ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は息長く活躍を見せてくれたボンセルヴィーソの引退の報に触れ、思い出を振り返ってみます。
ボンセルヴィーソの引退
たびたび複勝で的中に貢献してくれた古豪ボンセルヴィーソ。残念ながらケガで引退、乗馬に転身することが決定しました。
ブログを始めた年にデビューした二歳馬ということもあり、デビューから見続けた馬とは別の思い入れができた一頭でした。
そして、あまり私のなかではイメージのなかったダイワメジャー産駒のイメージを(あくまで個人的に、ですが)作ってくれた一頭でもあります。
ボンセルヴィーソの現役生活を振り返って、乗馬という次のステージで元気に暮らして欲しいと願っています。
初めてのボンセルヴィーソ
初めてボンセルヴィーソを認識したのはデイリー杯2歳S<振り返り:京都11R-デイリー杯2歳S>でした。
ここで二着に入ったボンセルヴィーソ、相手にしたメンツも勝ち馬はジューヌエコール(後に函館SSを勝利)とか三着に下したサングレーザーはGIでも勝ち馬と互角の勝負を繰り返したレベルの高い馬でしたし、六着の着外に敗れたリナーテも後に大成しオープン特別UHB賞勝利や重賞二着二回、三着一回とかなり走りました。
逃げて粘り込んだボンセルヴィーソはフロック視されたためか、その次走の朝日杯FSでも12番人気と低評価、「穴ならここだ」と狙った朝日杯FS<予想:中山11R-朝日杯FS - SpecialなWeekを目指す競馬日記>読み通り<振り返り:中山11R-朝日杯FS - SpecialなWeekを目指す競馬日記>見事に三着に入線し複勝とワイドの高配当を運んでくれました。この頃予想点数多いですね。
同期相手に好走するも勝ち切れず
そこからNHKマイルCまでの参戦は人気以上に走ったものの複勝が精一杯な走りでした。ファルコンS<振り返り2017:中京11R-ファルコンS - SpecialなWeekを目指す競馬日記>とNZT<振り返り2017:中山11R-ニュージーランドT - SpecialなWeekを目指す競馬日記>は本命にしましたが勝ち切れず。
でもNHKマイルCはボンセルヴィーソの複勝以外全部ハズレ、唯一的中を運んでくれたのがボンセルヴィーソの複勝でした。そういう意味では予想の相性は悪くない一頭だったような印象もあります。
その後、降級(降級制度は2019年廃止)し自己条件となった条件戦で勝ち上がるのに二年を要することになります。好走するけど勝ち切れず、一年に一回勝利するというペースで何とかオープンクラスに戻ってきました。
得意コースなら人気以上に走る
昇級初戦となったのは2020年京都金杯、14番人気の低評価でした。直線では後続を突き放して先頭に立つシーンもありましたが、最後は二頭に差されて三着。とはいえ昇級初戦で改めて重賞で互角に戦ってきた力を見せる一戦だったように思います。
中山と京都のコース相性は良く、ほとんどのレースで人気以上に走っています。とはいえ人気がそもそも無いことも多いのですが。
メンバーが揃ったダービー卿CT<振返2020:中山11R-ダービー卿CT - SpecialなWeekを目指す競馬日記>では信じ切れなかったのですが、同じ轍は踏まないと秋の京王杯AH<振返2020:中山11R-京成杯AH - SpecialなWeekを目指す競馬日記>で三着好走し的中を運んでくれました。
本命にしたら不思議と来ないボンセルヴィーソでしたが、二桁人気の死角になっているときでも複勝にしたらスルッと三着に滑り込んできてくれる、そんな不思議な魅力を持ったボンセルヴィーソ、思い出の一頭となりました。
京都で見たかった走り
ボンセルヴィーソは中山巧者として穴をあける活躍を見せていますが、京都開催が(改修工事によって)なくなって割を食った一頭という印象もあります。
オープンクラス初勝利こそ中山コースですが、その他の勝ち鞍三勝は全て京都芝1400mでした。だからといってスワンSや安土城Sを勝ち切れなかったところが競馬の難しい所ではありますが。
昇級初戦で京都金杯をいきなり三着していたり一勝馬の身ながら重賞初挑戦でいきなり二着したデイリー杯2歳Sだったり、京都コースは相性の良かったレースでしたので、京都1600mのマイルチャンピオンシップでその姿とその走りを見てみたかった、と思うところはあります。
デビューから注目していた馬ではなかったけど、穴馬としていろいろな思い出を残してくれたボンセルヴィーソ、次のステージではゆっくり暮らして欲しいと願っています。