SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:同じ阪神1400mのスワンSと阪神C

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は京都競馬場改修工事に伴い、阪神CとスワンSが同条件なことについて思っていることをまとまりなく書いています。

スワンSの上位馬はマイラーが多い

マイルチャンピオンシップの前哨戦だから当然なのですが、上位馬には歴戦のマイラーが名を連ねています。
スプリンター(寄りの馬)の優勝は遡るとキンシャサノキセキの勝った2009年くらいまで遡ることになります。昔はもっとスプリンターとマイラーが競り合っていて、その中で1400mベストといえる馬がスワンSを勝ち切っていたような印象があるのですが、どうもそんな感じではなさそう。

前半が遅いスワンS

去年こそ前半600mが34.1秒で流れてダノンファンタジーの差し切り勝利が決まりましたが、一昨年までのスワンSは概ね34秒台後半で前半600mが流れています。京都1400mで開催していたスワンSはある程度序盤のペースは落ち着いて後半で上がりの勝負になるようなレース担っています。モズアスコットが二年連続で速い上がりの脚を使って二着だったり、その二年はいずれも勝ち馬は上がり三ハロンメンバー中最速の脚を繰り出した馬が勝利している、という具合にペースが落ち着いてから上がりの勝負になって"スピードの淀"と言われる京都競馬場らしい決着となっていました。

ただし、去年から京都競馬場改修工事に伴い阪神1400mの開催に変わっています。阪神芝1400mは内回りコースで1200m戦からスタート位置をずらしただけのコース設定です。
阪神コースに移って初年度のスワンSとなった去年はちょっと毛色が変わって、阪神C勝利実績のあるダノンファンタジーと成績が低下している中でも前年の阪神C四着の好走があったサウンドキアラというディープインパクト産駒の二頭がワンツーフィニッシュでした。三着こそ逃げたホウオウアマゾンが粘り込み増したが、これは三歳牡馬の1キロ優遇された斤量も関係してそうな気がします。

逆に阪神Cは前半がスワンSより速い

阪神Cは不思議と前半三ハロンが34秒台前半、速いときだと33秒台に突入している年もあります。
とはいえ前半三ハロンが34秒台で流れた年は概ねマイラー側の馬が上位を占めているのはスワンSと同様なのですが、グランアレグリアの勝利した2019年は二着にフィアーノロマーノ、さらに僅差でレッツゴードンキやノーワンなどが入線しています。
このときはフィアーノロマーノはマイラー判断ですが後に素質を発揮してスプリント重賞勝利などスプリント色がある一頭です。

さらにその二年前2017年には、前半三ハロン33.6秒、上位はイスラボニータ、ダンスディレクター、サングレーザーが一番人気モズアスコット(四着)を退けて上位に。
このときの勝ち馬イスラボニータは皐月賞馬ではありますが、晩年は短距離路線でかなり堅実に走った馬、ダンスディレクターは言うまでも無くスプリンターの古豪でしたし、サングレーザーは…うーん結構2000mの札幌記念勝利とか天皇賞(秋)二着とかが目立つ感じですよね。ダンスディレクター以外はスプリンターって感じでもないのか。
ただ、この前年(2016年)には前半34.9秒と翌年より0.7秒遅い前半三ハロンとなったことからか、スプリンター色の強いダンスディレクターは四着に敗退しています。それでもイスラボニータはたぶん距離に融通がきくタイプなのでアタマ差二着に入線しているように結果を出しているし、三着馬はマイルGIで二着や三着の好走を多数持つフィエロが入線しているように、やはりペースが落ち着くとマイラータイプ、というのはここでも結果を出しているような印象があります。

ペースが関係している?

1200mベストのスプリンターが距離延長の場合、ある程度ペースが速くならないと能力が発揮できないということが多い、という傾向があります。1200mを持ち前のスピードで一気に走り切ることができるスプリンターは1400mや1600m戦で道中抑えるような展開になってしまうと、行きたがることでお終いが甘くなることがある、という。
そう考えると、前半流れないスワンSより、前半流れる阪神Cのほうがスプリンターとしては勝負しやすい、そんな傾向があるのかもしれません。

とはいえ、去年から(今年も)スワンSは阪神1400mでの開催、今年も去年みたいにペースがある程度流れて34秒台前半となるのなら、阪神Cの傾向が当てはまってきそうな感じがします。最近ってコース適性とは馬場適性って昔よりかなり重要のような印象があります。

今年も阪神開催となるスワンSは過去のスワンSを参考にするよりも、阪神Cの過去のレースと傾向を参考にした方が、実は的中の近道になったりして。