SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:時計決着(高速決着)は如何に走りやすいかがポイント

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は「時計決着」と呼ばれるレースと馬場の関係について。
時計と馬場の話です。

時計決着とは

別名「高速決着」とも言います。つまり速い走破タイムが要求されるレースになる、ということです。
レコードタイムがでもおかしくない条件が揃ったな、と思われるレースに対して、「今回は時計決着(高速決着)ですな。」という表現がされます。
レコードがでてもおかしくないほど速いタイムが出るだろうと思われるレースの条件には
スタートから速いスピードでレースを引っ張る逃げ馬が居る(もっと言うと複数居る)こと
に加えて、
その前半が速いペース(ハイペース)になったとしても後半の上がり三ハロンで速い脚が使える(ハイペースでも末脚を繰り出せる)
という条件を満たす馬が複数存在するレースは、展開面で「高速決着になりそう」と言えます。
しかし、登録メンバーの力関係だけの問題ではなく、実は
馬場が速く走れる状態
であることも重要になります。
例えば、開催コースが開幕週でなおかつ晴天によるパンパンの良馬場となった芝コース、芝コースは馬場状態が良ければ良いほどに走破タイムは速いタイムが期待できます。
こういうレース条件が揃った場合、「持ち時計が重要」と表現されることがあります。
これは「実際のレースで速いタイムで走りきったことがある」もっというと「速いタイムで勝利したことがある」というポイントが非常に重要になります。

馬場の走りやすさ=初心者の誤解

速いタイムでレースが決着する場合、速いタイムで走れる素養が必要になるということですが、速いタイムで走れる馬場というのは、実は芝とダートで異なります。

通常、馬場について語られる際には一般的に芝のレースを基準にして、走りやすい=好タイムを期待=「速い時計が期待できます」と表現されることが多いです。
テレビや新聞で「時計決着は望むところなので雨は降って欲しくない」とか「切れ味が身上の馬なので馬場は渋らない方がプラス」という表現に出会うことがあります。これは、「雨が降って馬場に水分が含まれることによって走りにくくなる」=「走りにくくなった分だけタイムが遅くなる」ということにつながります。ここまでは割となんとなくでもニュアンスで分かるところ。

しかし、これがダートになると状況は変わってきます。

ダートのレースは「雨が降って水分をある程度含んだ馬場(砂)の方が好タイムが出やすいという特徴があります。実際私も初心者のときにはこれを勘違いしていました。
芝は晴れたほうがいい⇒乾けば乾くほど好タイムが出やすい
ダートは雨が多少降った方がいい⇒水分を含んだダートコースのほうがほどよく固まって走りやすい馬場になる=好タイムが出やすい
という、好タイムが出る条件となる馬場状態は芝とダートで異なることになります。
ピーカンの晴れの日の砂の上は走りにくい、ということです。
人間で言えば、海岸の砂浜で走るのを考えてみるとわかりやすいかもしれません。カラッカラの砂浜の砂の上より、波打ち際で海水がしみこんで地面が固まった状態の砂浜の方が走りやすい、これがダートコースを走るダート馬にそのまま当てはまります。
この辺は以前もやっていましたね。
参考⇒<競馬雑学:雨の日、馬場状態に与える影響 - SpecialなWeekを目指す競馬日記>

つまり、芝で走りやすい天候はダートコースではあまり好タイムが期待できる馬場状態ではない、ということになります。逆に多少雨が降った状態で芝コースで好タイムが期待できない稍重や重馬場の日は、逆に地面が固まったダートコースでは好タイムが期待できる、ということになります。

時計勝負になりそうな時は

時計勝負になりそうな時のレースは芝コースとダートコースで考慮する前提条件が違う、ということは頭に入れておいて損はないです。

また時計勝負になりそうな時ほど、持ち時計をいつもより予想に考慮しておく、というのも何か新しい傾向が見えてくるかもしれません。