今週は古馬のマイル戦東京新聞杯が開催、裏では三歳の中距離戦となるきさらぎ賞。
平場では、土曜東京7Rにブエナベントゥーラが1勝クラス突破を目指して鞍上ルメールJKで挑みます。楽しみな一戦。
日曜中京9RトリトンS（準オープンクラス）にはマイエンフェルトが鞍上藤井（勘）JKで出走予定、同日小倉12R1勝クラスにはベッラノーヴァが鞍上吉田（隼）JKで出走予定。
ベッラノーヴァ…、フェアリーS三着以降なかなかあと一伸びが足りないような状況で、敢えて小回りコースの小倉で1200m戦に挑むベッラノーヴァ、新しいレース振りに期待して見守りたいと思います。
東京新聞杯
別定戦ゆえか実績のある強豪が力を見せて勝ち切るレースという印象だったのですが、去年は上がり馬カラテが三連勝で重賞初制覇を決めたレースでした。
二着カテドラルもオープン特別の勝ち鞍は（二勝）あったものの、重賞では勝ち切れていなかった実力馬。近二走結果が出ていなかったのがここ二着からGI二戦を除くと重賞三戦を一勝二着二回とここから流れに乗って復調を見せてくれました。
そんな去年の上位二頭が今年も出走してきます。当然人気しそうですがなかなか逆らいにくい。
カラテは去年斤量56キロから1キロ増の57キロで出走となりそうです。前走は1月のニューイヤーSを一番人気でメンバー中最速の脚を繰り出して逃げ粘る二頭をクビ差差し切って勝利、重賞初勝利が東京新聞杯ですが条件戦二連勝は中山コースのマイル戦だったことを考えると、去年同様ここは狙い目のように思えます。
去年二位だったカテドラルは斤量56キロから2キロ増となる58キロでの出走になりそう。カラテとの差はやはり京成杯オータムHを勝利したのとその他の重賞二戦二着で賞金を上積みしている点、58キロという斤量はどうかなぁと思う一方で、東京マイル戦は去年の東京新聞杯だけでなくNHKマイルC三着という実績もあってなかなかに侮りがたい一頭です。しかもどっちも人気薄での好走ということもあって、穴党には目が離せないタイプ、と思ったけど今回は人気するのかなぁ、オッズが気になりますね。
去年の好走馬に挑む明け四歳の中心馬二頭、紫苑Sを勝利して続く秋華賞でも二着好走のファインルージュと、クラシックレースには目もくれずマイル戦に集中し1400mでは古馬相手に複勝圏内の好走を二度見せたホウオウアマゾンです。
ファインルージュは未勝利戦を東京1400mで勝利していますが、ホウオウアマゾンはNHKマイルC（九着）の一戦のみ、どちらも東京コース実績は特に目を引くものがありませんが純粋に力勝負なら勝ち負けしそうです。
他にも明け四歳馬は三連勝中のイルーシヴパンサーや昇級初戦のエイシンチラーにワールドバローズとこれから成長がみられそうなタイプも出走してきていて、なかなかに目が離せないように思えます。今年は四歳馬が気になる。
あと穴なら時期的に走りそうな気がするケイデンスコールとか、去年のヴィクトリアマイル四着であわやの激走をみせたディアンドルあたり。二頭とも時期的に2月は走るシーズンのような感じがします。
きさらぎ賞
最も注目されそうなのがダンテスヴュー。
ダンテスヴューの半兄（いずれもディープインパクト産駒）のストーンリッジやヨーホーレイクはいずれもきさらぎ賞二着とこの血統はきさらぎ賞に実績がある血統で、ダンテスヴュー自身も前走東スポ杯2歳Sを四着（それでも勝ったイクイノックスから1.0秒差となかなかに離されていますが）で重賞でも十分通用するところを見せてくれました。二勝馬が不在となるこのメンバーなら抜けた存在と言えそうです。
相手候補はホープフルSで六着、名手横山（典）JKがデビューから手綱を取るマテンロウレオ、有力候補です。
ホープフルSも四着馬フィデルと横並び、アタマ差五着馬にハナ差六着がマテンロウレオ、七着馬とハナ差競り勝っており、八着だったシェルビーズアイとは一馬身差、10着のアスクワイルドモアは0.4秒差と力は見せています。
東スポ杯2歳SよりもGIホープフルSの方が当然レベルは高いだろうという前提で考えればマテンロウレオ中心という考え方もできそうですが、東スポ杯2歳Sって五着のレッドベルアームがちょっと前のシンザン記念で三着、三着だったテンダンスは京成杯五着、勝ち馬イクイノックスは皐月賞直行なので実力は測れませんが、二着馬のアサヒは次週の共同通信杯なので、現時点ではなかなかに判断に困るところです。
ダンテスヴュー
母クロウキャニオンの産駒はディープインパクト産駒がほとんどなのだが、この馬はキングカメハメハ産駒。非常に未勝利戦の勝ち方が優秀だったし、この血統はおしなべて3歳の夏にGIを経験している。仕上がりの早い血統ということもありストーンリッジやヨーホーレイクといった二頭がきさらぎ賞二着と好走している。血統的にも合っているレース。一週前追い切りでも古馬のオープン馬に先着していたりと調整も順調に進んでいるので、直前の追い切りの動きを見て印を決めたい。
中京でいきなり一変があるかは微妙な気がしますが、ジオグリフの二着だった札幌2歳S二着の実績馬アスクワイルドモアも巻き返しを図っての出走ですし、ケガで休養中だった福永JKが今週から復帰、エアアネモイ（エアアルマスの半弟）という良血馬で挑みます。このあたりもなかなか気になるところです。
