今週はいよいよ有馬記念、2023年の競馬も締めが近づいてきています。
今年ももう終わりなんですね。
平場では、土曜阪神7R1勝クラスにワイドアウェイクが鞍上団野JKで出走予定、日曜中山4R2歳未勝利戦にコンドライトが鞍上ルメールJKで出走予定。有馬記念直前の中山10RクリスマスCにはスタニングスターが鞍上ルメールJKで出走予定と、楽しみな出走が複数。
コンドライトは特に楽しみな出走です。デビュー戦から二戦連続二着と初勝利に足踏みが続いていますが引き続きルメールJKが継続騎乗ですし、初勝利に向けて集ったメンバーも連対未経験の若駒が多い、右回り未経験ですがここはチャンスと言えそうです。
もう一頭のスタニングスターも前走で現級二着の実績を踏まえて人気を集めそうな一頭です。他にも有力馬や昇級初戦の馬がいるのである程度人気を分け合ってくれればオッズも割れてくれそうな感じがします。
有馬記念
今年も年の最後のオールスター戦、一年を締めくくるにふさわしいメンバーが集いました。
現状で一番気になっているのは、タイトルホルダーとジャスティンパレスの二頭です。
順当に考えると今年古馬で一番大成したと言えるのがジャスティンパレス、去年の有馬記念は七着に敗退しましたが、年明けから阪神大賞典を快勝すると次走天皇賞(春)を勝利してGI馬の仲間入り、春三戦目となった宝塚記念もイクイノックスとスルーセブンシーズの二頭に先着を許したものの0.2秒差の三着で距離に融通が利くところも見せてくれました。
ステイヤー色が出たせいか前走の天皇賞(秋)は六番人気と低評価を受けますが、イクイノックスに0.4秒差の二着としっかり連対、枠は5枠10番とそれほど絶好の枠ではないけど、人気を集めそうなスルーセブンシーズやスターズオンアースのように8枠という大外枠じゃない点も魅力的です。
今回人気を集めそうな牝馬二頭が8枠に入ったのに加えて、菊花賞二着から出走となるダービー馬タスティエーラも7枠13番と外枠だし、穴として魅力があるプラダリアも7枠14番と外枠になってしまいました。
その点、去年と同じ5枠10番というジャスティンパレスは枠で言えば二年連続5枠の馬が勝利していることを考えても悪くない枠を引けたんじゃないかと思います。
もう一頭のタイトルホルダーはジャスティンパレス以上の好枠、2枠4番に入りました。
有馬記念はリピータの舞台と考えると、去年の九着に一昨年五着と二年連続で奮わない上に、今回が引退レースとなるタイトルホルダーは本来は人気するけど狙えないタイプのはずですが、二年連続で8枠・7枠と外枠からの発走になってしまったことに加えて、去年は凱旋門賞からの帰国初戦だったことも関係あるんじゃないかと思いました。
ただ、今年は同コースの日経賞を二連覇したものの、その後は天皇賞(春)を競走中止、オールカマーは新顔のローシャムパークに差し切られて二着、ジャパンCもトップクラスを相手にして五着掲示板が精一杯という結果に終わっています。ここでラストランで去年の強かったタイトルホルダーの姿をもう一度、なんか期待してしまいます。ただ、同型のアイアンバローズが逃げの手に出ることもあって番手から上手く立ち回って欲しいです。
穴目だと気になっているのはディープボンドとヒートオンビートの二頭です。
ディープボンドは年齢的にもここは悲願のGI制覇へラストチャンスと言えそうなレース、天皇賞(春)を三年連続二着、一昨年の有馬記念二着、あと一歩GIに届かないディープボンド、去年の有馬記念は凱旋門賞帰りで8枠16番という大外枠に入ってしまったためか着外で終えていますが、今年は3枠6番と悪くない枠、隔年でリピータのディープボンドの好走があっても。
ヒートオンビートもディープボンドのようにシルバーコレクター振りが目立つタイプです。GIこそ去年の天皇賞(春)四着のみですが、重賞二着を三回、重賞三着も四回と勝ち切れないが確実に複勝圏内に飛び込んでくる堅実なタイプです。
今年は目黒記念で重賞初制覇を果たしました。目黒記念の前後は着外もこれは道悪の影響と敗因はしっかり。良馬場なら去年の日経賞で全盛期のタイトルホルダーに0.1秒差三着があるように大駆けがあっても不思議じゃない一頭、枠も5枠9番とジャスティンパレスと同枠で悪くないと思います。楽しみな一頭。
三歳勢はやはり外枠に入ったタスティエーラより1枠1番のソールオリエンスのほうが気になるかなぁという印象です。二年連続三歳馬が勝利しているように、ここは三歳馬が来年に向けてのレースになることも。
父キタサンブラックが有馬記念で1枠1番に入った2016年は二着、翌年は引退レースを1枠2番の好枠で見事逃げ切り、父同様に1枠に入ったソールオリエンスも勝負気配を感じます。
他にも前走ジャパンCで復調気配が見えたドウデュースは鞍上がケガから復帰した武豊JKに手が戻りますし、香港ヴァーズを無念の回避となったシャフリヤールは意外にも中山初コースでも(全兄アルアインが皐月賞馬ということもあって)1枠2番の好枠を味方に好走が期待できそうです。
今年も競馬も締めくくり、有馬記念は目移りしますが、最終的には好きな馬から狙っていくレースですね。
阪神カップ
有馬記念も盛り上がっていますが、土曜日の阪神Cもなかなかの好メンバーが揃いました。
スプリンターズSを勝利したGI馬ママコチャが出走してくるだけでなく、去年ダイアトニックにハナ差肉薄したグレナディアガーズに阪神1400m以下の実績が豊富なアグリ、さらにスワンS勝利で待望の重賞初制覇となった遅咲きのウイングレイテストと、そのスワンSで連下となるララクリスティーヌやロータスランドなど、重賞実績のある馬が多数出走してきます。
どの馬も気になるのですが、特にイクイノックスが引退したこともあってアサヒが気になっています。
二歳時には未勝利戦勝利直後にイクイノックスに東スポ杯2歳Sで肉薄した二着、これが評価されて共同通信杯やスプリングSで勝利が期待されたものの、年が明けてから出遅れ癖が出てしまい、人気を背負っていずれも敗退してしまいます。
ここから準オープンクラスで長い低迷があったものの、前走二年ぶりの勝利を挙げ二勝目、オープンクラス入りを果たしました。
イクイノックスが引退したあとに、突如アサヒが活躍を見せて重賞初制覇、なんかステキ、本命にするかどうかはさておき、気になっているアサヒの走りです。
阪神1400m得意なタイプに絞っていこうと考えるとまず真っ先にアグリとララクリスティーヌの二頭が浮かんで来ます。
アグリは前走GIこそ着外に終わりましたが四着ジャスパークローネからハナ差、クビ差×2で並ぶ七着と掲示板くらいはあったレース、二走前の阪神1200mセントウルS二着とか、今年の阪急杯勝利に加え、前年に二連勝をあげたのが阪神1400mと考えると、コース適性としてはかなり有力、さらに鞍上はルメールJKに乗り替わりで陣営もかなりここに勝負を賭けてきている具合が伝わってきます。
ララクリスティーヌはアグリと違って牝馬限定戦ですが阪神1400mで開催だった京都牝馬Sを勝利、その他去年の阪神開催だったスワンS二着もあってそこでダイアトニックに0.2秒差、鞍上込みで気になっている一頭です。
去年の秋に不振だったロータスランドは今年も挽回とはいきませんでしたが、それでも去年勝利した京都牝馬Sで三着、前走スワンSも三着で復調気配が見え隠れしています。元々2021年阪神マイル戦米子Sを勝利してサマーチャンピオンになったり、高松宮記念二着の実績がある実力馬、鞍上が去年ダイアトニックで勝利した岩田(康)JKの継続騎乗というのも魅力的です。
他にも今年の阪急杯でアグリに肉薄したダディーズビビッドとか、GI馬グレナディアガーズに、出遅れなければという条件でウインマーベルなども可能性があると思います。ひとまず枠順を待って考えてみたいレースです。