ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は右利き・左利きについて。
私の私の彼は左利き♪って歌がありましたね。
サウスポー
サウスポーってのは人間で言えば「左手を使う人」つまり「左利き」のことを指します。
競走馬でも左利きが存在します。「左回りの競馬場が得意な馬」これをサウスポーと呼びます。
例えばやたら東京競馬場に強い、こういう馬は「左利き」=「サウスポー」と呼びます。左利きの馬は左回りとなる東京競馬場や中京競馬場、新潟競馬場で良績を出す傾向にあります。
でも、転戦し舞台が右回りの競馬場に移るとからきしダメ…。あれ?おかしいな、そうこうしているうちに強かったレース振りが忘れられたころにまた東京競馬場に舞台が移って人気薄で穴をあけることがあります。
これは「左回りの競馬場出こそ実力を発揮できるサウスポーだから」という理由でおこります。
逆もあって左回りが全然ダメな馬もいます。
馬には走り方によって右手前・左手前という呼称があり、○利きというものが存在しない馬もいます。どっちもできるってことです。
しかしどっちかがうまくできない馬も居て、どっちかができない馬は右回りの競馬場でだけ成績がいいとか左回りの競馬場だけ成績がいいとかいう片寄りが生まれることになります。こうして「この馬はサウスポーだからね」という評価を人間が下すことになります。
競馬新聞のコメント
注目したい競馬新聞のコメントは、例えば、
「左回りの方が走りがスムーズなんだよね。」
というコメントが出ていればサウスポーの可能性が高い。調教は左回りと右回りで走ることがあるんですが、右利き・左利きがあるとどっちかの走りの方がスムーズだ、というコメントをたまに見かけることがあります。
右利きの時は
「左回りだとモタれる癖があるからね…。」
という左回りについて消極的なコメントが出ることがあります。モタれることによって走りにロスが生じて不利となります。このコメントが出ていたら左回りの競馬場ではモタれてしまい最後の直線や勝負どころでロスが出てそのロスで勝ち馬と差がついてしまう、ということもあり得る、という予想ができます。
サウスポー=東京巧者?
サウスポーでも名馬と呼べる馬は何頭もいます。ただ、サウスポーは東京巧者(東京競馬場が走る=良績が多い)という言葉としばしば混同されます。
東京巧者がサウスポーなのは東京競馬場が左回りの競馬場なのに加えて、残る二つの競馬場は中京と新潟、ということになります。ご存知のように中京と新潟は東京の開催よりビッグレースが少ない傾向にあります。
そのため東京競馬場で良績を収めることができるのであればわざわざ中京や新潟に遠征する必要がありません。東京で開催されるレースを確実にゲットできればそれでOKということになります。
と、いうことでサウスポーの一流馬は東京開催に全力を傾けることになり、東京開催前は「別に負けてもいいから」くらいの温度感で右回りを使っていることがあるかもしれません。