ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日はニュースからエリザベス女王と競馬についての雑学。
エリザベス女王の訃報
去る2022年9月8日、イギリスのエリザベス女王が96歳で亡くなったとのニュースが報じられました。
イギリス王室史上初となる在位70年という長期にわたり女王として君臨してきたエリザベス女王。実は競馬と深い関係があるという話。
ホントはエリザベス女王杯の開催週に取っておこうと思ったのですが、思いがけず訃報に触れて書いてみることにしました。
エリザベス女王杯=古馬牝馬限定GI
エリザベス女王杯、秋に開催される古馬牝馬限定戦となるGI、三歳馬の参戦も多く、近年では三歳馬の活躍も目立っています。
イギリスにエリザベス女王がいらっしゃいますのでなんとなく関係しているんだろうな、ということはわかるのですが、どんな関係があるのかを今まで知らなかった、ということで、あらためて調べてみました。
レース名の由来
イギリスのエリザベス女王が一度だけ来日したことを記念してエリザベス女王杯をGIで開催することになったことが由来となっているそうです。
エリザベス女王と競馬もなかなかに深い関わりがあります。
即位前から競走馬を所有していたエリザベス女王は、馬主としてクラシック競走の制覇も経験があるほど。しかし英国ダービーはとうとう二着が最高着順で終わってしまい、改めて「ダービー馬のオーナーになることは一国の宰相になることより難しい」を感じさせる内容だと思いました。
若い頃は騎乗することも珍しくなく、パレードでは現在のような馬車ではなく、軍服を纏い騎乗していたらしい話も。
若い頃から乗馬に親しみ、騎乗技術もなかなかの腕前だったようで、エリザベス女王杯というレースがGIに格付けされるのも分かる気がします。
ディープインパクトとの関係
エリザベス女王が所有していた馬ハイクレア(英:Highclere)がディープインパクトの三代母=ひいおばあちゃんに該当するそうです。母ウインドインハーヘアの母Burghclereの母がハイクレアとなります。
その縁があってかエリザベス女王は繁殖牝馬を日本へ派遣して2017年と2018年にディープインパクトと交配したらしいです。
その繁殖牝馬からは牝馬を一頭、牡馬を一頭と無事誕生したそうです。
さらにハイクレアの産駒ハイトオブファッション (Height of Fashion) は繁殖としては種牡馬ナシュワン(Nashwan)を輩出し、現役種牡馬のバゴへと血統が続いています。バゴの日本での代表産駒といえばクロノジェネシス。
ディープインパクトやブラックタイド(代表産駒にキタサンブラック)といった兄弟だけでなく、バゴ産駒のクロノジェネシス、と日本を代表するような産駒たちを送り出したご先祖様ハイクレアの所有者がエリザベス女王だったというのはなかなか知っていそうで知らない人も多いみたいです。
イギリスは競馬発祥の地
イギリスといえば競馬の伝統と格式が凝縮された国。その国の女王であるエリザベス女王に敬意を表してJRAのGIエリザベス女王杯が開催されている、ということですね。なるほど。
今年のエリザベス女王杯の開催に伴って、2022年9月になくなったエリザベス女王についての雑学を知ることで、何か的中のヒントが隠されているかもしれない、という狙い。
例えば、2022年6月に戴冠から70年と127日を迎えたエリザベス女王、世界で二番目の在位期間となる王として記録を更新していました。
96歳で亡くなったエリザベス女王、競馬ファンとしてご冥福をお祈りします。