ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は負担重量=ハンデについてです。
競馬新聞では斤量と表記されています。別名カンカンと言います。
負担重量、斤量とは
負担重量はそもそもレースにあたり馬が背負う重量です。騎手の体重や鞍などの装具と調整用のおもりを合計した重量を総合計して算出します。ようするに騎手の体重差が馬のハンデにならないように、という条件合わせですね。
ハンデ戦では馬の強さによってハンデキャッパーが重量を見込んで強い馬はさらに重く弱い馬をさらに軽く、と言った具合に決定させます。
別定戦などではどの馬が何キロ背負ってレースに出るかは賞金などの計算によって算出されます。
この負担重量が重いほど馬にとっては堪える、という場合もあります。
これをカンカン泣きといいます。
オルフェ―ヴルの兄ドリームジャーニーがこのカンカン泣きの代表格ですね。斤量背負うと全然勝負にならないという…。
カンカン泣きは意外と分かりにくいので、一概にカンカン泣きするかどうか、という点は見極められないのですが、近走でパッとしない(二ケタ着順)の馬がハンデ戦出走で人気がない、というときに、馬柱を見てみると斤量が、57キロ~59キロで出走していて近走惨敗の馬がハンデ戦出走でハンデ54キロ以内で出てくれば、これは一つの狙いどきといえます。
斤量の疑問
ただちょっとよく分からないのが、競馬、というものは
「優秀なサラブレッドの血統を後世に残す(遺す?)」ために競走しているんです。
ならより優れた血統を後世に伝え発展させていくために競馬というレースで優秀な馬を選別しているのだとしたら、ハンデを付けて力の差を埋めてしまうようなことをすると、より優秀な馬を選別するという主旨から外れてしまいやしませんか?と、思ったことがあるのですが、なんとなくうやむやの内にハンデ戦というものを受け入れるようになっています。
とはいえ、その馬の価値を決めて後世に伝えるためのレースがGIという最高峰にあるとしたら、GIはハンデ戦でも別定戦でもなく定量戦だ、というのはなんとなく合点がいきます。それ以外のレースとGIは違う、ということなのかもしれません。
歴史的な実力馬は斤量が重い/軽いで成績が左右されることはあまりありません。ですが穴馬はこの斤量が重い/軽いに非常に左右される傾向があります。むろん軽い方が激走する、ということです。
予想に斤量の遷移も加えておくと思いがけない穴馬を見つけ出すことができるかもしれません。