ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は個人的にある法則を一つ。
「NHKマイルCは本質的に中距離までこなせるタイプが好走」という法則です。
毎日杯(など)からの距離短縮がよい
2019年NHKマイルCでは単勝14番人気の低評価ケイデンスコールが二着に飛び込んで波乱を演出しました。さらに三着にはインから伸びた単勝7番人気のカテドラルがハナ差で2番人気のアドマイヤマーズが勝利したものの大波乱の決着となったNHKマイルC。
一方で桜花賞をレコードで勝利し単勝1倍台に推された圧倒的な一番人気グランアレグリアは四着入線も五着に降着となり波乱、同じ1600mをレコード走で勝利し、これまで牡馬を一蹴してきた東京コースなら万全と見られていたグランアレグリアが負けたのは番狂わせといえそうです。
二着のケイデンスコールは前走毎日杯四着からのNHKマイルC二着好走でした。
前走毎日杯では上がり三ハロンメンバー中最速の脚を使い勝ち馬から0.2秒差という負けて強しの四着だったことを考えると、大穴とはいえ納得の二着です。
その前の年の二着馬ギベオンも毎日杯二着からのNHKマイルC二着、その前の年は該当しないものの、その前には皐月賞8着の敗退からロードクエストが二着に飛び込んで来ました。
同じ東京1600mのGI安田記念ではそれほど中距離馬が好走していない(スワーヴリチャードでも三着と勝ち切れなかった)ことを考えると、この傾向は同じコースでも異なる傾向だなと面白く思っています。
距離延長はあまり良くない
ファルコンSからのローテでNHKマイルC好走は個人的には見たことがありません。(覚えてないだけかもしれないけど)
この辺はやっぱりファルコンSが1400m戦で本番NHKマイルCでは一ハロン距離が伸びる1600mということ、中距離戦からの距離短縮の馬が好走していることを加えてファルコンSの上位馬が人気してもあまり過信しないほうがいいと考えていいんじゃないかと。
安田記念では前哨戦の京王杯スプリングCが1400m戦ですので、これもちょっと傾向としては違った傾向にあるといえます。
ただ、京王杯スプリングCは東京コースの1400m戦なので、同じ1400m戦が前哨戦でも中京1400mのファルコンSとはちょっと違うのかもしれません。
盲点なニュージーランドT
ニュージーランドTで好走した馬がNHKマイルCで好走するケースもちょくちょくあるのですが、意外とニュージーランドTをステップにした馬は人気になりにくい年が多いのは気になる傾向です。
2018年はケイアイノーテック、その前の年はボンセルヴィーソ、その前の年はレインボーライン、穴パターンとしては魅力十分です。ポイントはニュージーランドTは勝利していないこと、先を見据えた仕上げで好走できているという点がポインとなのかもしれません。
ただ、ニュージーランドTはマイル専門(あるいはそれ以下の距離)がココ勝負で勝ちきるレースというイメージがあって、それまでの戦歴はよく見ておく必要がありそう、というのも感じている一つ。
アーリントンCも割と盲点
アーリントンCをステップにした場合も、去年のカテドラルのように好走パターンがあります。
カテドラルは京都1800mの野路菊Sで皐月賞を世代最強と目されたサートゥルナーリアと僅差のたたき合いをしたヴェロックスを破って勝利するという実績がありました。
休養明けアーリントンCを勝てなかったものの、仕上がり途上での好走ということでステップとしては十分な結果だったように思えます。
昔から、スピードの淀、スタミナの阪神、と言われるように阪神コースのマイル戦であるアーリントンCはスタミナが要求される東京マイル戦での好走に一役買っていると言えるのかもしれません。反対にスピード優位なタイプが京都のマイル戦を圧勝していてもNHKマイルCでは意外と?というのもあるかも。シンザン記念の勝ち馬とか。
これだけでもないけど…
前哨戦のレースが昔よりも整って来ている最近の番組編成だと、前哨戦のレース間で上位馬を評価する、というのは昔よりはやりやすそうです。
ここに書いた以外にもイロイロ考慮することはありますが、これだけ考慮するだけでも、なんとなく消せる馬と消せない馬が絞れそうな感じがします。