SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:無敗の二冠馬誕生、コントレイルの縁

広告

ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

2020年は牡馬と牝馬で同時に無敗の二冠馬が誕生した特別な年になりました。
この不思議な縁を改めて振り返ってみたいと思います。

無敗の二冠馬コントレイル

父ディープインパクトに続く無敗の二冠馬コントレイル、ダービーは勝つべくして勝ったと思える内容でした。二着にはサリオスで実力通りの抜けた二頭が上位独占。ダービーでよくあるヒモ荒れも三着までというレース結果でした。

当日の天気は曇り空だったのですが、雨は降らず馬場は良馬場での開催、ディープインパクト産駒特有の切れ味を活かすレースとなる高速馬場での開催で舞台もコントレイルに味方していたように見えます。

他にもコントレイルに後押しがあった今年の日本ダービー。

2005年クラシックの縁

今年はダービーだけでなく、桜花賞とオークスでも2005年のクラシックとの不思議な共通点がありました。

specialweek.hateblo.jp

2005年の牝馬クラシックを盛り上げたデアリングハートとシーザリオ、その両方の血統を受継いだ孫のデアリングタクトが無敗の二冠馬に輝く、そんな2020年牝馬クラシック二冠。
不思議なことに、デアリングタクトは2005年の桜花賞では母系の祖母デアリングハートと同じ5枠9番、オークスでは父系の祖母シーザリオと同じ2枠4番、とそれぞれの枠連にはいり、父系/母系と両方の祖母から後押しがあったかのような快走で二冠を制覇しました。

specialweek.hateblo.jp

この時点で、コントレイル自身には皐月賞でそんな後押しを感じていなかったのですが、ダービーで入った枠が父ディープインパクトがダービーで無敗の二冠を達成した時と同じ3枠5番、いやあそんなこともあるんだな、と思ってみていました。

ディープインパクトの縁

思えばディープインパクトが急逝し、今年弥生賞がディープインパクト記念とレース名にその名を冠するようになった年が今年2020年です。

その産駒であるコントレイルがダービーでディープインパクトと同じ3枠5番に入り、しかもディープインパクトと同じ「無敗の二冠」が掛かった状況まで同じというのは偶然に思えない縁を感じました。

急逝した種牡馬の仔がその後に走る、よくあることでディープインパクト産駒にもその傾向はありそうです。今年はディープインパクト産駒の年?なんて。

鞍上の縁

コントレイル鞍上の福永JKにも実はこの3枠5番の縁があります。
時は1998年日本ダービー、福永JKの日本ダービー初騎乗となったレースで、パートナーのキングヘイローとはデビューから主戦を務めた間柄です。
皐月賞では0.1秒差逃げるセイウンスカイをとらえきれなかったものの1番人気スペシャルウィークを一馬身離して先着した二着、ダービーでも期待が高まっていました。
しかし初騎乗となった1998年のダービーでは掛かったキングヘイローをなだめて抑えることができず、予期せぬハナを切って逃げる展開となったレース振り…、14着大敗となったこのレースで勝利したスペシャルウィークが3枠5番に入っていました。

このダービーから22年の時を経て、トップジョッキーとなった福永JKは3枠5番に入った一番人気コントレイルで、当たり前のように圧勝しダービー二勝目を挙げました。
初騎乗1998年から20年の節目となる2018年ダービーでワグネリアンによるダービー制覇を達成した福永JKでしたが、このときは5番人気のワグネリアンでした。

改めてその2年後に単勝1倍台の圧倒的な1番人気であるコントレイルでダービーを制した福永JK、なんとなくこの辺りにも縁を感じた2020年のダービー制覇でした。

歴史を見る意味でも

このように、競馬には不思議と、「昔の縁」や「血統が織りなすドラマ」と言われるような不思議な繋がりが少なからず存在することがあります。

すべて偶然の賜物として片付けてしまうことも可能なのですが、より面白く競馬を観戦するエッセンスとして、こういった昔の縁と絡めて現在のレースを考えてみるとまた別の視点からレースの予想をすることができるようになります。過去のレースを知るほどに今のレースへの新しい発見ができるようになるかもしれません。

こういう歴史を見る楽しさも競馬にはあるというのも楽しみ方の一つです。