ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日はゲートを出ない・出が悪い、という「出遅れ」とゲート難について。
今週は予想した馬がアレもコレもと出遅れた週でした。出遅れについてちょっと考えてみましょう。
出遅れは何が要因か
スタート、レースが始まると同時にゲートが開く、
しかし、本命のあの馬、ゲートが開いてから出てこない、あぁ~なんてこった!、競馬をやっていれば必ず一回・二回出くわすシーンです。
出遅れというのはなんで起こるんでしょうか?ちょっとスタートについて考えてみましょう。
競馬では、ゲートが開く⇒開くと同時に前に進む、という動作でレースがスタートします。
このゲートが開く瞬間に前に進めれば好スタートなのですが、これができていないケースがあり、「出遅れ」という事態に繋がります。
またゲートが開くと同時に前に進んだにも関わらず、他の馬より遅く走ることで出遅れとなることがあります。これは「出負けした」などと言われることもあります。
スタートのタイミングが合わない
この表現をされるときは、ゲートが開くも、すぐに前進するための第一歩を踏み出せなかったときに使われることが多いです。
例えばゲート内で立ち上がったために走る体勢に入るのが遅れてしまったり、ゲート内で前掻きをしてしまい踏み出す一歩が遅れてしまったり、要因は様々ですが、ゲート内で走る体勢を整えていない馬によくある要因ですね。
スタートダッシュに失敗
この表現をされるときは、ゲートが開くと同時に前に進んだけど他の馬と同じペースでスタート直後に走ることができず、他の馬より遅く走ってしまうことで後ろに下がってしまうこともあります。
ゲート内で走る体勢を整えており、ゲートが開くと同時に前に踏み出す一歩は遅れることがなかったのですが、スタートした直後の走りが漫然としてしまい遅い、という事もあります。大きな意味合いではこれも出遅れと取ります。
行き脚(ゆきあし・いきあし)がつかない、という表現をすることもあります。
ゲート難
こうしたゲートが開いてスタートまでの動きが悪い馬をゲート難と言います。
また、ゲート入りしてからスタートまでがまんできない(スタートを妨害してしまうような行動に出る馬)もゲート難といい、あまりにもレースの開始に影響するような動きをする馬は、「ゲート再審査」というゲート試験の再受験を受けさせられることがあります。
全ての競走馬はデビュー前にゲート試験という受験をして合格した馬だけがレースに出走することができるようになります。つまりゲート試験に合格しない馬はデビューできません。
しかし、ゲート試験に合格していても、実際のレースでゲート難によるレースへの影響が認められる場合には、再テストを受けなければならない、って感じです。競走馬の世界も受験戦争(?)てのがあるわけです。
ゲートを出ない理由は気性難?
ゲートをスムーズに出れないのは気性の問題、という要因はあります。
- 気性が荒い=狭いところに入ってイライラする=集中していないから出遅れる。
- 気性が臆病=狭いところに入って不安、逃げたい=脱出しようとして前搔きをしているうちにスタート、前搔きしていたもんで出遅れる。
概ねこのような感じでしょうか。
ゲートが開いたらスムーズにスタートするために、「集中力」が要求されるのですが、気性が悪いと評される馬が出遅れるのは、荒くても臆病でも「レースに集中する」という能力を欠いているという点が第一ポイントだと思います。