今週はオークス、いよいよ牝馬の頂上決戦。
前走で連勝がストップしたラッキーライラックは?、そのラッキーライラックを破ったアーモンドアイは?
気になる馬が目白押しですね。
平場では、土曜東京10R是政特別(ダート2100m)に出走するエリモグレイスがちょっと気になっています。昇級後頭打ち感が漂っており、人気薄であまり期待は持てませんが、レースを観ておこうと思っています。鞍上は乗り替わり杉原JK。
土曜日にはダート中距離の平安Sも京都で開催されますね。でも木曜時点ではやっぱオークスのほうが気になります。
オークス
枠順発表となったオークス、一番人気確実と見ているアーモンドアイは7枠13番、一方人気を競るはずのラッキーライラックは1枠2番、東京2400mは内枠が有利に働く舞台と考えると、この枠順の差は人気馬二頭を左右しそうな要素の一つに見えますね。
加えて、アーモンドアイは父ロードカナロア、ご存知最強スプリンターの血統で、ラッキーライラックは父オルフェーヴル、と血統的に見ても東京2400mの舞台はラッキーライラックに分があるように見えます。
アーモンドアイはよくて掲示板(4着とか5着)ってところじゃないかなぁ、というのが勝手な印象があります。決して前走切って好走されたから今回も切るってわけじゃあなく、危険な人気馬に見える、ってことですね。
一方で今回、前走より距離延びてよさそうなのはサトノワルキューレです。個人的にはラッキーライラックとサトノワルキューレの一騎打ちのような構図を描いています。
前走フローラSは2000mと決して短くない距離のレースでしたが、これでもまだ少し短かったんじゃないかなと思える走り、前々走ゆきやなぎ賞の走りからイメージするとクラシックディスタンスと言える東京2400mのレースがぴったりのように思えました。
長くいい脚が持ち味のサトノワルキューレ、父ディープインパクト譲りの瞬発力で東京向きなレース振りを発揮してくれそうな感じ。実はラッキーライラックより期待大です。
そのサトノワルキューレに前走フローラSで全くの人気薄ながら肉薄した二着に食い込んだパイオニアバイオ、不気味な存在ですね。何といっても東京コースで[0-4-1-0]という5戦して2着4回3着1回という何とも言えない東京実績。東京コースの経験値で言えば出走馬中随一の回数をこなしていますし、2着だけならトップクラスの成績と言えます。勝ち切れないけど連下では十分警戒しておかないといけない一頭なのかもしれません。完全に「相手なりに走る馬なんじゃないの?」という気もしますが、こういう馬が穴を置けるケースもありますからね。1勝馬がオークスで穴馬券を出した例としては2012年アイスフォーリス、2011年はピュアブリーゼ、ちょっと古いけど2007年ラブカーナといずれも連下(主に3着)で穴をあけています。しかもアイスフォーリスはフローラSを2着してからのオークス3着、ピュアブリーゼはフローラSを3着してからのオークス2着、とフローラSをステップとしている点もポイントになります。おお、アイスフォーリスはパイオニアバイオと全く同じ臨戦過程じゃないですか。
しかもパイオニアバイオは血統的にもなんだかよさげ。母アニメイトバイオが1800m-2000mが主ですが重賞での好走実績多数、さらに母の母レーゲンボーゲンの産駒にレインボーラインがいます、今年の天皇賞春を勝ったレインボーライン、中長距離を走れる血統的背景もあります。
個人的には2歳戦から狙い続けて末脚不発となっているトーセンブレスもお終いが切れるタイプなので、東京コース替わりがプラスに働くだろう一頭と思っています。
唯一東京コースで出走したアルテミスSでは展開が完全なる前残りでまんまとサヤカチャン逃げ切りのところをラッキーライラックが能力で押し切ったというレースとなってしまい、トーセンブレスの見どころは全くと言っていいほどなしでしたが、この馬の末脚は東京コースの長い直線でこそと考えることができます。前走で4着と掲示板の好走をしてしまったので、結構人気しそうですが、連下としてはトーセンブレスも当然おさえたいですね。2枠と内枠に入りましたし。
穴なら1勝馬パイオニアバイオ、堅ければトーセンブレス、といったところがよさそうですね。
おっと、2枠と言えば、マウレアも警戒しておきたい一頭ですね。前走は大外枠でしたので外々を回る競馬となってしまい、インに入れたかったようですがロスが多い競馬となってしまいました。
そこが今回恵まれたように2枠3番、連下としてなら十分に狙える実力馬です。ん?待てよ、じゃあ1枠1番に入ったリリーノーブルもそうじゃないか、って気になってきました。今までラッキーライラックに次ぐ次点、という評価だった二頭に思えますが、乗り方一つで上位争いには加われるんじゃないかとおもいます。
おまけ:外枠だけど
馬券の対象としては厳しいけども、バラ一族のファンとしてはちょっと見逃せない存在が、ロサグラウカです。母ローザブランカは兄弟馬にローズキングダムを持つローズバドの産駒。姉のバンゴールもオープンまで昇格しましたし、最近衰退しつつあるバラ一族の中でクラシックに駒を進めてくる産駒が居るのはうれしいものです。現在2戦2勝とそこは見えていませんが、とはいえ相手は強い、厳しい戦いになると思います。走りに注目しています。
こんな感じで、オークスは豪華メンバー、結構目移りするメンバーですが、内枠の馬を中心にうまく点数を絞って狙っていきたいですね。