今週はJRA初のブリーダーズカップ開催。
JBCスプリント、JBCクラシック、JBCレディスクラシックと日曜の京都で三レース連続GI開催、加えて東京では名物重賞アルゼンチン共和国杯に二歳重賞京王杯2歳SとファンタジーSの重賞二戦。
例年ならGIとGIの間の週として小休止のような週だったはずですが、なかなかにアツいレースが滑り込んできた週となりました。
平場では、土曜京都9Rの1000万下クラスの近江特別ではエルプシャフトが出走、鞍上が今週から短期免許取得で騎乗を開始するC.デムーロJK、期待したいところですね。
日曜は京都6Rの500万下にシンハラージャが鞍上戸崎（圭）JKで出走、シンハライトの妹ながら出世が遅れているところ、ようやく前走で未勝利戦勝利、休養明けの昇級初戦となります。気になる平場戦。
ジャパンブリーダーズカップ
難しそうなレースですね、ルヴァンスレーヴでも出てくれば圧倒的人気が集中したような気もしますけど、南部杯に出走したルヴァンスレーヴは次走をチャンピオンズカップに目標を合わせて調整中。古馬の中心視されそうなゴールドドリームも南部杯でルヴァンスレーヴとの対決後の次走予定はチャンピオンズカップです。
そうなると、どんな馬が出てくるんでしょう？ってのが気になるところ。
何にせよ、日本でもアメリカのブリーダーズカップデイのような一日に複数のGIを開催するお祭り要素の強い開催があってもいいんじゃないか？と言われていたところから地方競馬が中心となってジャパンブリーダーズカップが開催されていましたが、いよいよそのジャパンブリーダーズカップが中央競馬にやってきます。
チャンピオンズカップがダート界のジャパンカップ、東京大賞典がダート界の有馬記念、とするとおそらくJBCクラシックはダート界の天皇賞秋のようなイメージですね。JBCレディスクラシックはダート界のエリザベス女王杯みたいな、そんなイメージですね。もしかしたら今後定着していくのかもしれません。
JBCクラシック
まずはJBCクラシックですね。
例年堅い決着です、連覇も多い傾向が見て取れます。今年も去年勝利したサウンドトゥルーが出走してきますが、人気しそうなのはサウンドトゥルーを前走の日本テレビ盃で破ったケイティブレイブです。休養明け初戦ながら快勝、三着馬サウンドトゥルーとのタイム差は0.7秒差とかなり差がついています。しかも休養前の帝王賞でも勝ったゴールドドリームと0.1秒差と僅差の競馬で三着に終わったサウンドトゥルーに先着していますし、その前のダイオライト記念でもアポロケンタッキーに0.3秒差をつけて快勝、今のところ出走馬中では一番の実力馬とみれそうです。二回やって二回勝利しているアポロケンタッキーとの勝負付けは済んだか？という感じもしますし、去年のJBCクラシック勝ち馬のサウンドトゥルーとも二戦して二回先着するという走り。人気を集めそうです。
別路線で今年の名古屋大賞典や平安Sを勝利しているサンライズソア、休養明け初戦でシリウスSを三着と好走しました。叩き二走目の上積みも期待できますので好走が期待できそうですね。しかし、そのサンライズソアに0.3秒差つけてシリウスSを勝利した三歳馬オメガパフュームの方が人気するかもしれませんね。ジャパンダートダービーではルヴァンスレーヴに0.3秒差の二着、ルヴァンスレーヴやゴールドドリームが出走しないここでは若い力オメガパフュームで、という考え方もできるかもしれません。
個人的には、去年のダート中距離路線の中心にいたクリソライトやセンチュリオンなんかが面白そうだと思います。上記の馬たちが人気するでしょうからこっちは人気しない気がします。オッズも魅力で狙い目です。
JBCスプリント
JBCスプリントは今まで追いかけ続けているテーオーヘリオスが出走します。デビュー戦から見続けたテーオーヘリオスの晴れ舞台ということで期待したいところではあるのですが、いかんせん相手は強そうですね。まずは芝の短距離戦でも成績を残しているレッツゴードンキ、今年の高松宮記念二着馬です。おそらく鉄砲で挑んだフェブラリーステークスでの好走から、秋はスプリンターズステークスからこのJBCスプリントというローテーションだったんだと思います。ダートも走りますからね、要注意ですね。
あとは休養明け初戦で海外のレースを快勝して凱旋帰国のような格好になっているモーニンですね。一時期低迷がありましたが復活と言っていいんじゃないかと言える活躍を見せています。
あとは現在三連勝中のキタサンミカヅキ、ドバイ帰りで二連勝、しかも昇級初戦を重賞で二着馬に0.7秒差の圧勝という勝ちっぷりのマテラスカイなんかも人気しそうです。
あと、おや？って思ったのはセイウンコウセイ。芝のレースからダートに転戦ですか。スプリンターズステークスは展開が向かなかったこともあって12着となってしまいましたが高松宮記念でも勝ち馬と0.3秒差というそれほど差のない六着ですし、函館SSでは勝利をおさめていますので、未勝利戦で走っていた時以来のダート戦がどうかという課題はありますけども実は両方走れますっていうタイプだったら意外と好走できるのかも。
JBCレディスクラシック
うーん、こっちはあまりピンとこない感じですね。
最近姿を観ないなと思ったらダートレース走ってたのね、と思ったラビットランにJBCクラシックで人気しそうなサンライズソア相手に平安Sで肉薄したクイーンマンボ。あとは芝ではハナ切ってしぶといカワキタエンカがダート転戦です。カワキタエンカは初ダートで克服するべきハードルはちょっと高いかもしれませんが、いままでのレースがハナ切ってナンボのレースを繰り広げてきただけに、テンのスピードを生かしてハナを切って行った行ったなら砂もかぶらないでしょうから、結構ありなんじゃない？と思ってしまいました。ただBSN賞逃げ切り勝ちのサルサディオーネもいますし最内枠にはハナにこだわりそうなアイアンテーラーもいますので、そう楽に単騎逃げができるようなメンバーではないところが予想を難しくしてくれそうです。
他のJBC二鞍に比べてコッチは割と混戦のような感じがします。
ファンタジーS
ここにPOG馬レーヴドカナロアが出走してきます。かなり楽しみにしています。
鞍上はルメールJKの予定。当然の本命視となりそうなレースですね。評判馬ダノンファンタジーと競るようなイメージでいます。
暮れの阪神JFに繋がるステップレースでもありますので、レーヴドカナロアにはがんばって欲しいです。
その他
アルゼンチン共和国杯とか京王杯とか面白そうなレースが多く、いつもは天皇賞秋が終わった後は一休み的な週だったのが、今年はより盛り上がりそうな週ですね。
