SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:"クラス慣れ"って何か

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は"クラス慣れ"という用語について。

クラスによって決まる出走レース

競馬は勝利数によってクラス分けされており、一度も勝ったことのない「未勝利」から勝利を重ねて最上位クラスとなる「オープンクラス」まで段階があり、出走出来るレースがある程度制限されています。ただ格上挑戦という制度もあるので、まったく出走できないというわけではないのですが、勝利数によって決まるクラス分けをベースに格付けがされています。

格上より同格の相手をとレースする方が勝利の確率が高い、ということが通常です。

"格上のレース"に"慣れる"ということ

同格の相手とレースして勝利すると、上のクラスに昇格します。つまり昨日まで格上だった相手と競走することになるわけです。
人間もいきなりレベルの高いところに放り込まれて「さあ、がんばって!」と言われてもすぐに結果を出すのが難しいように、馬もいきなり格上相手にレースをしても上手く勝てない場合があります。

競走馬にはそれぞれ個性がありますので、自身の武器をどうレースに使えば先頭でゴールできるかは一頭一頭違ってきます。

また、一般的には上のクラスに行けば行くほど速いタイムで走ることが要求されます。ただし、上のクラスでも遅い時計はありますし、下のクラスでも速い時計で決着することはあります。

それでも、前半厳しいハイペースで飛ばしても直線で踏ん張る力量が要求されたり、ペースはホドホドでも上がり三ハロンで切れる末脚が要求されたり、下級条件よりクラスが上がるほどレースに対応する力が必要になってきます。

実際に格上と一緒にレースを走って、どうすれば勝てる走りになるか、自分の武器をどう活かせば勝ちに繋がるか、これを人馬一体で試行錯誤していく段階も必要な場合があります。

実際に格上と走って、そのレースに慣れることで、馬自身が勝利を掴める走りができるようになる、これが"クラス慣れ"と呼ばれています。

クラス慣れが必要ない馬もいる

いままで通用していた走りが格上相手だと通用しなくなることもありますが、逆に今までの自分の走りをすれば各上相手でもすんなり勝てる馬もいます。上がり馬と呼ばれる馬は昇級しても格上相手のレースを意に介さず勝利を重ねていきます。
だいたい良血馬が何らかの要因(たとえば気性的な問題)でいままで力を発揮できていなかったのが、要因が取り除かれる(例えばブリンカーなどの矯正馬具や去勢手術など)ことによって本来の力を発揮できるようにようになったことで、格上相手でもあっさり勝ち切れることはあります。

ただ、それは元々能力があってそれを上手くレースで発揮できていなかったケースの場合で、特にそういった要因を持っていない馬の場合には、やはり格上相手にレースを経験することで勝ち方を身につけていくという段階を踏んでクラスを上げていく馬が多数派のような印象があります。

予想に使う

予想のときに昇級初戦の馬が人気するシーンは条件戦やオープン特別だと結構見掛けるものですが、前走勝利の勢いに乗って、ということで期待値が上がることで人気を集めている場合もあります。

しかし、そういった人気馬の中には、よく成績を確認してみると「昇級初戦だけ取りこぼしている」馬や「昇級から何戦かは勝ち切れない」馬もいます。
成績が物語るように、その場合には「昇級初戦or昇級から○戦はクラス慣れが必要なタイプ」と判断することができることもあります。昇級初戦で連勝があるかないかを人気馬で判断するときに、ちょっと気にしてみると見えてくる傾向があるかもしれません。