今週は夏のGI級のレースとなる札幌記念、毎年GIレベルの馬が多数出走の見応えあるレース。
小倉ではサマースプリント四戦目北九州記念。
今週は平場でいつも注目している馬の出走はなく、ちょっと寂しい週になりそうです。
先週新馬戦でカトゥルスフェリスが見事な勝利を収めたので続いて欲しかったのですが。
札幌記念
GIかのような豪華メンバーがそろった札幌記念。
毎年思うけど夏のGIといっても過言じゃないくらいにメンバーは充実します。
今年はなんといってもフィエールマン抜きには語れない札幌記念になりそうな予感。
去年の菊花賞制覇から今年AJCC二着のあとに天皇賞春直行のローテーションで見事天皇賞春制覇、狙ったGIはきっちりと獲得しているフィエールマンです。逆にGI以外は二着が目立つ戦歴、この札幌記念も凱旋門賞の前哨戦ということであくまでも休養明けの一叩きです。
とはいえ、ここを目一杯で仕上げている有力馬も少なく、フィエールマンは人気が集まりそうです。
次点はダービー馬ワグネリアンかなぁと思います。
去年の神戸新聞杯も何だかんだで強い勝ち方でしたが、体質的に弱いのかそのあとが思うようにレースを使えず、今年の大阪杯が休養明け初戦の復帰戦となりました。
ぶっつけでGI大阪杯というのは半信半疑だったものの、三着と馬券圏内には入っています。地力は上位。
今回も大阪杯以来の休養明け初戦となりますが、やはり力通りならフィエールマンと上位争いになるかな、と。
同じ4歳馬であればブラストワンピースもちょっと気にしておきたい一頭だと思います。
去年の有馬記念のような馬場や展開ならワグネリアンよりも上じゃないかと思うブラストワンピース。近二走は掲示板すら外してしまうという物足りない走りを続けていますが、地力はあります。要注意の一頭といえそうです。
今年のこのレースGIかってくらいに実績馬が出走しています。
GI馬ペルシアンナイトも最近はズブくなったのかマイルより2000mのほうが良さそうな走りを見せていますし、去年の勝ち馬で去年の天皇賞秋二着の実績馬サングレーザーも大阪杯は大敗したとは言え安田記念ではきっちり復調気配を見せています。ここは勝負でしょう。
そんで、ここまでの人気馬を見渡してふと思ったのが
「有力馬は全部差し、むしろ追込に近いお終いのイイ馬たちだな…、もしかして前残りあるのかな…。」
なんて思っちゃいました。前に行く馬となると、逃げ馬ロードヴァンドール、牝馬の有力どころクロコスミア、海外で好走連続のクルーガー、去年の関屋記念三着の好走があるエイシンティンクル、受賞で惜敗が続くステイフーリッシュ、なんかが怪しいところかなぁと思いました。
特にステイフーリッシュはなんとなく勝ち切れていない印象ですがGI以外では大崩れはなくこのメンバーでも連下くらいまでなら前で残れそうな感じもします。前で粘る馬、予想では注目してみたいと思います。
あと、去年は着外に終わったものの一昨年札幌記念の勝ち馬サクラアンプルールも気にしておきたいところです。穴だろうし。
北九州記念
新馬戦から一貫して1200mのスプリント戦を六戦使い続けて破竹の五連勝のディアンドルが出走してきます。
前走葵Sで重賞馬アスターペガサスを退けて勝利、唯一の敗戦が新馬戦のファンタジストにクビ差負けたレースですが現状ではそのファンタジストとは立場が逆転しているような感じもします。重賞未勝利ですが三歳牝馬で52キロの斤量で出走できるここはチャンスなんじゃないかと思えます。
そして新馬戦でそのディアンドルに勝利したファンタジストも出走してきます。こちらは斤量54キロ、古馬と比べれば楽な斤量での出走となります。とはいえやはり勢い的にはディアンドルのほうが上かなぁ…。迷うところです。
古馬で最有力なのがモズスーパーフレア、やはり今年に入ってから高松宮記念を除けば二連勝した実力、高松宮記念は展開に恵まれなかった面があるので度外視、休養明けのここは注視しておきたいところです。
そして個人的にはカラクレナイとアンヴァル、去年のサマースプリント覇者アレスバローズ、四連勝でオープンクラス勝利のミラアイトーンと三歳馬を迎え撃つ古馬勢もなかなかの実力馬が揃っています。三歳馬は斤量面で有利といえど古馬は強そうに見えます。
あと、去年穴で予想の助けになってくれたラブカンプーも登録しているのですが…。うーん、今年に入ってからシンガリ負けを繰り返している現状では一変は難しいかな…。去年の力強い走りがまた見たいと思ってはいますが。
メンバーが豪華な札幌記念も面白そうですが、スプリンターズSに繋がるスプリント路線を歩む馬たちの争いになりそうなこのレースも見応えありそうです。
