ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日はいよいよ始まるGIシーズンに向けて、有力馬がGI直行するという理由を考察。
2025年クラシック有力馬
クラシックのトライアル戦が進んでいますが、ホープフルSで人気や結果で上位争いをしながら敗戦となった各馬が年明けから重賞戦線で好成績を見せています。
ファウストラーゼンが弥生賞ディープインパクト記念を勝利し、ホープフルSの好走がフロックではないことを証明した他にも、弥生賞は10着でしたがホープフルS四着ジュタは年明け初戦の若駒Sを押し切って勝利、ホープフルS11着と敗戦だったものの四番人気と上位人気に押されていたマスカレードボールは年明け初戦に出世レースとされる共同通信杯を勝利しています。
さらに記事現在では未出走ながらホープフルS二着ジョバンニは若葉Sで確勝を期して皐月賞出走を狙っています。
しかし、これらの強豪にあっさりと勝ち切ったのがクロワデュノール、クロワデュノールが負かした相手が年明けに活躍を見せていることもあり、皐月賞はクロワデュノール一強ムードが漂っています。
しかし、このクロワデュノールを始めとして、阪神JFで二歳女王になったアルマヴェローチェも前哨戦を使わずに本番直行を明言されています。
朝日杯FS勝利で二歳GI制覇のアドマイヤズームはNHKマイルCまでの間隔があるせいか前哨戦ニュージーランドTで一叩きする予定が公表されていますが、クラシック有力候補といえる二歳王者達は総じて本番までしっかり休養し、ぶっつけ本番で臨むことが増えています。
これ、諸説ありますが、昔となにか違うのでしょうか?
結論:レースを使う方が消耗するから
諸説ありますが、一番有力とされているのは「レースに使うと消耗するから、極力レースを使わず、獲得したいGIにだけ出走するローテを組む。」というのが最近の主流となっています。
調教技術の進歩や外厩と呼ばれる休養のための放牧先でトレーニングを積む仕組みが整ってきたことで、入厩後の仕上げが昔とやり方が変わっている、ということが主な要因となっています。
ダービースタリオンのようなゲームで例えると、放牧から帰ってきた馬がレースで力を発揮できるくらいに状態を上向きにするには、ある程度の期間を掛けて調教で調子を整える必要があります。昔の現実の競馬でも放牧先から戻ってきた馬はあまりレースに使える状態ではなかったようです。
これが、現代の競走馬は放牧先で休養した後にある程度の期間を経て入厩する前くらいにはある程度仕上がった状態で厩舎に戻ってくる(放牧先の牧場によって差はあれど)そうです。この放牧先で調教することで仕上げている場所を外厩と言います。
これに加えて、日本の競馬のレベルが上がっているという理由もあります。
昔は日本の競馬は海外に通用しないくらいのレベルでしたが、現代では海外のビッグレースで活躍する日本馬が多数存在し、昔では考えられないほど海外のビッグレースを勝利する報道も増えています。
本番前からでもレベルが高いレースが繰り広げられることも少なくない現代では、トライアルといえども高レベルのレースが展開されることがちょくちょくあるようです。
既に二歳GIを勝利して、順調に世代の頂点に立った馬は獲得賞金でクラシック出走は確実になっていることから、わざわざレベルの高い前哨戦を使って使い減りする可能性を取ってまで前哨戦であるトライアル戦に出走する必要製が減っているということだと思います。
この傾向は古馬にとっても同様で、ダートGIなどでも顕著ですがGIからGIを渡り歩くローテを採る陣営も多くなっています。
これも含めて、現代の競走馬は「レース数を使わず、獲得したいレースだけをピンポイントで使う」これが主流となっています。
2024年クラシックもそうだった
桜花賞は阪神JFから直行した上位二頭であるステレンボッシュとアスコリピチェーノが二頭で勝ち負け、阪神JF勝利で二歳女王に輝いたアスコリピチェーノが二着に終わり、阪神JF二着だったステレンボッシュがリベンジした内容でした。
しかしこの二頭に次いで阪神JF三着だったコラソンビートは、年明け初戦でフィリーズレビューを使って叩き二戦目が桜花賞、最後失速し16着と大敗したのが印象的でした。
皐月賞はホープフルSから直行の紅一点レガレイラが一番人気と人気しましたが、勝ったのは2月の共同通信杯勝利から直行したジャスティンミラノでした。二着こそ弥生賞を使ったコスモキュランダが入線も、ジャスティンミラノと同じく共同通信杯から皐月賞に挑んだジャンタルマンタルが三着、さらに京成杯二着から三ヶ月の休養を挟んで皐月賞に挑んだアーバンシックが強敵シンエンペラーやレガレイラを抑えて四着入線、直行ローテの好成績が目に付く結果に終わったと思います。
二戦目のオークス・ダービーはさておき、直行ローテが有力馬の陣営で当たり前となっている動きが見て取れます。
しかも去年のダービーはダノンデサイル、皐月賞は競走除外で実質レースを走っていません。(走ったレースで言えば京成杯から直行ローテでダービー出走した、というような感じ)
勝利したダービーは皐月賞で完璧な強さを見せたジャスティンミラノを下して勝利したことを考えると、皐月賞を使っていない分の差があったかもしれません。
過去の皐月賞最長レース間隔
ちょっと昔の話ですが、2019年のクラシック初戦でサートゥルナーリアがホープフルSから皐月賞直行、最長記録となる中106日での戴冠を果たしました。
中106日は前走からの最長間隔V、年明け初戦での皐月賞制覇は史上初、という記録だったように記憶しています。
しかしその翌年2020年、同様にホープフルSから直行ローテで挑んだコントレイルがあっさりこの記録を上回って中112日での皐月賞参戦、三冠初戦の皐月賞を制してクラシック三冠馬に上り詰めました。
クロワデュノールはこの二頭に続けるでしょうか。ちょっとした雑学ですがレース間隔を見て見ましょう。
サートゥルナーリアのホープフルSは2018年12月28日、そこから翌年2019年4月14日の皐月賞へ直行しました。
コントレイルのホープフルSは2019年12月28日、そこから翌年2020年4月19日の皐月賞直行で最長記録となっています。
今年のクロワデュノールのホープフルSは2024年12月28日、そこから皐月賞開催日は2025年4月20日となっています。
※一覧にしました。
2018/12/28⇒2019/04/14
2019/12/28⇒2020/04/19
2024/12/28⇒2025/04/20
もしクロワデュノールが直行した皐月賞を戴冠するとコントレイルの記録を1日上回る最長記録ということになりそうです。