SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:2020年をラストランで引退となった有力馬

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は2020年のレースをラストランとして引退となった古馬を振り返ってみたいと思います。

アーモンドアイ

やっぱりこの馬抜きには語れない年でした。
史上初のGI9勝とこれまで誰も達成できなかったGI最多勝利記録、ラストランとなったジャパンカップで歴代獲得賞金ランキングも1位に。
思えば、母フサイチパンドラの現役時代を知っている身からすると、今一つ勝負弱かった印象のフサイチパンドラからこんな勝負強い産駒が出てくるなんて意外でした。
日本を代表する名馬の一頭に。引退後の産駒も期待が集まりそうです。

フィエールマン

意外だったフィエールマンの引退。有馬記念後に2021年も現役続行の予定だったのがケガによって長期休養と再発のリスクがある診断から急遽現役引退が発表されました。

メジロマックイーンも達成出来なかった前人未踏の春の盾三連覇を期待されていましたが無念の引退。しかし、無事に種牡馬になれたことは個人的には安堵をしています。
と、いうのも、現状ディープインパクトの後継種牡馬候補としてはコントレイルがかなり有力ですが、個人的にはフィエールマンの瞬発力はかなりディープインパクトを彷彿とさせるものがあり、古馬になってからも引き続き息長くGI戦線で活躍し続けた馬というのは意外と珍しい存在ではないかと。

思い出のレースは、福島の「ラジオNIKKEI賞」

振り返り2018:福島11R-ラジオNIKKEI賞 - SpecialなWeekを目指す競馬日記

このとき、フィエールマンを本命にして▲評価だったメイショウテッコンに逃げ切られたのは思い出です。しかもフィエールマンの末脚が切れるのなんの。

ノームコア

昨年の香港カップがラストランで引退したノームコアも引退し繁殖入り。
この馬もよく走りました。
2020年はちょっと低迷しましたが、それでもヴィクトリアマイル三着に札幌記念は有力牡馬を押しのけて勝利、引退レース香港カップを勝利して引退の花道を飾りました。

思い出のレースは、「フローラS」

振り返り2018:東京11R-フローラS - SpecialなWeekを目指す競馬日記

対抗評価にするも三着に敗退したレースでしたが非凡な能力を発揮していました。ただ、なんとなくですが、このレースの二年前に圧勝したチェッキーノのように尻すぼみになっていくのかなぁと思っていたら、古馬になってからヴィクトリアマイルをレコードで勝利し一躍マイルの有力どころに成長しました。

半妹クロノジェネシスもかなり活躍していますし、母クロノロジストは名牝ですね。

ラッキーライラック

アーモンドアイの同期の牝馬で、二歳女王を戴冠しながら不世出の名馬アーモンドアイという強敵と牝馬クラシック三冠で真っ向勝負で敗れたオルフェーヴル産駒の牝馬。
ラストランとなった有馬記念は四着と奮いませんでしたが、エリザベス女王杯連覇など最後まで楽しませてくれました。

思い出のレースは、2019年の「エリザベス女王杯」

振返2019:京都11R-エリザベス女王杯 - SpecialなWeekを目指す競馬日記

久々の勝利をGI勝利で飾ったレースでした。ここから今まで勝ち切れなかったのがウソのように再び活躍をはじめます。リスグラシューのような。

タワーオブロンドン

1400mベストと思っていた馬があっという間にスプリンターとして開花しチャンピオンに。
スプリンターズSを勝利した2019年はそんな判断をしてしまいそうな成績で始まっていました。マイル戦のキャピタルS二着敗退、続く東京新聞杯五着敗退という具合に二走凡走の後、京王杯SCを勝利すると、その後夏のスプリント戦二戦を連続して取りこぼします。そのうち一戦はダノンスマッシュと0.1秒差の二着だったので「やっぱりちょっと足りないんだろう。」なんて思っていたら、セントウルSからスプリンターズSを二連勝してGI制覇。
どうしてもダノンスマッシュとの力関係がはっきりしない感じがしていたのですが、2020年はラストランとなった香港スプリントを含め勝ち鞍を挙げられず引退。

思い出のレースは、「セントウルS」

振返2019:阪神11R-セントウルS - SpecialなWeekを目指す競馬日記

1400mベストも前哨戦ならと本命で狙って的中。しかし、それが次の本番への伏線だとは気づきませんでした。浅はかだった。

ゴールドドリーム

チャンピオンズC後もまだまだ現役続行の予定だったのが、脚部不安で引退が決まりました。結果的に2020年チャンピオンズCがラストランに。
デビューから一貫してダートで走り続けて、2015年12月から2020年12月までの五年間をダートの最前線で走り抜けました。
オメガパフュームやクリソベリルの台頭で以前ほど勝てなくなった時期もあるものの、それでもレベルが上がったダート戦線を2018年牽引したトップクラスの実力は最後まで発揮されていました。

思い出のレースは、二年連続二着を決めた2019年「フェブラリーS」

振返2019:東京11R-フェブラリーS - SpecialなWeekを目指す競馬日記

勝ったインティを本命にしていたのですが、連下に▲ゴールドドリームとみて的中出来たレース。三年連続好走ですが勝てたのは一番最初の2017年フェブラリーSのみという。

モズアスコット

ラストランとなったチャンピオンズCのあと予定通り引退し種牡馬入り。
芝とダートの両方でGIを勝利した希有な馬で、個人的にはアグネスデジタル以来の馬と、評するのは言い過ぎですね。GI勝利数がそもそも違うか。
ただ、重賞を勝ち切れない状況で出走した安田記念を9番人気で見事勝利、重賞初制覇がGI安田記念という派手な初勝利でした。しかしその後スワンS二着後に本番マイルCSは一番人気に推されながら13着と大敗…、そこから一年ほどスランプに陥って明け2020年突然ダート転向で根岸Sを快勝、フェブラリーSを連勝でアッサリ勝利してGI二勝目。その後はそれほどでもなかったけど印象に残った一頭でした。

思い出のレースは、2018年「スワンS」

振り返り2018:京都11R-スワンS - SpecialなWeekを目指す競馬日記

ロードクエストとワンツーフィニッシュだったレース。

ウインブライト

中山といえばウインブライト、全9勝のうち中山コースで5勝を挙げるコース巧者として中山開催の重賞では人気を集めました。
スプリングSを勝利したころにはそれほど目立つ存在でなかったのですが、その後福島記念勝利から中山金杯2着を挟んで中山記念を勝利、中距離の有力どころになります。しかしその後は好走せず。
一年後、再び輝く中山金杯と中山記念の連勝、香港に渡りGI勝利を収めてしまいました。その後国内戦では結果が出なかったものの、香港C勝利でGI2勝目、翌年2020年に連覇を狙って出走したラストラン香港C2着を最後に引退しました。

新年の中山で力を発揮するタイプ。
思い出のレースは、負けてしまったけど2020年「中山記念」です。

振返2020:中山11R-中山記念 - SpecialなWeekを目指す競馬日記

主戦の松岡JKが落馬負傷でミナリクJK代打騎乗だったこともあってか、直線でもいつもの伸びを欠いていました。
少頭数ながらGI5頭が集った中山記念で、GI未勝利ダノンキングリーの勝利には「時代を譲った感」もちょっと感じさせました。
でも、その年の暮れの香港Cではノームコアと真っ向勝負でワンツーフィニッシュ、やはり得意の競馬場では強い。

サラキア

番外編。
夏の小倉からあっという間に有力馬に上り詰め、有馬記念では怒濤の末脚で二着三着をフィエールマンと争うまでに。
二年以上勝ち鞍に恵まれず、それでも着は拾ってコツコツと積み上げてきていたのですが、2020年夏の小倉で突如目覚めたように末脚を発揮し勝利すると、次走で重賞初制覇、その次エリザベス女王杯で初めてGIで勝ち負けすると、その次の有馬記念でも勝ったクロノジェネシスにクビ差肉薄、フィエールマンをクビ差差し切ってしまうのですからたいしたものです。

思い出のレースは「府中牝馬S」

振返2020:東京11R-府中牝馬S - SpecialなWeekを目指す競馬日記

本命にして良かったと思える重賞初勝利を決めたレース、前日オッズではシンガリ人気でかなり悩んだんです。その次のエリザベス女王杯好走にも繋がったレースでした。サリオスの半姉という良血は伊達じゃなかった。
ただ、重馬場の府中牝馬Sの勝利でその後のGI二戦を素直に評価しきれなかったというのもまた事実。こういうこともあると覚えておこうかな。