SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:「捲り」とは差し・追込とどう違うのか

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は知ってそうでなんとなく使っている用語「捲り」について。

脚質の四種類

競馬には代表的な脚質として「逃げ」「先行」「差し」「追込」の四種類があります。

先頭を切ってレースを引っ張ってゴールまで突っ走るのは「逃げ」、二番手以下の逃げた馬の直後に付けて最後の直線で早目に抜け出すのを「先行」、中団からやや後方までの位置で脚を溜めて三コーナーから四コーナー付近から加速していき直線で前をとらえるのは「差し」、道中は後方待機して最後の直線に入るまで脚を溜めて一気に前をまとめてかわしてしまうのが「追込」と呼ばれる脚質です。

ゲートの巧みさ、スタートの巧さ、気性面やスピード能力、瞬発力(上がりの速さ、切れ味)などの能力が絡み合って、その馬に取ってベストな脚質はかわります。

また、前でも後ろでも立ち回ることができる器用なタイプを「自在」と呼んで区別することもあります。特殊な脚質です。

これらの脚質とは異なって、「捲り」という戦法が競馬新聞やコメント、レースを報じる記事などで使われていることがあります。捲りってなんでしょうか。

「捲り」とは?

競輪では戦法の一つとして一般的に使われる「捲り」という決まり手、差しと明確に異なる決まり手として認識されています。

(あまり詳しくありませんが)競輪の場合には残り一周の時点で前を走る選手を後ろから外を通って追い抜くことで「捲り」による勝利をしたという記録になるようです。

捲りよりも遅い仕掛けで最後に直線でラストスパートし一気に追い抜いた時は「差し」を決めたという表現をするようです。

つまり、「差し」より早目の仕掛けで後方から追い抜いて勝ち切った決まり手を「捲り」で勝利した、という表現になるようです。

差し・追込と捲りの違い

競馬には「捲り」という脚質はありません。あくまで立ち回り方の一つを表現する言葉として「捲り」が使われていると思います。

「捲り」は中団よりやや後方で差し馬と同じくらいの位置取りでレースを進めるのですが、「差し」の仕掛けよりも早く追い出しを開始して先行馬や逃げ馬に取り付いて行く走りを見せます。

代表的なのは向正面から三コーナー手前付近で仕掛けていくM.デムーロJKの騎乗が捲り、ロングスパートでそのまま先頭まで脚を伸ばして、直線に入ってから押し切ってしまうレース振りが捲りです。

差しは三コーナー過ぎてから四コーナー付近でスパートを開始して追い上げて行きます。ロングスパートを要求される捲りよりも瞬発力が要求される騎乗と言えます。

追込みは直線に入るまでは後方待機なので、直線に入ってから脅威の瞬発力を発揮することになります。溜めた分だけ伸びを見せて極限の切れ味を発揮するのが追込み脚質と言えます。

捲りは長くいい脚?

捲りは三コーナー手前からロングスパートということで、長くいい脚が使えることが必要だと言えそうです。長くいい脚が使えるタイプはジリ脚と表裏一体なことが多いので、差し・追込の仕掛けのタイミングより早めに追い出しを開始して、長くいい脚を使って早目に前に取り付いて押し切ってしまおうと言う戦法となります。

また芝のレースでは、直線の短いローカル競馬場のコースで差し馬が必然的に捲りで勝ちに行くケースも多い印象です。直線が短いと差し・追込が届かないから、それよりちょっと早目に仕掛けることで「捲り」で勝利するレースが増える、ということです。