SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:ナイスネイチャが旅立つ

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日はナイスネイチャの大往生のニュースを聞いて思い出を振り返ってみようと思いました。でもそんなにたくさんはないけど。

※ちなみに、本記事中の馬齢表記は当時(90年代はクラシック世代が四歳)の馬齢表記となっております。

競馬を始めたときに好きになった一頭

競馬を始めた時期には既にナイスネイチャは三年連続有馬記念の記録も途絶えていて、馬券にならない時期を迎えていました。

それでもトウカイテイオーと肩を並べて若駒Sを走っていた古豪の一頭、平成三強と共に走った古馬中距離GIでの好勝負、年齢を経て衰えはみえていたもののけなげにコツコツ走る姿は心に響くものがありました。いつか馬券になるんじゃないかと。

中京記念で久々の好走

晩年で一番の好走と言えそうなのが1996年の中京記念です。七番人気の低評価ながら四着に好走します。これまでの実績からトップハンデを背負った九歳馬ナイスネイチャでしたが、四角九番手から最後の直線へ、逃げるイナズマタカオーを始めとした先行馬を追撃、最後は斤量差もあってか上位三頭が僅差で競り合うところから一馬身ちょっとの差を詰めることができず四着入線に終わりましたが、(このときはまだ観たことない)全盛期のナイスネイチャの力を一部だけ感じたようなレース振りでした。

マイル重賞ダービー卿CT参戦

中京記念の好走後、次走に選択されたレースはマイル重賞のダービー卿CTでした。さすがに…、と世間は考えたのか単勝10番人気と低評価、しかし92年マイルCS三着という実績があるナイスネイチャ、もしかしたらは感じさせるものがありました。

ただ、この当時のダービー卿CTは別定戦ながら斤量差がけっこう出るレースいう側面もあり、前走以上の斤量61キロを背負ったナイスネイチャはもちろん斤量頭、後方で脚を溜めて上がり三位の末脚を繰り出したものの、さすがに掲示板争いが精一杯でした。
ただ、久々に全盛期を思わせる上がりの脚を使ったナイスネイチャに九歳馬ながらまだ可能性を感じていました。

九歳馬の好走は難しい

当時九歳馬というとかなり衰えが隠せない年齢で、現代の競馬みたいに高齢馬でもあっと驚く一発、ということが皆無な時代でした。
ナイスネイチャと同世代のフジヤマケンザンが96年金鯱賞を勝利して、JRA最高齢重賞勝利(当時)という記録を打ち立てた、と言うほど珍しい高齢馬の活躍でした。

そのフジヤマケンザンも金鯱賞を勝利した次走宝塚記念で五着を最後に引退してしまいます。

ナイスネイチャはその秋も現役を続け、バブルガムフェローが初の四歳馬(今で言う三歳馬)による天皇賞(秋)制覇を達成したレースに参戦、10着に終わった後、アルゼンチン共和国杯で15着、この二走をもって引退となりました。

記録より記憶なアイドルホース

月並みですが、ナイスネイチャといえば有馬記念三年連続三着の記録からブロンズコレクターの代名詞となり、ワイド馬券のイメージキャラクターにもなったほどにファンに愛された一頭でした。
41戦走り切った現役時代も愛されていましたが、引退してからも様々な形で取り上げられた名馬の一頭だと思います。実際20世紀の名馬大投票でも100位以内に選出されています。

35歳という生涯を終えたナイスネイチャ、強いナイスネイチャを実際にみることはできませんでしたが、その現役時代をちょっとだけでもレースで観ることができたのは競馬ファンとしてよかったなと思える、そんな一頭でした。