今週はサマー2000シリーズの新潟記念に2歳戦重賞が二鞍、小倉2歳Sと札幌2歳Sが開催。
札幌2歳Sはソダシにジオグリフと二年連続でクラシックホースを輩出した重賞ですし、小倉2歳Sもメイケイエールやナムラクレアとスプリント路線で活躍する牝馬が二年連続で勝ち馬に名を連ねています。注目レースと言えそう。
平場では、日曜札幌11R丹頂Sにサトノラディウスが鞍上吉田（隼）JKで出走予定。
丹頂Sにはボスジラやディープモンスター、ゴールドギア、テンカハルといった距離に実績のある実力馬に加えて、今年重賞で二戦連続三着の実績があるヤシャマルなど、なかなかに手強いメンバーになりそうです。
格上挑戦のサトノラディウスがどれくらいやれるか未知数ですが、何とかハンデ戦の軽ハンデを活かして入着くらいはできるといいなぁと思いながらメンバー表を見ています。
新潟記念
三歳馬フェーングロッテンが古馬との初対戦になる新潟記念、ハンデ戦の斤量は53キロとリステッド競走から重賞ラジオNIKKEI賞を連勝している三歳馬だけに恵量に見えます。
ただ、古馬もなかなかのメンバー、まずは七夕賞の上位二頭である勝ったエヒトと二着のヒートオンビートが揃って出走してきます。
エヒトはスタートもよく着外に敗退したこれまでの重賞二走とは違ってポジションを取れていたように見えましたし、勝負所では馬なりで上がって行き先行勢に取り付いて行きました。クラス慣れしたのかなと思える走りでオープンクラス昇級後の初勝利は重賞初制覇、ただ前走54キロだった斤量は今回57キロと＋3キロの増、この辺りをどう考えるかが取捨のポイントになりそうです。
一方の二着だったヒートオンビートは天皇賞（春）四着からの出走ということもあり一番人気に推されましたがまたしても二着に敗退、二着や三着のあと一歩が届かないレースが一年以上続いています。とはいえ勝ったエヒトと違って斤量自体は据え置き、鞍上も引き続き池添JKの手綱、初コースの新潟でどうでるかがポイントになりそうな感じがします。
函館記念から出走の二頭も気になる有力どころです。三着のスカーフェイスと五着のサンレイポケットの二頭。
スカーフェイスは左回りで未勝利、新潟コースも二戦して掲示板が精一杯という成績におわっています。ただ、前走の函館記念の他に、今年の中山金杯二着や大阪杯でブービー人気ながら上がり最速の脚でジャックドールとクビ差で六着と掲示板争いをしているなど、地力は認められる走り、コースに不安はあるけど地力の勝負なら。
同じく地力の勝負ならサンレイポケットも忘れられない一頭。函館記念は掲示板止まりでしたがその前の鳴尾記念は上がり最速で三着、今年は京都記念も三着があり重賞初勝利を挙げた新潟2000mの舞台ならスカーフェイスより期待値が上がりそうです。そういや2020年の新潟記念は昇級初戦で三着でした。
さすがに2019年の勝ち馬ユーキャンスマイルは狙えないと思いますが、前走新潟1800mの関越Sを勝利したイクスプロージョン、今年の新潟大賞典二着カイザーバローズ、テン乗り戸崎JKが気になるココロノトウダイあたり。
うーん堅い、人気薄だと…フォワードアゲン気になっています。というのも父ローズキングダムの産駒、騸馬ですが好きなローズキングダムの産駒ということで気になっています。昇級初戦で新潟コースは二戦二着二回と実績もそれほどあるわけではないので強気には狙えませんが。
小倉2歳S
うーん、難しそう。
実績からは函館2歳Sで見せたスピードで押し切りそうだったクリダームが本命候補としては有力かなと。勝ち馬も三着馬も外差しで飛んで来た末脚勝負の流れの中で一頭前に行ったクリダームだけ粘り込んだのも力があっての走りじゃないかと思えるレースでした。
ただ新馬戦勝ち上がり直後でも強そうな馬が出走してきます。
その一頭がプロトポロス、新馬戦で三馬身半差の圧勝、二着に下したウメムスビはその次走未勝利戦であっさりと勝ち上がってフェニックス賞でも人気しましたが四着に惜敗、そのウメムスビも出走してきますが、どっちかというとやっぱりプロトポロスの方が人気しそうです。
あとはシャケトラのいとことなるバレリーナ、前走小倉1200mの新馬戦を快勝、連闘ではありますが新馬戦で見せたスピードはかなり素質を感じさせるものがありました。
札幌2歳S
注目を集めるのはやはりブラストウェーブ、ブラストワンピースの全弟で半姉がホウオウピースフルという良血馬、兄弟同様に馬格に恵まれており兄ブラストワンピースのデビュー時を超える538kgという馬格で勝ち切った新馬戦。二着馬にクビ差まで迫られたものの三着以下は五馬身差という抜けたレースでした。
かなり人気も集めると思いますが、この馬抜きだとちょっと失敗しそうな気がしています。
あとはダイヤモンドハンズ、新種牡馬サトノダイヤモンドの産駒です。
前走の新馬戦は中京マイル戦、番手から直線で一気に伸びを見せ差し切って勝利、マイルでは距離が足りなかったというレース後のコメントも見掛けたので一ハロン距離延長となる札幌2歳Sの1800mはプラスに考えて良さそうです。ブラストウェーブに人気が一本被りになるようなら。
あと前走アタマ差の僅差だった新馬戦からの出走となるアスクメークシェアも良血馬、先々週北九州記念を勝利したボンボヤージや2歳戦で重賞二連勝と活躍したファンタジストの全弟となる注目馬です。
全兄二頭を考えると1800mのしかも洋芝というのはなんかピンとこないものがありますが、前走新馬戦が札幌1800m戦と今回と同じ舞台、直線でいったん差されるも差し返した勝負根性込みで期待できそうな雰囲気があります。前述の二頭より落ちるかもしれないけど有力の一頭。
あとコスモス賞の二着馬と三着馬ドゥアイズとウェイビーの二頭も気になっていますし、クローバー賞三着で的中を運んでくれたジョウショーホープは今回ルメールJKがテン乗りで騎乗、人気しないようならこの辺も気になる存在です。
あと、まったく人気しない可能性が高いのですが、POG馬レッドソリッドも出走予定です。乗り替わって横山（和）JKの手綱となりますが相手がちょっと厳しいかなという感じはしてます。
とはいえ贔屓目に見て小倉1800mを逃げ切って勝利しており距離は大丈夫そう、去年勝ったジオグリフもドレフォン産駒でしたのでそういった意味では期待してもいいかな。
ただ母の全兄ロゴタイプは札幌2歳Sはハナを切って逃げて四着（ただし三着馬とクビ差の接戦）でした。うーん、どうかな、贔屓目でも本命にするには勇気がいりそうです。
