があります。そんな騎乗馬は大抵はマイネル軍団の馬だったりします。

で、不思議な傾向ですが、勝浦JKや古川JKのように平場で(ないし下級条件で)の穴狙いよりは、準オープンクラスやオープン特別、裏開催の重賞のような割と上の条件で穴を明けている印象が強い穴ジョッキーといえます。

穴熊、熊沢重文JK

もう大ベテランの領域に達する熊沢JK。同期の松永幹夫調教師は既に引退して調教師としてキャリアを積んでいます。

言わずと知れた10番人気のコスモドリームでGI初制覇に、伝説級といえる当時の最強馬メジロマックイーンを鮮やかに差し切った有馬記念ダイユウサクの勝利。
阪神JFでテイエムプリキュアで久々のGI制覇となりましたが、しばらく結果が出ず鞍上を降ろされた後、久々に騎乗したエリザベス女王杯では12番人気の低評価(ブエナビスタが圧倒的一番人気だった)の中、11番人気クィーンスプマンテと併せて逃げて見事に二頭で逃げ切ってしまいます。

最近ではジャンプのレースに騎乗することが多く、「夢は有馬記念と中山大障害の両方を勝利すること」と公言していた熊沢JKは2012年ついにマーベラスカイザーで暮れの中山大障害を制覇、その後も元気にジャンプも平地も騎乗してくれています。

個人的には逃げて良し、差して良しのベテランジョッキー、一ファンとしましては、生涯現役を掲げている熊沢JKはケガなく長く活躍して欲しいと願っております。