今週は安田記念で古馬のマイルGIが開催、裏開催では土曜に宝塚記念に向けた前哨戦の鳴尾記念が京都競馬場で開催。二場開催は今週まで、来週から再び三場開催です。
平場では、注目している馬の出走はありません。
今週は安田記念に注力、オープンクラスが四鞍なので条件戦一鞍をどれにするか迷い中。
安田記念
今年は珍しい外国馬参戦の安田記念。特にロマンチックウォリアーの走りには注目が集まりそうです。香港からの遠征馬二頭を加えて、春のマイル王決定戦となります。
しかし、あれだけの実績を持つロマンチックウォリアーでも地の利を味方につけたマイル戦となればソウルラッシュやセリフォスなら互角と考えていいように思えます。
ソウルラッシュは今年初戦マイラーズCを快勝、堂々安田記念に駒を進めてきます。マイラーズC隔年で二勝、去年は京王杯AHの重賞勝利もあって、さらに去年はGIマイルCSは勝ち馬ナミュールと同タイムとなるクビ差二着、本命と言えそうな一頭です。
ただ重賞三勝やマイルCS二着好走は全て右回りコース、左回りは…というと富士S二着があるくらいで安田記念は2022年と2023年共に着外に終わっています。安田記念においては他のレースほど安定感を見せておらず、安田記念だけ何故か大きく負けてしまうという不思議な成績、この辺りをどう見るかで取捨は変わってきそうな気がします。
一方でセリフォスは古馬になってから勝ち鞍こそないものの、去年の安田記念は二着、三歳時に挑戦した時の四着と合わせるといずれも連覇したソングラインに0.2秒差以内でゴールしている実績があります。またソウルラッシュが二着下富士Sを勝ち切ったは三歳時のセリフォス、去年の秋は夏負けの影響を引きずって低迷しましたが、今年初戦のマイラーズCはきっちりソウルラッシュに次ぐ二着を確保し、復活を感じさせる走りでした。
安田記念という意味ではセリフォスのほうが実績があるように見える状況、このあたりセリフォスとソウルラッシュで取捨選択が難しくなりそうです。
人気必至な二頭以外で気になっているのは、コレペティトール、エルトンバローズ、パラレルヴィジョンあたりです。
コレペティトールは今年の京都金杯の勝ち馬、しかし前走マイラーズCでは着外に敗退、パンパンの良馬場よりは前走マイラーズCの時のような多少渋った馬場のほうが上位に食い込む余地があったような印象でしたが案外な結果に終わりました。
ただ今週の天気があまり安定していないような気がしますので、雨があるようなら検討の余地がありそう。
エルトンバローズは去年のマイルCSで四番人気も単勝7.5倍とかなり期待された一頭でした。ただ結果はもう一枚足りなかったように感じた四着、とはいえその前走でソングラインとシュネルマイスターの二頭と競り合ってハナ差で競り合って先頭でゴールした実績は光っています。
今年に入ってから近二走着外を続けてある程度人気も落としている可能性が高いと考えると、毎日王冠で勝利があるように同じ東京コースのここで狙ってみるのは面白いかもしれません。
コレペティトールと違って道悪が良くないはずなので、ちょくちょく雨が降っている今週の天候は今一つ。当日の馬場がどうかで取捨を決めたい一頭と言えそうです。良馬場なら狙い目じゃないかと思っています。
パラレルヴィジョンはルメールJKである程度人気が出そうな気もしますが前走が初重賞制覇、オープンクラス昇級からは中山コースのマイル戦二連勝ですが東京コースも準オープン勝ち…と思ったらダート1600mだった。2勝クラスとか1勝クラスで条件戦の勝ちはあるので、ある程度はコース替わりも問題なさそう。
2000mの馬だと思われていたのがオープンクラスでマイルを使い始めたら二連勝、意外といいかも。
あとはフィアスプライド、前走ヴィクトリアマイルで二着好走は記憶に新しいところ。これに大阪杯四着で復調気配が見えるステラヴェローチェあたりが穴候補といったところかなと思っています。
鳴尾記念
いつもは阪神内回り2000mで適性のある馬を探すのに苦労するレースですが、阪神競馬場の工事によって今年の鳴尾記念は京都競馬場での開催となりました。
これによって傾向が変わるようなこともあるかもしれません。
成績から考えると前走から2000mへ距離短縮で期待値が上がるボッケリーニと、前走で昇級初戦をすんなり勝利したロードデルレイの二頭が人気するだろうけど気になるレースです。
ボッケリーニは既に実績多数、八歳馬という高齢が気になるところですが今年に入ってからもAJCC二着と衰えは見せていないですし、前走日経賞は五着とはいえ三着馬にハナ差、クビ差と続いての五着、上がりの勝負になった展開も向かなかったのでここは巻き返してきそうです。去年阪神2000mの鳴尾記念を勝利して連覇が掛かっています。
ロードデルレイは伸び盛りの四歳馬、全六戦から敗戦は重賞初挑戦だった神戸新聞杯四着のみ、その神戸新聞杯もレコード決着で勝ち馬から0.1秒差と僅差でした。前走白富士Sは有利な内枠が取れたのもありますがバトルボーンやシュヴァリエローズといった強豪相手に勝ち切ったのも好印象で、人気しそうですが手堅く狙いたい一頭と言えそうです。
京都コースといえばディープモンスターも好印象です。初勝利が京都2000mでしたし、二走前のアンドロメダSも一番人気の期待に応えて快勝、京都内回り2000mで適性を見せている点からここも狙っていい一頭じゃないかと思えます。
あと気になるのはアウスヴァールとかニホンピロキーフあたりも気になっています。枠順とオッズ次第で狙おうかなと。
アウスヴァールは前走都大路Sを着外に敗退していますが、京都コースが合わないという訳ではなさそう。ハナを切ってレースを引っ張ったのですがお終い失速してしまいました。内枠を引いて単騎逃げ、馬場も多少渋ってくるならあるかも。
ニホンピロキーフは今上昇中、前走昇級初戦が初重賞挑戦でイキナリの三着、安田記念に出走する上位二頭に続く着順だったのはかなり評価できそう。準オープンクラスの勝利は小倉2000mでしたし、その前に京都2000m戦二着とコース実績もあります。マイラーというわけでなく、2000mまで守備範囲にしている印象で、前走のように一線級のマイラー相手に三着できた実力があればここで好走という期待もできそうな気がします。
あと穴で一考しているのがフォワードアゲン、ちょくちょく複勝で狙っていますがここも狙うなら複勝かなと。
前走は10番人気ながら五着掲示板とまだまだやれるところを見せました。2000mは合っていますし三走前の二着のように直線に坂のないコースというのもよさそう。内枠を引いて流れに乗れればアリかなと思っています。