SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:ロードカナロア産駒の躍進に思う

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は血統の話。
ロードカナロア産駒のアーモンドアイがクラシック三冠達成しました。

2歳リーディングに顕著な傾向

2歳リーディングサイアーランキングに顕著な傾向が見て取れます。

当然2歳リーディングでも現時点でディープインパクトは不動の1位に君臨していますが、2位につけているのはロードカナロアです。3位ルーラーシップで僅差で今年の2歳が初年度産駒となるジャスタウェイが続きます。キングカメハメハの産駒二頭が2歳リーディングの上位に付けているのと対照的にキングカメハメハの名前は上位になく結構下の方に行かないと名前が出てこない状況。

種牡馬の勢力図がちょっと変わりそうな予感

近年(ここ5・6年の話)は種牡馬リーディングが1位ディープインパクト、2位キングカメハメハ、という不動の種牡馬リーディング上位の世の中でした。ちょうど90年代前半あたりノーザンテーストとリアルシャダイの二頭が種牡馬リーディングのトップ2だったのと似ていますね。
3位こそステイゴールドだったりハーツクライだったり、ある時はダイワメジャーだったりとちょくちょく入れ替わっていますが、上位二頭は不動の位置にいました。
と、いうのも、優秀は繁殖牝馬にはディープインパクトを、サンデーサイレンス系の優秀な繁殖牝馬にはキングカメハメハを、それぞれ種付けするという産駒が多く、これが成功パターンとして流行っていることがあります。

3位以下も上述の三頭以外にはサンデーサイレンス系の種牡馬の名前が並びます。非サンデーサイレンス系の種牡馬はキングカメハメハを筆頭に、ダートのクロフネが健闘しているくらいだったように思います。

これが、ロードカナロア産駒の躍進で長く二頭が寡占状態だった種牡馬リーディングがちょっと変わってくるんじゃないかと感じています。

非サンデーサイレンス系の種牡馬

キングカメハメハに代表される非サンデーサイレンス系の種牡馬は選択肢が非常に少ないというのは主流血統でないからある種仕方ないところがあるのですが、逆に言えば優秀なサンデーサイレンス系の繁殖牝馬の交配相手として、キングカメハメハのような存在が需要があるといえます。
その需要を満たしてきたのが今まではキングカメハメハだったといえます。実際名馬を多数輩出してきたキングカメハメハももう17歳になり、種牡馬としては高齢な部類に入ってきます。
他の非サンデーサイレンス系の種牡馬も、クロフネ20歳、今年ルヴァンスレーヴを輩出したシンボリクリスエスは19歳、同じヘイルトゥリーズンの系統ですがタニノギムレットも19歳、ハービンジャーが12歳でルーラーシップが11歳と若いのですが、そろそろ世代交代があってもおかしくないような年齢に差し掛かる世代じゃないかと思います。

そこでロードカナロアにさらに人気が集まってくるような気がしてなりません。

母父の問題

ただ、キングカメハメハ産駒にはまだ産駒がデビューしていないドゥラメンテもいますし古馬になってGI戦線で息長く活躍したラブリーデイもいます。この辺どうなの?という疑問が出てきますが、この二頭は母父がサンデーサイレンス系の種牡馬なのがロードカナロアと異なるところです。ドゥラメンテは母父サンデーサイレンス、ラブリーデイは母父ダンスインザダークです。
血統にサンデーサイレンスが名を連ねていない、って意味だと現役ダービー馬レイデオロ(母父シンボリクリスエス)が種牡馬になるまで大物の存在を待つ必要があります。
※そういやグラスワンダーの孫であるモーリスがいるわ、と思って血統を見てみたら父スクリーンヒーローの母父がサンデーサイレンスなのね、ってうっかりがあったのは内緒です。

綺羅星のごとく活躍馬を輩出しているディープインパクト産駒の優秀な繁殖牝馬に種付けするためには、非サンデーサイレンス系の種牡馬の存在が重要という事になります。

そういう意味でもロードカナロアはもっと人気しそうな気が、この前の秋華賞のアーモンドアイの走りを見て思いました。

ただ、一つ問題が…

キングカメハメハの後継種牡馬として盤石に思えるロードカナロア。ですが、一つ受け皿になれないのが、最近の流行り
 父ディープインパクト×母父キングカメハメハ
 父キングカメハメハ×母父ディープインパクト(他サンデーサイレンス系の種牡馬)
という近年の名馬パターンの血統で優秀な成績をおさめた繁殖牝馬にキングカメハメハ直仔となるロードカナロアは種付けできないというところがポイントになります。

この場合、まったく関係ない血統図を持つクロフネやハービンジャーの出番だったように思いますが、クロフネはご高齢ですし、ハービンジャーはいまひとつブレイクしているように見えません。
個人的に好きなローエングリンも非サンデーの非キングカメハメハですね。これ以外だとメイショウサムソンくらいしか思いつかないです。うーん、はたまたジャングルポケット産駒のトーセンジョーダンか…。

ディープインパクトに代表される多くの種牡馬はサンデーサイレンス系と言えるほど隆盛を誇る状況ですが、徐々にキングカメハメハの血統を受け継ぐ産駒も(有力馬には)増えてきました。
この二大巨頭を血統図に持たない有力な種牡馬の存在がそのうち必要になってくるのかもしれません。
まかり間違ってローエングリンがブレイクしてくれると嬉しい。
(なんてオチ。)